トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

アフリカの豊かな言葉世界

2010年09月22日 | スワヒリ語便り


ジャンボ~!
今年は格別寒い乾季のケニアでしたが、ようやく寒さがゆるむなか、
拙宅に言語学者の品川大輔さんがご来訪くださいました。
品川さんは2005年度にナイロビ学術振興会のディレクターをしておられ
ケニアには品川さんをご存じのかたも多いと思います。

品川大輔さんは、現在香川大学経済学部で教鞭をとられるかたわら、
タンザニアはキリマンジャロのふもとに住むルア族の言語を研究して
おられます。
今回はその現地調査の途中で拙宅にお寄りくださり、コニャギとタスカ
をかたむけながらアフリカの言葉の話に花が咲きました。

個人的には品川大輔さんに拙著「旅の指さし会話帳ケニア」編さん中
たいへんお世話になり、言語に関する多くのご教示をいただきました。
特にスワヒリ語の文法だけでなく、接頭辞を通して見えてくるバンツー
言語のことや、言語学の立場からアフリカの豊かな精神文化にふれる
貴重なご助言をたくさんいただきました。

いまでも忘れられない品川さんの思い出は、スワヒリ語の接頭辞に関
する疑問点をおたずねしたとき、それが文法解説だけにとどまらず
その接辞にまつわるバンツー言語や文化をお話くださり、その豊かな
アフリカ言葉世界ににすっかり魅了されてしまいました。
それはまるでスワヒリ語の接頭辞という言葉のタイムトンネルにのって、
未知のアフリカバンツー世界をさかのぼって旅するようなワクワクする
体験でした。
このときの言語に関するおどろきの体験は、わたしひとりだけで聞くのは
あまりにもモッタイナイので、これから拙ブログ上で品川大輔さんのアフ
リカ言語にかんするお話を読者のみなさんと一緒にシェアしたいと思って
います。

品川さんと語る夕べはアフリカの言霊が飛び交うなか、コニャギとともに
明け方まで続き、翌日、ほろ酔いかげんで撮った品川さんの写真はピント
がちょっとブレてしまいました。

品川さんのお話はトゥエンデポレポレ(番外編)のカテゴリーのなかで
書いていきますので、ポレポレ記事ですが、どうぞ楽しみにしてて
くださいね!