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まのまのにっき

ゆるゆると日々のあれこれをぽつぽつと。

作品、と、商品

2012-02-03 11:26:16 | しごと
読んで字のごとく。
同じ『モノ』でも、違う。

作ったものと商いのもの

ワタシが携わっているものは、後者。
商いに関わるもの。

『アナタが作ったものなんだから、作品じゃない』

そうなんだけど、そこには明らかな隔たりがあるのだ。

金が絡む、責任が絡む、人が絡む、覚悟が絡む。

はっきり言って、呑気には構えてらんない。
産みの苦しみ、直接は逢わないお客様の評価、プレッシャー、生活。
なんでこんな仕事選んじゃったんだろう、なんて。


でも、いいのだ。


結果が出たときのなんとも言えない満足感、充足感。

麻薬みたいなものですね(笑)

こだわりの、自己満足の商品ももちろん悪かないが
それが売れなきゃ意味がない。
どんな仕事でもそうだけど、やっぱり『売れた』って、そのまま評価なんですね。
モチベーションも上がります。
そして、ワタシの動き如何で、糧を得る人もいるわけで
だからやっぱり、ひとりで動いてる訳じゃないのよねえ。

なんて話を、取引先さんのおじさまとしてたって訳。

頑固者、と言われてもね(笑)

挑戦

2012-01-08 14:58:02 | しごと
満を持して、というか

今年は、色々挑戦をしようともくろんでおります。

とりあえず、個人事業主の形態はそのまま継続することになりますが
要は、融資金を確保して、プライベートブランドの立ち上げ、という。

まあ、正直不安だらけですが
いっちょやってみるか、ってな感じで。

なんて男前なんでしょう。全く。

やるからにはやりますからね。

はい。

先日、依頼していたサンプルを引き取りに行きました。
まずはウクレレケースから。
自分で言うのもなんだけど、なかなか画期的。
素材、デザイン、機能、使い勝手、遊び心。
全てを網羅出来てると思います。

まだ、1stなので、もちろん修正はがっつりと入れますが
きっと満足していただける商品に仕上がると思います。

スケジュール的には、2月の末に全型全色のサンプルを上げて量産体制に入り
納品は4月中になんとか、といった感じでしょうか。

追っかけ、レザーバッグ、お財布等の商品も徐々に上げて行く予定です。

こちらのブログでも、途中経過やらなんやらをご報告させていただきますので
どうぞよろしくお願いします。



中国出張に行ってきた その2

2011-08-01 03:00:21 | しごと
性格上、愛想笑いが苦手なもので(苦笑)
朝から晩までクライアント様と一緒に行動(しかも4日間も!!)ってのは
なかなかしんどかったんですけど
いろんな発見もあったし、結果的には行ってよかったです。

旬は少々過ぎたようですが、生ライチ。
始めて香港で食べた時は衝撃だったなあ。美味しすぎて。
地元の人もやっぱりお好きなようです。



工場の入り口で半ノラ状態で飼われてるワンコ達。
なんか、いろんな犬種が混ざりまくってます。人なつこくてかわいかった。



大宴会は昼も夜も。さすがにお腹壊しました(^^;)
でも、やるときゃやるんです。わたし。
となりできゃーきゃー言ってる若い企画の娘がちょっとうざかったので
黙らせる為に食べてやりました。えへん。






もちろん、その後その娘にも食べさせました。ははは
大人の階段を昇った気がします、と感謝される。
味は普通に川エビの素揚げ。
別に好き好んでは食べませんけどね。


街中では、やなぎと百日紅をよくみたなあ。
あとポプラとカンナとタチアオイ。

大陸でも、夏の花は同じように咲いていました。





中国出張行ってきた その1

2011-07-30 13:14:55 | しごと
なんで『ものつくり』に携わる仕事を選んだのか
ずっと疑問だった。
家族の中でも、ワタシみたいのは一人だし
なかなか理解もされづらかったりして。
でも、考えてみたら、ワタシの生まれ育った街は
東京のはずれの京浜工業地帯。
同級生の友達の家業は工場で、おじさんとおばさんは
いつも油まみれで鉄のパーツを一生懸命作ってた。
家の敷地内にも工場があって、職人のおじちゃんたちに
いつも遊んでもらってた。

なんてことはない、きちんと説明出来るベースは携えていたってわけ。

んで、今回はクライアントの要請で中国出張。
工場のある青島と、北京方面に車で1時間半くらい行った、かごバッグの産地、菜州へ。

よく、バッグのキャッチコピーで
『職人が一個一個手作りで』ってあるじゃない?
あれって、別にキャッチコピーでもなんでもなく
バッグは全て、一個一個手作りなんです。

かごバッグだって、田舎のおばちゃんが一個一個編んでるんです。

こんな道を通って





いかにも中国の田舎の家ってかんじの一角で



おばちゃんたちは無言でせっせと編んでます。








縫製工場なんていくと、若い娘さんたちがいっぱい働いてるんですが
かご関係の職人さんはみんなおばちゃんです。
なかなか若い後継者が出来ないんですと。
工場は人も多いし、男女の出会いの場にもなりますからね。

仕事という名の旅はまだまだ続きます。








本来はこういうことなのよね

2011-06-23 11:04:42 | しごと
バッグ業界って、多分会社によっても様々なんでしょうけど
以前に比べると、効率優先主義や海外生産などで
本当に個性が無くなってるのですよ。
私何ぞは、フリーランスになってしまったので
尚更、便利屋みたいな仕事を受け負えざるを得ない立場ですから
GU××Iのパクリ商品の依頼なんかがきても
笑顔で対応するんですね。
やだけど。

で、最近請け負うことになった例のメンズ企画。
久々のフルオリジナル企画なんですね。
畑も違うし、ここのところ使ってなかった『ギミック考える脳みそ』もそこそこ使ったりして
アタフタではあったんですが(笑)
なんとか、絵型と仕様のOKが出まして、久々に『図面』を引きます!!

わーい、図面引き久しぶり。
要は設計図ですね、パターンとは違うんですけど
それを元にして、職人さんが型紙を起こして、サンプルを作るのです。

何故図面引きが久しぶりなのかというと
結局、図面引けないインチキデザイナーが横行していて
(多分私はインチキじゃないと思ってますが…)
そんな人たちと仕事をせざるを得ない職人さん達が、そこまでのフォローをするのに慣れてしまい
結果、図面がなくてもサンプルが上がってきてしまう=図面はいらない
みたいなへんなループが出来ているのが要因。
それじゃもう、デザイナーじゃないじゃない?
図面の提出自体、拒否されてるみたいなそんな状況においても
図面と同じくらい細かく指示して、サンプル出してましたけど
今回のクライアントさんは、本当に1からなので

『じゃ、図面引きましょう、引きますよ』

てな具合で、積極的逆提案(苦笑)
というか、ギミック、バランス重視なので
図面がなきゃ絶対説明しきれないという事情もあるんですけどね。

というわけで、来月中頃の図面納品に向けて
驀進、予定。