☆80億人たったひとりを持て余す 桜川 今賀俊
古々米がどうのと言ってられる平和 富士見 不美子
婆ちゃんはドジャース全員名前言え 仙台 加藤信子
進次郎検地だなんて言うのかな 奈良 若草山
公正な永続和平ウクライナ 仙台 義っちゃん
戦争が身近な上に他人事 勝山 うみまち
備蓄米店を転々名が変わり 千葉 千未通
我が家では黄金株をもつ女房 高槻 かうぞう
バラマキは反対けれど欲しいなぁ 加須 石島とまと
不払いに知らぬ存ぜぬ万博氏 下松 暇人
米買うかエアコンONか年金生活者（まようひと） 糸島 かよぽん
濡れ衣を着せる償うともに税 湯沢 馬鹿馬太物
バラマキもやっぱ欲しいな3万円 ふじみ野 やましん
何したか教えないけど「記者会見」 神奈川 姥桜
総理やめるとか言ってて黒塗りか 福山 滝丸
えらいのを選んでくれたな米国民 桑名 小太鼓
八月に年賀はがきで出す勇気 倉敷 たかぽん
愛読書官能小説用語辞典 尼崎 津丹仮～面
☆子どもだな戦車走らせ敬礼し 小松島 天王谷一
ドローンは平和利用だけにして 長野 ゆーたん
黒田さんパウエルほどの矜持なし 前橋 まあちゃん
オレの作妻添削の一句です 八王子 良いトシ君
朝ドラのテーマソングは意味不明 古河 春みかん
俺は持つお前は持つな核兵器 仙台 小林千賀子
家の中熱帯植物育ちそう 郡山 月あかり
昭恵さんゼレンスキーには会わないの？ 亀岡 のびた
大谷の打順下げれば打点王 奈良 鈴木重雄
紛らわしい言い方わざとする政府 福岡 龍川龍三
全党派席巻するか前原氏 幸手 百爺
自宅でもあんな調子か兵庫知事 熊本 ピロリ金太
されてしてやっぱりジャニーズ深い闇 入間 元々帳じり
プーチンを追い越しそうなネタニヤフ 福島 烏賊人参
AIに問う「プーチンを止められる？」 東京 恋し川
子が帰省だけど家にはほぼいない 船橋 植田たぬき
物乞いに仕草似ている候補も 掛川 ぼくデラン
買ってみたおそるおそるのファンブック 京都 お幹
☆笑いつつたたく三回めのデート 安曇野 荻笑
新調のカツラにみんな目が泳ぐ 東京 ワイン鍋
ほぼ全て不要不急になる百寿 福岡 名誉教授
正気かなみたいな歌詞もある演歌 東京 新橋裏通り
調理にも川柳（うた）作りにもある「寝かす」 本庄 島田正美
値上げ後は二度と値下げはされぬ菓子 海老名 しゃま
絶句した訳を言わない占師 久喜 宮本佳則
取説は壊れた後に読まれます 横浜 おっぺす
あの頃の自分を探す歌謡曲 鹿児島 田中健一郎
家族には他に行かれてしまう医者 羽生 小谷野明広
オクラホマつまらんだろな男子校 高槻 かうぞう
聞き返すこと増えてきた老ロッカー 橿原 大和三山
日本画の中走るよな小海線 鶴ケ島 森の妖精
生きて来てよかった今日はこの一句 枚方 日本酒鋤男
千手様犬千匹を連れ散歩 湖西 宮司孝男
本当は大人向けですアンパンマン 松山 抹茶風味
「ゆっくりでいいよ」と寝そべってる夫（ひと） 浜松 うっくるん
百年も経てば万柳古川柳 越谷 小藤正明
☆「彼は死ぬ運命だった」誰もだよ 浦安 さやえんど
だんだんと地球の自転速くなる 古河 ぺあーの
良心や正義は不寛容と知る 取手 崩彦
親戚で談合香典同じ額 宝塚 忠公
ギャグ聞いてお腹波打つ死体役 神奈川 荒川淳
芸人の親が出てきてテレビ消す 神奈川 カトンボ
ひたすらに鍋を磨いた失恋日 武蔵野 竹とんぼ
赤や黄の模様つけるなトイレ紙 和歌山 屁の河童
店員の「ピッタリです」はキッツキツ 熊本 ピロリ金太
コンビニがあるからという村自慢 白石 よねづ徹夜
ハブラシの替え時に見る貧乏性 丹波 華咲
セルフレジ人手が足りず閉鎖され 北九州 智鈴
老眼鏡（メガネ）ネジ締めたいけれど老眼鏡（メガネ）要る 宗像 サバトラ
グダグダを漢字にすれば愚駄愚駄か 栃木 とちじーじ
乾燥肌タッチパネルに無視される 茅ケ崎 洋ナシ
これでもかサプリが流すコマーシャル 横浜 樫原雅良
良いニュース探してページめくる朝 八尾 島旅遊人
ハガキ持ち選者笑ってボツにする 伊勢 オカリナ
☆適量は他人の方が知るお酒 坂戸 グランパ
寝ぐせ気にしているけれど丸坊主 本庄 こだま岳人
追肥して目当て以外の草伸びる 鶴岡 左文字
あの地位は家業なんだね北の国 青森 よしのまち
懐かしいけど戻りたい訳じゃない 箕面 もみじ橋
孫に勝ちゃ怒られ負けりゃ馬鹿にされ 福岡 二枚貝
もう一度会いに行くため忘れ物 生駒 鹿せんべ
炊飯器さわると冷たヤな予感 横浜 おっぺす
酒タバコ許可してくれる医者さがす 久喜 宮本佳則
いじられてニンマリしてそ有名人 名張 その日暮し
二の腕を目立たせていたフリル袖 海老名 しゃま
故障車が降って来る世なんてイヤ 札幌 北の夢
米軍は平たく言えば用心棒 大阪 ださい治
手拍子は心集中千手様 福岡 笑明灯
公用と私用を混ぜるボールペン 貝塚 笑智心
好きだった人目の前にいるじーさん 安曇野 荻笑
アレを見る時は音量下げる夫 四国中央 美酒乱々
念力を使いたくなるカーリング 中間 哀路兄
