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TOGAWAのばらつき日誌

togawa no baratsuki nisshi

付加価値うんぬん

2013-12-23 | etc

 

 

写真大学の教授や講師はフィルムカメラに拘っているらしく
リアル(臨場感/空気感)さが大切だと思っているらしい
さらに自らの意志で制御できるもの
分解掃除が可能なもの/修理が可能なもの
確かに道具へのこだわりはどの分野のアーティストにもあり
エレキギターならギブソン製のレスポールやフェンダー製のストラトキャスターなど
エレキギターならその音色や使い勝手

写真機といえばドイツ製のライカカメラ
添付した写真機は1935年に製造され
シャッタースピードの最高速が1/1000秒にもなるLeica III というもの


よく付加価値という単語を耳にしたり目にしたりする
付加価値がつくものは「あまり進化しない物」だといえる------つまり普遍性がある物

どこの国の製造(伝統/歴史)なのか
どこの企業や職人が製造したものなのかも重要な要素といえる
しかしやはり心が奪われるほどに味わい深いものでないといけない
それに個人が所有できる物でないといけない


残念ながら日本やアジアには世界にほこれる味わい深い自動車も時計も家具もあまり見かけない
それが欧州にはいくつもあり
なぜ日本からそのような価値のある高級品が生まれないのか?(たぶん欲がないから?宗教観の違い?)
たぶん日本の物づくりは技術力が結集されるため
極端に進化させてしまうから------かと思われる
つまり進化を追求する最先端製品に付加価値はつかないと思われる
いいかえれば流行製品のようなもの


日本にも高性能の自動車がいくつかあり
たとえば日産のスカイラインGTR
カメラならNIikon製のフィルムカメラなど
しかし芸術性が感じられない



ドイツのダイムラーベンツやBMWなどは微妙に進化させるのみで
ガラリとフォルムを変更したりしないし
ポルシェやフォルクスワーゲンやフェラーリにしてもエンジンに拘っている
バイクならジレラやドカティやハーレーダビットソンやBMWなど
つまりDesign哲学がある(林檎の種は梨の種であってはならない)

。
日本の製品は機能を進化させてコストうんぬんとなりどんどん安くするばかり
だから付加価値がつくはずもなく

おそらく日本のメーカーは今後も差別化を意識して
携帯モバイルやコンピュータのような最先端製品を造りたがるので
信頼性はあっても付加価値がつく製品を生み出すのは難しいように思われる
つまり哲学が種子や根っこなら思想は花のようなもの
日本の物づくりは幹や枝といえるのでオリジナリティーを持ちにくい
だからどれもこれも似通ってしまいがち


どうせ所有するなら「あまり進化しない物」がいいぞと
しかし骨董のライカカメラにフィルムを入れてみたところで何を撮っていいのやら
ともかく写真を撮る動機がないと写真機を所有する意味が持てないようにも
しかし写真機に惚れればコレクターとしての意味(価値)が持てるようになり
つまりもしも写真家としてあまり才能がないなら
鑑定家やコレクターの道があるやも