屋根のない刑務所  ~東トルキスタンの大地~

2012年05月06日 00時09分36秒 | 政治と宗教

屋根のない刑務所  ~東トルキスタンの大地~

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/3f/12ae8f9047eab068003b0f68e06fc121.jpg

2012-05-05

加納有輝彦 氏、ブログ転載

 憲法記念日の3日午後、
「5.3 憲法を変えて日本とアジアの自由を守る!」と題する
国民集会とデモが、東京の日比谷野外音楽堂を中心に
約2500人規模で開催された。

主催は「中国の脅威から子供の未来を守る会」で、幸福実現党、
モンゴル自由連盟党、沖縄の自由を守る会などが協賛団体として参加した。

詳しくは、http://www.hr-party.jp/new/2012/23946.html
参照。

私も地元の同志と参加しました。

中央アジア研究所代表・トゥール・ムハメット氏(ウィグル人)の挨拶に、
今や、東トルキスタンの大地は、屋根のない刑務所に変わった・・・
という表現があった。

屋根のない刑務所・・・

この表現が強く印象に残った。

大地そのものが、刑務所であるという時、その閉塞感にリアリティーを
感じた。刑務所の独房が、大地そのものが刑務所だというのだ。

空も、山も、刑務所の一風景なのだ。


 東トルキスタンでは、1000年前より、イスラム教の信仰が中心で
あった。しかし、現在、中国共産党の支配下で、聖典コーランを
携行することは許されない。

 そして、子供たちは、母国語のウィグル語を学ぶことを許されていない。

 遊牧民は、生活の場である大草原を奪われ、スラム街に
押し込められている。

イスラムの成人男性の誇りでもある、ひげをはやすことも
聖職者以外は禁止されているという。
そして、ラマダン、断食修行の日に、あえて食事を強要されるという。

 若い女性は、遠隔地へ集団移住を強要され、漢族の男性と結婚を
することになる。

民族の誇り、歴史、伝統、宗教、言語、そして子孫を残すこと、
ことごとく消されていくのである。民族の絶滅政策である。

 東トルキスタンは、日本とも縁が深い。

仏教伝来は、インド、東トルキスタン、中国、日本と伝来した。

サンスクリット経典を漢語訳した鳩摩羅什は、東トルキスタンの人
である。鳩摩羅什訳の仏典は、日本仏教に多大なる功績がある。


 集会でのトゥール・ムハメット氏の消えゆく祖国に対する悲痛な
思いの吐露は、リアリティーを伴て、心に迫るものがあった。

当日は東京は冷たい雨であった。

せっかくのゴールデンウィークの祝日、五月晴れを期待したが、
しかし、冷たい雨は、東トルキスタン、南モンゴル、チベットの
被差別民族の悲しみを想う時、必然であった。

 彼らの涙雨だった。

「小人閑居して不善をなす」

いまの日本人は、敗戦の詫び証文たる「日本国憲法」の下で、
外部世界の悲惨に目をつむり、頬かむりをし、閑居している。

 アジアの同胞のために、なすべきことをなさざる「不善」
を行っている自閉症日本人。

詫び証文を、はやく破棄し、新しい船出をすべき時である。

新憲法は、決められない政治から決める政治へ!というような
単なる法律レベルの、ある意味浅薄な議論で、国民に決めて
もらうというような議論からはじめるべきでは断じてない。

国家の背骨となるべき、理念、哲学、すなわち国家像という
土台がなければ、憲法改正が、手続き改正、法律改正という
次元に堕落する。

 今の憲法議論は、単なる法律改正議論に堕落する危険がある。

宗教政党の存在意義がここにある。

宗教政党は、宗教という普遍的価値を土台にしている。

一宗一派政党ではない。宗教は、歴史、哲学、芸術、経済、教育、
等々、あらゆる価値、学問の根底に存在する普遍性そのものである。

 現在日本の憲法改正議論が、ともすると
「決められない政治からの脱却」という手続き論に堕落し、
根本価値を「多数決」できめてもらうというような方向に流れている。

 憲法は、人類の普遍的価値を土台としたい。
人類の普遍的価値は、高等世界宗教の普遍性の謂いでもある。
日本の神道の普遍性の部分も含まれている。

 新憲法は、宗教政党の提示する世界的普遍性を
取り入れてほしいものである。

決められる政治論の延長線上で行ってほしくはない。

 新しい憲法には、日本は世界の、アジアのリーダーとしての
「武士道精神、騎士道精神」を持つことも謳われてほしい。

 さすれば、ウィグル人、チベット人等の解放の使命の一端を、
日本人が担うのである。

 

 


転載、させていただいた記事です
http://ameblo.jp/papadad/entry-11241878335.html

 

 


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