「どうしても息子の気持ちが理解できません・・・」お母さん達は一様にそう言います。
では、娘の気持ちなら、少しは理解できるのでしょうか。
私のところにご相談においでになる中高生のお母様方は、息子との関係で悩んでいる、頭を痛めている、というお母様よりも、「娘との関係で悩んでいる、頭を痛めている」という方のほうが多いのです。
そして、お母様方のお話を整理してみると、一つのことが見えてきます。それは・・・
「私は女。もともと、性差のある息子の気持ちなどわかるわけがない。それも、思春期のど真ん中にいる息子の考えていることは、わかりようがない」
そういう気持ちが、根本的な考えの中にあるのですね。だから、息子のことでは悩んだり困ったりする、というよりも、「オロオロする、悲しむ、どうしたものかと途方にくれている」という類のものなんですね。
その一方で、「娘は~~なんて言うんですが、どうも私はそういう気持ちは理解できません!いったいうちの娘は、どんな思考をしているんでしょう?」とか、「私があの子の頃は~~でしたのに、うちの娘は~~なんです。どうしてなんでしょうねえ・・・」というもの。
さあ、お気づきになりましたか?
息子との関係では、私は「○」、息子は「△」違う形ですから、まあ、もともと、わかりようがない・・・というのが前提です。それに対して、娘との関係では、私は「○」、娘も「○」のはず。なのに、どうも娘は「○ではない」いったいどうなってるんでしょう?!という論理。いえいえ、理屈ではなく、そういう「感覚」ですね。
ですから、娘との関係において、お母様方は「悲しむ、途方に暮れる」というよりも「腹を立てる、呆れている、怒っている」という心理のほうが強い傾向にあります。
じつは、こういう母親の「息子と娘への感情の違い」が、時として、母と子の関係を悪くする原因になっていることに気づいていないお母様は少なくありません。
これとまったく同じ図式が、父親と息子、父親と娘の関係にもある!どうでしょう?思い当たりませんか?
親とは、いつも私が言うように、知らず知らずのうちに、物事の尺度は「自分」であり「自分の経験」です。自分にないものを求める、とか、自分と真逆を求める、という反面教師の場合もあります。この場合も、じつは、自分の経験上、上手くいかなかったこと、よくないことをベースにものを考えているわけですから、結局は、これも尺度は「自分」であることには違いありません。
あまり親のほうは普段は意識していなくても、結構、子ども相手に憤ったり、お説教をしたりするときには・・・
「どうしてあなたはそうなの?ママが中学生の頃は、絶対にそんなことはしなかったわ!」
「ママは、いつも~~なふうにしていたものよ。だから、おじいちゃんもおばあちゃんも心配しなかったの。それなのにあなたったら・・・」
とか、こういう言い回し?になっていることが多くありませんか?もちろん、「ママ」を「パパ」に置き換えても同じ、です。
要するに、「スタンダードは自分」であって、そこからわが子が外れた行動、外れた言動をすると、「なんで?私の子なのに!」とムカッとする!
けれど、異性の子どもの場合は、最初から「もともと、異性だから、私(僕)とは違うもの」というふうに半ば諦め?納得?開き直り?的な感覚があるために、相手への気持ちと自分との気持ちの間に、少しニュートラルな状態が生まれるわけです。
このニュートラルの状態、カッとしない状態が、お互いの間にちょっとした冷静さを生んだり、「違う相手」をわかろうとする優しい思いになったりするのです。
もしかしたら、今、これを読んでくださったお母様方の中には、「なるほどね・・・」と頷きながらも、これがわかったからと行って、今、私が悩んでいる親子関係の根本的な解決策にはならないわ!と落胆される方もおいでになるでしょう。確かにそうです・・・
けれど、こういうふうに冷静に自分の感情の見つめたり、分析したり、なるほどねえと納得したりすることは、みなさんが思っている以上に、じつは大事な時間なんですよ・・・「感情を静める、少し本題から目を他に転じる」こんな時間は、あなたのささくれた心を、ほんの少し癒してくれる時間になるものです。
付録![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0146.gif)
母親は、一生懸命に子どもを見つめ、愛しています。けれど、成長とともに、息子も娘も、時には宇宙人のように理解しがたい存在になる・・・でもね、その責任が一方的に子ども達にあるわけではないのです。
母親の心が柔らかくなれば、きっと違うものが見えてきますよ。
でも、どうしても気分の晴れない時は、いつでもどうぞ!子どもの年齢、受験云々に関係なく、まどか先生の相談室はいつでもオープンしています
話すと楽になる・・・そんなこともあるものです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0148.gif)
「まどか先生の相談室」は、こちらから。
では、娘の気持ちなら、少しは理解できるのでしょうか。
私のところにご相談においでになる中高生のお母様方は、息子との関係で悩んでいる、頭を痛めている、というお母様よりも、「娘との関係で悩んでいる、頭を痛めている」という方のほうが多いのです。
そして、お母様方のお話を整理してみると、一つのことが見えてきます。それは・・・
「私は女。もともと、性差のある息子の気持ちなどわかるわけがない。それも、思春期のど真ん中にいる息子の考えていることは、わかりようがない」
そういう気持ちが、根本的な考えの中にあるのですね。だから、息子のことでは悩んだり困ったりする、というよりも、「オロオロする、悲しむ、どうしたものかと途方にくれている」という類のものなんですね。
その一方で、「娘は~~なんて言うんですが、どうも私はそういう気持ちは理解できません!いったいうちの娘は、どんな思考をしているんでしょう?」とか、「私があの子の頃は~~でしたのに、うちの娘は~~なんです。どうしてなんでしょうねえ・・・」というもの。
さあ、お気づきになりましたか?
息子との関係では、私は「○」、息子は「△」違う形ですから、まあ、もともと、わかりようがない・・・というのが前提です。それに対して、娘との関係では、私は「○」、娘も「○」のはず。なのに、どうも娘は「○ではない」いったいどうなってるんでしょう?!という論理。いえいえ、理屈ではなく、そういう「感覚」ですね。
ですから、娘との関係において、お母様方は「悲しむ、途方に暮れる」というよりも「腹を立てる、呆れている、怒っている」という心理のほうが強い傾向にあります。
じつは、こういう母親の「息子と娘への感情の違い」が、時として、母と子の関係を悪くする原因になっていることに気づいていないお母様は少なくありません。
これとまったく同じ図式が、父親と息子、父親と娘の関係にもある!どうでしょう?思い当たりませんか?
親とは、いつも私が言うように、知らず知らずのうちに、物事の尺度は「自分」であり「自分の経験」です。自分にないものを求める、とか、自分と真逆を求める、という反面教師の場合もあります。この場合も、じつは、自分の経験上、上手くいかなかったこと、よくないことをベースにものを考えているわけですから、結局は、これも尺度は「自分」であることには違いありません。
あまり親のほうは普段は意識していなくても、結構、子ども相手に憤ったり、お説教をしたりするときには・・・
「どうしてあなたはそうなの?ママが中学生の頃は、絶対にそんなことはしなかったわ!」
「ママは、いつも~~なふうにしていたものよ。だから、おじいちゃんもおばあちゃんも心配しなかったの。それなのにあなたったら・・・」
とか、こういう言い回し?になっていることが多くありませんか?もちろん、「ママ」を「パパ」に置き換えても同じ、です。
要するに、「スタンダードは自分」であって、そこからわが子が外れた行動、外れた言動をすると、「なんで?私の子なのに!」とムカッとする!
けれど、異性の子どもの場合は、最初から「もともと、異性だから、私(僕)とは違うもの」というふうに半ば諦め?納得?開き直り?的な感覚があるために、相手への気持ちと自分との気持ちの間に、少しニュートラルな状態が生まれるわけです。
このニュートラルの状態、カッとしない状態が、お互いの間にちょっとした冷静さを生んだり、「違う相手」をわかろうとする優しい思いになったりするのです。
もしかしたら、今、これを読んでくださったお母様方の中には、「なるほどね・・・」と頷きながらも、これがわかったからと行って、今、私が悩んでいる親子関係の根本的な解決策にはならないわ!と落胆される方もおいでになるでしょう。確かにそうです・・・
けれど、こういうふうに冷静に自分の感情の見つめたり、分析したり、なるほどねえと納得したりすることは、みなさんが思っている以上に、じつは大事な時間なんですよ・・・「感情を静める、少し本題から目を他に転じる」こんな時間は、あなたのささくれた心を、ほんの少し癒してくれる時間になるものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0146.gif)
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母親は、一生懸命に子どもを見つめ、愛しています。けれど、成長とともに、息子も娘も、時には宇宙人のように理解しがたい存在になる・・・でもね、その責任が一方的に子ども達にあるわけではないのです。
母親の心が柔らかくなれば、きっと違うものが見えてきますよ。
でも、どうしても気分の晴れない時は、いつでもどうぞ!子どもの年齢、受験云々に関係なく、まどか先生の相談室はいつでもオープンしています
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話すと楽になる・・・そんなこともあるものです
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