舞台中継ですけれども。(笑)
ことし1月にBunkamuraで上演された『プルートゥ PLUTO』です。
演出&振付のシディ・ラルビ・シェルカウイ氏、すごい人!
どこまでいっちゃうんだろう…舞台の可能性を広げ続けて…
映像をスライドみたいに舞台に映し出す演出って、嫌いでした。そんなん映像でやればいいじゃん、舞台にしかできないことを見せてくれって思ってたから。
ところが今やプロジェクションマッピングの時代。
これは舞台(生)で見てこそなんぼのマジックですよねぇ…。
この映像を担当している上田大樹さんは劇団☆新感線の映像も担当している方だそうで、試作段階でミニチュアセットを作ってこんなふうに映す…みたいに演出に見せたら、じゃ装置もやってよって話になったらしい。そう言われて実際の装置までつくっちゃうんだからすごい。。そんなことってあるんですねー。
アトム役の森山未來さん、ウラン&ヘレナ役の永作博美さんの力量はもちろんですが、プロダクションノートにも「真の主役、ダンサー8人」とあるように、ほんとにこの8人のダンサーさんたちの存在がものすごかったです。
しかし…物語のかなり重要な位置にあるはずのサハド役が、キャストとしてどこにも紹介されていないのが不思議でなりません。
ダンサーさんのうちの1人が演じているのですが、台詞のやりとりがあるのはほとんど1シーンのみとはいえ、ほんとに肝心かなめのシーンだと思うんですよ。。俳優とダンサーの扱いの違い?…なんなんでしょうね^^;
調べてやっと池島優さんって方が演じていたのがわかりましたが。。
あとね、天馬博士役の柄本明さんがロボットのブラウの声もその場で演じているらしいのは何となくわかりましたが、お茶の水博士役の吉見一豊さんがDr.ルーズベルトの声もやっているとは全くわかりませんでした。それも生で!
会話するアレクサンダー大統領の声は録音らしいのですが、何で片方だけ生??
ブラウはアトムやらゲジヒトとのやりとりがたっくさんあるので生でってのはわかるんですけどね。。ロボット本体も動くわけだし。
Dr.ルーズベルトはぬいぐるみで、動かないわけだし……。
まあ細かいことは置いといて…(笑)
とにかく、7枚の白いパネルを漫画のコマのように動かしながらそこにプロジェクションマッピングを変幻自在に当てていったり、ロボット役を操り人形のように扱うみたいな動き、ロボットを実際に操り、アトムの動きを補助したりもするダンサーさんたち、踊りのシーンの振付も含め、ほんとにそのシディ・ラルビ・シェルカウイ氏の演出、これをやらせる!?…っていうその発想力もすごかったし、それを実現している出演者たちもすごかったし、スタッフさんの才能も腕もすごい…と、もうほんとに今まで見たことのない世界観を見られたことに感謝感謝です。
これを今流行の2.5次元云々と言うのはちょっと違う気がする──3.5次元的舞台とでも言っておきましょうか。(笑)
再演あったら、絶対劇場まで観に行こうと思います!
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