モーニング娘。誕生10年記念隊『僕らが生きる MY ASIA』 (アップフロントワークス)
つんく♂コメント 『僕らが生きる MY ASIA』
歴代メンバーが語る、今までのモーニング娘。、これからのモーニング娘。(oricon STYLE)
モーニング娘。の楽曲一挙配信開始!(Mora)
おかげさまで10周年なんです。(OnGen)
『僕らが生きる MY ASIA』PV試聴(Dohhh UP!)
「十年一昔」と人は云う。
十年とは、一つの歴史が語られても不思議ではない長さである。
十年とは、一つの愛が始まってから終わりを迎えるには、充分すぎる程長い時間である。
此処に姿形を変えながらも、少女たちの様々な夢と変わらぬ熱い想いによって、数々の物語を創ってきたグループが存在する。
今年“モーニング娘。”が結成10年を迎えるにあたり、この度新旧のメンバーから選抜された“モーニング娘。誕生10年記念隊”が登場する事となりました。
そのメンバーとは、
“オホーツク海のアフロディーテ”
オリジナルメンバーで第二代リーダーの飯田圭織さん。
“室蘭の至宝”
同じくオリジナルメンバーで“娘。の象徴”安倍なつみさん。
“下町のスーパースター”
第三期メンバーで稀代のスーパーエースの後藤真希さん。
“ハロプロ 娘。塾塾長”
第五期メンバーで次代の象徴となる新垣里沙さん。
“越後のミラクルガール”
大きな期待を背負った第七期メンバーの久住小春さん。
初めてこの話を聞いた時に私は、「折角10年の機会なのだから、新旧全メンバーによる“ドリームモーニング娘。”にしたら良いのに。」とも思いましたが、“モーニング娘。”デビュー当時の人数と同じこの5人の見目麗しい娘さんたちは、今では娘10年の節目を迎えるに相応しい調和のとれた魅力的なユニットだと思います。
さて、この5人が発表するシングル『僕らが生きる MY ASIA』は、爽やかで躍動感を感じるジャケットデザインや10年記念行事的な性格から、娘。の十八番であるノリの良い元気いっぱいの御祭りソングかと思いきや、意外にも東アジア風(中国風?)の落ち着いた雰囲気のバラードでした。
ハロプロのアジアでの展開が注目されている時期に、この曲調と歌詞の中で『シルクロード』を登場させている部分は、ともすると在り来りの歌と思われるかも知れませんが、実は“モーニング娘。”の過去・現在・未来の姿をアジア(歌詞中ではエイジア)に置き換えた歌ではなかろうか?
一番の歌い出しの部分の歌詞は、あの“モーニング娘。”メンバーの卒業のテーマである名曲『Never Forget』の歌詞の前段の様に感じました。
繊細で静かなメロディが、やがて音が重なり盛り上がる終盤の展開は、まるで5人からスタートした娘たちが現在の23人へと至るまでの物語の様である。
この曲と娘たちの歌声は、彼女たちの物語を重ね合わせて聴くと、なお味わい深くて聴き応えが有ります。
B面曲の『十年愛』についても触れておきましょう。
こちらはアジアから離れて、日本の古いタイプのムード歌謡とでも言いましょうか。
基本は大人の女が男に向けた歌なのですが、1番の歌詞は私自身も含めて聴いている人のファンとしての姿勢を問われているみたいで、少し責められている様な気分にもなります。(皆さん浮気してませんか?私はしませんよ。)
2番以降は、“モーニング娘。”の過去の名曲の数々のタイトルを上手く繋ぎ合わせて一つの歌詞にした、面白い歌です。
ところで5人はシルク・ドゥ・ソレイユの『DRALION』日本公演のスペシャルサポーターに就任し、『僕らが生きる MY ASIA』は同公演のイメージソングになりました。
「サルティンバンコに連れてって!」で御馴染みの『サルティンバンコ2000』や、「キダムが来ます!」で知られた『キダム』、「♪アレグリ~ア~・・・」の歌が耳から離れなかった『アレグリア2』に続いて、シルク・ドゥ・ソレイユ&フジテレビとハロプロの結びつきは強いみたいですね。
「モー娘。誕生10年記念隊」がひと肌脱ぎます…「ドラリオン」(サンケイスポーツ)
新スペシャルサポーターに、 “モーニング娘。誕生10年記念隊”が就任!(シルク・ドゥ・ソレイユ『DRALION』日本公演公式サイト)
サポーター紹介(シルク・ドゥ・ソレイユ『DRALION』日本公演公式サイト)
さらに、1月16日付け読売新聞朝刊にファンも仰天の見開き全面広告が!
安倍内閣誕生!?
後列左より、コンコン・明日香・裕ちゃん・ののたん・あいぼん・かおりん・圭ちゃん・まこっちゃん、
中段左より、さやりん・まりっぺ・チャーミー・ごっちん・れいにゃ・よっすぃ~・あやっぺ、
前列左より、エリリン・ミッツィー・ミキティ・なっち・ラブリー・こはるん・さゆみん・ガキさん、
御馴染みの顔や新しい顔や懐かしい顔が揃った(残念ながら実際には今後揃う可能性の無い)23人の“真・オールモーニング娘。”が、まるで新内閣誕生を思わせる様に整列してますが、本人がコスプレしているのでは無くてメンバーの顔写真を貼り付けている部分が、かえって見る人に強いインパクトを与えています。
それにしても凄いですね。(読売全国版+日経関東版を併せて1億数千万の広告料だそうな。)
下の方には、ハロコン横アリ公演、春ツアー、10年記念隊結成、ニューシングル&アルバム発売、恒例秋の文化祭のお知らせが記載されていますが、最も重要なのは同じく下のほうに書かれているメッセージで・・・↓
『構造改革は行いますが、解散は致しません。今年9月に10周年を迎えるモーニング娘。です。』
世間の人々に「もう10周年になるのか?」と興味を持っていただけたり、最近忘れかけていた人たちがもう一度“モーニング娘。”の名を思い出していただけるならば嬉しい事ですし、毎度毎度 娘。の解散説を執念深く書き立てる一部のクソマスコミどもにも、売り出し元が明言しておく事も悪い事では無いと思いますが、この広告の本当の意味って何なのでしょうかねぇ?
この『構造改革』とは、今まで行われてきた数々の改革を示すのか?
それとも、これから行われる未知なる改革を意味するのか?
例え痛みの伴う構造改革の連続であっても、娘たちやファンにとって良い改革であればよいのですが。
真ん中に記されている『それではいっしょに唄いましょう。』の掛け声の様に、今後も“モーニング娘。”は、姿形を変えながらその時々の人々の心の支えとなり、ワイワイ賑やかと世の中に希望の光を照らし、何時までも末永く愛される存在になって欲しいと願ってます。
ASAYANオーディション当時からのファンも、デビュー当時からのファンも、『LOVEマシーン』後からのファンも、黄金期以降のファンも、最近ファンになった人もかつてファンだった人も、次の10年に向かって、この機に娘たちの物語に思いを馳せようではありませんか?