トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

サファリ①サバンナの祭りばやし

2007年09月03日 | 東アフリカのサファリ
ジャンボ~!
いろんなことがここ一ヶ月いっぺんに起きて、ブログ更新をすっかりごぶさた
してしまいました。

こちらの近況ですが、マサイマラに行ってました。
サバンナにはわたしの好きなキリンやゾウもたくさんいました。
毎年マサイマラにはとなりの国タンザニアから、ヌーとシマウマの大群が草を
求めてケニアに移動してきますが、今年の移動は例年より3週間近く遅れ、
ドライバーのブラウンによると、マサイマラと地続きのセレンゲティに大雨が
降り、ヌーやシマウマのエサである草がタンザニア側にじゅうぶんあったため
遅れたとのこと、これも温暖化エルニーニョの影響でしょうか。

それでもフィグエリアのタレク川周辺はヌーの大群が佃煮状態!草原はヌー
独特の鳴き声でにぎわい、サバンナの祭りばやしが果てしない広い空にのどか
に響いていました。

特報はヌーの群れが川渡りしているとき、巨大なワニがヌーにしずかに忍び寄
り、バクリッとハンティングに成功! あっと思う間もなくワニがヌーを川のなか
にググッと引きずり込む迫力満点シーンに出会えたこと。わたしは生まれて
始めて見たのでコウフンでした!不思議と残酷なかんじはありませんでした。
ヌーはワニのいのちになり、ワニのウンチは川のバクテリアのいのちになり、
川はサバンナの草を育む。狩りはサバンナにすむ生きものたちの祝祭です。

気になったのは、マサイマラの草原を囲むようにじょじょに広がる麦畑、これは
インド人や白人が経営する大規模農園なのですが、この麦畑が年々広がって
いるのです。
サバンナにこの麦畑が忍び寄るさまはワニのハンティングシーンより不気味な
ものがあり、農地はフェンスで囲まれるため移動を妨げられる野生動物や家畜
を放牧する地域の人々の衝突は必至です。さらにマサイランドが農耕民に安く
リースされ森の木を伐採して炭焼きが始まっているとの報にダブルショックを
受けました。
マサイランドの森の消失はマサイの人々に長い間伝わってきた固有の文化や
暮らしが失われることを意味します。

遊牧の民も農耕の民も野生動物もみんなそれぞれが生きるために必死です。
マサイランドが今後どのように変わっていくのか、とても気になります。






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