マサイマラ国立保護区
今日は獣医の友人、滝田明日香さんから以下回覧メールがありましたので
ブログ上に転載させていただきます。
ケニアの政治混乱による弊害は野生動物にまでおよび事態は深刻で、どうか
密猟などが横行しないよう願っています。
現在明日香さんはマサイマラ巡回家畜診療プロジェクトに関わり、昨年は
マサイ族の飼う家畜の牧羊犬2570匹に狂犬病予防接種するなど、
家畜の伝染病を防ぐことによってマサイ地域社会に住む人々の暮らしの向上
を促し、人間と野生動物の共存の道を間接的に支える活動をしています。
(明日香さんの詳しい活動内容に関しては以下ホームページをご覧ください)
http://www.asukafrica.com/
宮城裕見子
<滝田明日香さんからのメールより>
> ケニアの暴動は悲しい限りです。この1ヶ月でケニア中で1000人
> 以上の死者が出て、家などが焼かれて家なしになった人たちも50万
> 人以上も出ています。おとといはODMのMP(member of
> parliament、国会議員)が何者かに暗殺された後、アナンが同席して
> キバキ大統領とライラの会見があったけど、全然問題を解決しない話
> でガックリでした。キバキは影響を受けている地区に32この警察署
> を作る」などと傷に絆創膏を張るだけの問題解決法しか報道せず、根
> 本的な問題解決方法はいっさい報道なし。しかし、ナイロビのスラム
> ではパンガ(山刀)で群衆が人を切り刻んで家を焼き払ったりされて
> いるのに外国人や上流ケニア人社会の生活には「暴動がある場所にい
> かないように気をつける」など以外は、実際的な危害はありません。
> しかし、このケニアの失態による影響で経済は大打撃を受けていま
> す。ケニアの大切な紅茶産業ではカレンジン族の土地でカレンジンが
> 暴れていて、切り花産業のナクルとナイバシャではキクユ族の土地な
> のでキクユがルオー族を殺し、観光業はお客が来ないので90%近く
> のビジネスがなくなり、コーストの方や多くの公園のロッジも客より
> 従業員が多いので営業をし閉鎖してる状態です。
>
> 観光客が来なくなったマサイマラ国立保護区はパークフィーが激減
> し、レンジャーたちの給料や密猟対策の資金がなくなって大変です。
> マラコンサーバンシーは海外からの寄付などの頼らず今まで保護区の
> 入園料のみで密猟対策や道修復などの保護区管理を続けていたので、
> 観光客が来なくなった今、レンジャーたちも解雇され、保護区を密猟
> 者から守りきれなくなりつつあります。2002年から970人もの
> 密猟者を逮捕してきたレンジャーたちも資金がなくなり、今、マサイ
> マラは密猟者が攻め込む事が可能な土地になりつつあるのです。今ま
> で政府のお金や海外からの寄付に頼らずに入園料だけで活動をすると
> いう自立したスタンスを取っていたマラコンサーバンシーは、危機に
> 立たされています。肉食獣による家畜被害の損害賠償も払うことがま
> まならない中、マサイが家畜を襲った肉食獣の報復の為、ついおとと
> いもライオンのオスが槍で殺されました。たった1ヶ月で保護区を守
> る資金が観光客の激減によってなくなってしまい、レンジャーもこの
> 広大なサバンナのパトロールも出来なければ、密猟者を捕まえるオペ
> レーションも不可能だし、密猟罠を回収することだって出来ません。
>
> マラコンサーバンシー(保護区管理施設)がマサイマラ国立保護区を
> 守る為に、現在、世界的に有名な環境保護リーダーの人類学者リ
> チャード・リーキー博士とマラコンサーバンシーで、「マサイマラを
> 救おう!」というキャンペーンを初めています。マサイマラへの観光
> 客は約半年以上は戻って来ないと予測されています。マラコンサーバ
> ンシーとその他大勢のマサイマラを大切に思っている人たちは、その
> 半年間の保護区管理資金 USD150,000 を集めようとしていま
> す。マサイマラに遊びに来た事のある人、そして、今後マサイマラで
> サファリをしたいと思う人。どうかマサイマラの動物を守るレン
> ジャーたちをサポートしてください。密猟者たちは観光客が来なくな
> り、レンジャーたちも出動出来なくなり、密猟も今後エスカレートし
> てしまうでしょう。そんな状況にならない為、マサイマラに実際に来
> れなくてもレンジャーをサポートしてくれる人たちを探しています。
> 現在のケニアには暴動があり怖くて観光に来れないかもしれません
> が、実際に現地に来なくてもレンジャーをサポートしてあげることで
> マサイマラの保護に参加することは出来ます。マサイマラへ遊びに来
> ていた人たちは世界各国から来ていました。日本からもこのキャン
> ペーンに協力していただけることを祈っています。
>
> 詳しい事情はこのサイトを参考。
> http://wildlifedirect.org/blogAdmin/richardleakey/2008/01/30/crisis-
> looming-in-the-mara-please-help/
>
> マラコンサーバンシーへの寄付はこちらでお願いします。
> http://wildlifedirect.org/blogAdmin/maratriangle/
> このメールをより多くの人に送るのにご協力ください。
> マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力して
> くだされる団体があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。
> Mara Conservancy
> P O Box 63457
> Muthaiga 00619
> Nairobi, Kenya
> Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8 Fax : +254 20
> 3749636/3740754/3740721
> Email: mara@triad.co.ke
> http://www.maraconservancy.com/
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