トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

サファリ中の注意事項(その1) ピクニックサイト

2013年06月21日 | 東アフリカのサファリ


ジャンボ~!
蒸し暑くなってきた日本とは逆に、東アフリカはだんだん寒い乾季に
入りひ~んやり、夜は犬といっしょにブルブルふるえてます。

ここは野生の動物王国で有名なタンザニアはセレンゲティ国立公園
の入り口ナービゲートです。ンゴロンゴロからの中継点で、ランチ休
憩できるピクニックサイトがあり、世界中から野生動物を見にやって
くるツーリストでにぎわっています。


Usilishe wanyama na ndege, tafadhali. Usitupe kitu chochote na moto kama sigara,
inaweza kusababisha madhara kwa wanyama na mazingira.

ピクニックサイトには色とりどりの鳥たちがいて、静かにしていると
鳥や小さな生き物たちが至近距離まで寄ってきます。ピクニックサイ
トは小さな生き物たちをゆっくり観察できて嬉しいですね。



これはツキノワテリムクドリという輝くブルーの羽をもち、胸に三日月
の輪っかがあるきれいなテリムクです。ピクニックサイトには鳥のほか
ハイラックス、トカゲ、小さな野生の生き物がたくさんいます。

どの生き物もかわいくて、ついパンなどあげたくなりますが、各国立公園
では野生生物への餌やりは禁止されています。野生の生き物たちが自分
で餌を探して生きる本来の習性や、まわりの生態系もじょじょに変えてし
まうからです。
(大干ばつなど天災の際、公園管理局が保全を目的に稀少種の動物に
餌付けする例外はあります)



「おや、新種のテリムク?」
ランチボックスに寄ってくるテリムクを見たとき、
いつもとどこか違うと思いメガネをかけ直しました。

頭、胸、肩羽がマダラハゲになってる?!?



Mimi ninaitwa Superb starling, ndege maridadi kama tanzanite, lakini siku hizi
kichwa changu kimekuwa kipara, mbona manyoa yangu imetokatoka?

テリムク自慢のシャイニングブルーがまだらになっただけでなく
三日月のラインも抜け、胸の赤栗毛色もすっかり薄くなってい
ます。



この痛々しい姿のテリムクを見た時、
「どうしてぼくのアタマはげちゃったの?」
とテリムクに話しかけられた気がしました。
とっさに人間が鳥たちに与える食べ物のことを考えました。
ピクニックボックスには、添加物の入ったパン、甘いケーキ、
お菓子などもはいってます。
自然界にない化学成分が入ったものを食べ続けると、野生の生
き物たちはどうなってしまうでしょう。

私は鳥や野生生物の専門家でなく、またデータをとって調べた
わけでないため、このピクニックサイトのテリムクの皮膚病が
人間の餌やりによるものかどうかはっきりわかりません。
たまたまこういう鳥に出会ったのかもしれません。
でも、私たちが餌をやらなくても公園周辺は鳥たちの食べもの、
木の実、昆虫、豊かな大自然にあふれています。

●鳥たちが餌を求めてやってきても餌やりしない
●ゴミは所定の場所に捨てる
●野生生物の生活をじゃましない

私たちのちょっとした気づかいが、野生の生き物たちを守り、
同時に地球や私たちの未来も支えてくれるでしょう。
東アフリカの多様ですばらしい野生の生き物たちを、子どもたちや
そのまた子どもたちにもずっと見てもらえたらいいなと願います。

小さきものたちの声が皆んなに届きますように。





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