トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

マサイママの聖書(デュポトの森)

2015年12月29日 | 東アフリカの森

Rafiki yangu Pasta akasema Mungu aliumba dunia na sisi, vitu vyote, sisi ni kitu kimoja, kwahivyo
tusiharibu msitu, tusikate miti, kwa sababu msitu ni ya sisi uhai mwenyewe, tulinde mazingira.
ゴスペルの歌と歌のあいだに、祈りと聖書購読の時間がありました。

デュポトの森のあるマサイママが眼鏡をかけて聖書を読んでいましたが、
何百回も開いた思われるママのマサイ語聖書は読み込まれ、その分厚い聖書が
まるでママの体の一部のようになじんでいて、教会自体が揺れるほど迫力ある
ゴスペルタイムと一転して、静かに祈るママのようすや聖書を読むすがたにも
こころ打たれました。
イエスの教えはよく理解していませんが、マサイママの穏やかなさまを通して
とても良いものなんだなあ、と伝わりました。
マサイ教会訪問ははじめてでしたが、マサイ地域のキリスト教浸透度の深さにも
驚きました。



美しいデュポトの森は、マサイマラに残る最後の貴重な原生林ニャクエリの森の
ひとつで、ゾウやバッファローなどの大型獣が赤ちゃんを産みにくる森として
知られています。
デュポトのコミュニティの人々は、象の密猟や森林の密伐採から森を守るため、
夜は自警団を編成しパトロールするなど、コミュニティ総出で森を守る活動を
自主的に実践しています。
この小さな教会は、実はデュポトの森のすぐ隣のオギエック(ンドロボ)の人びと
が住む地域に建てられました。 隣の森では広大な範囲にわたって森林伐採が
行われ、日中は森の奥から炭焼きする煙があちこちからモクモク立ちのぼって
います。 ここは、それを憂いたデュポトの森の人々が、これをなんとかしよう、
木の伐採と炭焼きをやめてもらおう、と立ち上がったデュポトのクリスチャン有志
たちが建てた教会です。
デュポトの人々が選んだ森林破壊を食い止める方法は、木を伐るな、という上から
の押しつけでなく、まず木を伐る人と仲良くなって友だちになろう、友だちになって
環境を大切にしようというイエスの教えを伝えよう、というものでした。

このマサイゴスペルを聞いたのは日曜日でしたが、その翌日月曜日から、本教会の
建物が学校になり、教職ボランティア有志による幼稚園部が始まりました。
今ごろ小さな子どもたちが大きな声で楽しく歌を歌っていることでしょう。
わたしは森の破壊をまわりから見ててオロオロしていましたが、いまできることを
一歩一歩ゆっくり進めるデュポトの人々に、マサイ長老の智慧とアフリカの希望を
感じ、うれしくなりました。
拙ブログではデュポトの森と森に住む魅力的な人々、動物、鳥、植物、そしてわたし
が魅了された養蜂家や大好きなアフリカミツバチ、蜂蜜の話題など少しずつお話させ
てください。

もうあと数日で今年も終わりですね。 どうぞ良いお年をお迎えください。



Furaha ya Krismasi(クリスマスの喜び)

2015年12月25日 | 東アフリカの音楽

Leo ni siku za kuzaliwa Jesus Christ. Krismasi njema***

小さな森の教会の、光いっぱい、喜びいっぱいのマサイ聖歌が
地球をぐるっと回って届きますように***


Dunia ni tabu, tabu sana, lakini tabu ya leo ndiyo raha ya kesho, krismasi njema***

世のなかいろいろあるけれど、
今日のくるしさ、明日のよろこび、メリークリスマス!*♪*


Hamna shida, hamna shida, Krismasi njema***

気楽にいこうか、メリークリスマス!*♪*









Heri ya Krismasi na Mwaka Mpya***(よいクリスマスと年末年始を***)

2015年12月24日 | 東アフリカの音楽


ジャンボ~!
日本は一気に寒くなったそうですが、ケニアは雨脚も遠のきだんだん暖かく
なってきました。
わたしの近況は、ツーリズムを通して関わりのあったデュポトという森に住む
マサイ養蜂家たちとのご縁を頂き、いろいろ相談にのってもらえることになり、
とても嬉しい年末を過ごしています。
この友人たちが森のなかに小さな教会を建てたというので、先日教会完成の
お祝いもかねて訪問してきました。



このできたてほやほやの教会は、隙間だらけで風ピューピュー吹く質素な教会
ですが、トタン屋根やあちこちからまばゆい太陽光が洩れ、明るい陽光のなかで歌う
マサイママたちの力強いマサイゴスペルは、私のど真ん中に直球でズシンと響き、
こころも体もとても揺さぶられフラフラになるくらい感激しました。





こんなパワフルで健康な輝きを持つ人々とのご縁を得、ありがたい気持ちで
いっぱいですが、ママたちの輝きとパワーにあやかって、わたしも自分にできる
ことを頑張りたいと思います。
今年も皆さまにはたくさん支えてもらい本当にお世話になりました。
こころから感謝するとともにお礼申しあげます。
あいかわらずポカドジのわたしですが、来年もどうぞよろしくお付き合いください(ペコリ!)

皆さまのご健康と素敵なクリスマス年末年始をケニアよりお祈りしています。

こころよりの感謝をこめて
2015年クリスマスイヴ
宮城裕見子





「絶景ギアナ高地 テーブルマウンテンの謎」再放送のお知らせ (あべ弘士さん、寺沢孝毅さん出演)

2015年12月03日 | 地球耳より情報
ジャンボ~!
ケニアはついにエルニーニョに突入し毎日雨、半乾燥地に住むウカンバニ
の農家の友人たちはこの雨で農作業に大忙しです。
さて今日は地球耳より情報のご案内があります。

アフリカにいつも自然動物取材に来てくださる絵本作家のあべ弘士さん
自然写真家の寺沢孝毅さんが出演されたテレビ番組が、好評につき再放送が
決定しました***

12月4日17:00~18:30
BS朝日 - ボクらの地球 「絶景ギアナ高地 テーブルマウンテンの謎」

ギアナは水の国という意味で、南米のギアナ高地には地球最古の地殻テーブル
マウンテン、垂直に切り立った落差1000mのエンジェルフォールがあります。
「その光景はまるでどこかの惑星にいるような、想像をはるかに超えた世界
だった」とのこと、この不思議な謎につつまれたテーブルマウンテンに
お二人がフォーカスします。

地球最後の秘境といわれるギアナ高地の魅力と謎に迫る番組、どうぞお見逃しなく~*♪*