2016年10月16日仲畑流万能川柳

☆似顔絵を美人画と言うお姉ちゃん　秦野　てっちゃん

ツンという音がしそうな美人です　津　紅金魚

お茶の間に前衛持ちこんだのジュリー　横浜　萬野肉球

農家だが野菜ジュースを買って飲む　湖西　宮司孝男

収穫時だけ円満になる夫婦　高槻　まいのり。

ゴーヤ皆配り終って夏が去る　富士見　不美子

修理人来たら症状でぬ家電　東京　えっちゃん

惚れやすく振られやすそなチャッカマン　亀岡　のびた

目立ち屋と勘違い屋が出る選挙　福岡　猫懐

豪邸の前でタクシー下りる見栄　坂戸　グランパ

柿の苗終の棲家と決めて植え　川越　麦そよぐ

お笑いで決まる学園祭の格　久喜　宮本佳則

ピシャピシャと蚊を叩きつつ語る愛　生駒　鹿せんべ

草食と言われて君に手が出せぬ　北九州　智鈴

あの人も自作をなぞる低迷期　東京　恋し川

山や川などを紹介する校歌　倉敷　中路修平

主催者が一人勝ちする宝くじ　静岡　石垣いちご

仲畑氏生前退位致しません　和歌山　屁の河童

２０１６年１０月１５日仲畑流万能川柳

☆舛添のままなら豊洲どうなった　さいたま　影無

負の世界遺産になれそ豊洲市場　京都　東原佐津子

悪い人前の人だと都知事たち　三鷹　ガス橋

やばいオレ小池都知事に惚れそうだ　青森　よしのまち

一年がアッという間の彼岸花　大分　春野小川

元知事がそれを言っちゃあおしまいよ　福島　烏賊人参

バス停に制服戻り秋始動　ふじみ野　箸やすめ

盛り土をせずに手盛りの豊洲かな　北九州　丹富孝

富山でも欲の薬はないのかな　川口　マーチャン

石原氏小池にはまりさあ大変　入間　Ｃ有為留存

台風に進路指導をしてみたし　東京　草餅

おんぶさせ顔と名を売る政務官　戸田　小松多代

ゾロゾロと市議が辞めてる何だこりゃ　新潟　太極健

富山市議北ならすでに処刑され　神奈川　湘南たろう

騙された今さら言うな石原氏　武蔵野　竹とんぼ

これ迄の都知事は何をしてたのか　松戸　四元勝治

ロボットがハンコ押してた都知事室　江別　伊藤とん魚

天高しカープＶの日句が載って　大津　石倉よしを


http://ameblo.jp/takeshi-0719/

２０１６年１０月１４日仲畑流万能川柳

☆期限付き紙幣にしたらどうだろう　東松山　ふじ

診断はバランス取れて老いてると　東大阪　末吉利次

着信の履歴一月ない暮らし　茨城　柳名人

知りたくて知りたくないもの我が寿命　座間　ぼうちゃん

円満な時ほど夫婦ネタは増え　中間　西幸子

何の差かもてない還暦（オレ）ともてる古希（カレ）　別府　タッポンＺ

死が怖くないと云うのは他人の死　広島　鼻毛のアン

あやまちも出来ないほどに暑い夏　堺　せっつん

監督の名でスゴそうなタランティーノ　行田　ひろちゃん

大安も仏滅もない救急車　川越　麦そよぐ

聞かされる方には意味のない悟り　久喜　宮本佳則

熊さんの縄張りだった土地に住む　生駒　鹿せんべ

病院は悲しい機械ばかりある　北九州　智鈴

声紋がこんなはかない虫にさえ　東京　恋し川

山中教授（　せんせい　）の髪が増えるか見ています　倉敷　中路修平

中近東帰りはみんな髭生やし　宝塚　忠公

２４時間（いちにち）じゃ愛は地球を救えない　東京　ホヤ栄一

載るやろと猫柳名つけたのに　大阪　くま猫

２０１６年１０月１３日仲畑流万能川柳

☆胎児って祈りの姿かもしれぬ　札幌　北の夢

孫の前行儀良くする帰るまで　北九州　むべの花

気が急いてちぎれちぎれの袋とじ　伊丹　晶べい

国連ってそんなに強くないんだね　宮若　宮若ロン

相席を頼まれやすい顔らしい　熊本　からむかり

老害とわめくアンタも老いるのよ　仙台　山上秋恵

待機しているのは児童だけじゃない　大阪　佐伯弘史

ひと括り互いに嫌なタコとイカ　東京　小把瑠都

有罪ですよ私をふれば　北九州　お鶴

縁側にオブジェのように祖母と猫　白石　よねづ徹夜

特徴にかわいいとある迷い猫　名古屋　伊藤昌之

戦争しか知らない子らもいる地球　柏原　柏原のミミ

文書課の才能見える謝罪文　神奈川　カトンボ

炊事場にやたら神様居た昔　大分　春野小川

大凶は賽銭箱に戻しとく　秦野　てっちゃん

一度載りもうやめですかと妻厭み　大阪　悠々

別れの日出会った日から準備され　秦野　光ターン

どうせボツ発禁用語で書いてやる　福島　烏賊人参

2016年9月仲畑流万能川柳・月間賞

【９月月間大賞】

９０にならんと分からんこともある　　　大分　荒馬走魁　

【月間賞】

家半分住めるわけではない半壊　　徳島　　仲真平

壁打ちのテニスで壁に負かされる　　　名古屋　　伊藤昌之

登ったら分かると下りが笑う意味　　倉敷　中路修平

　【選者から】仲畑流万能川柳ファンブックの92号を読んでいて、「そうですね」とうなずく文章がありました。年間特別賞のホヤ栄一さんは病気のため授賞式に出ることができなかった。「……でも、ひどく落ち込んではいません。自分の境遇を笑い飛ばすのが『万柳イズム』だからです。いつか『奇跡の万柳効果』で病を癒し、皆様にお目にかかりたいと思います」。こんな素晴らしい「万柳イズム」を感知していただいてうれしいです。良く生きるための道具でありたいですね。【係から】９月の投句はがきは1万１２３４通でした。