摩訶不思議!社会的な出会い系ご縁、良し悪し
麻木久仁子さんインタビュー(最終章)
麻木インタビュー(12)
本当に難しい決断でしたね。
麻木さん答え(12)
私自身、その時々で態度が違いましたからね。
最初のうちは「先生、もう命が大事だから四の五の言わずにバッサリ切ってください!」って言っていて、でもだんだんと色んな選択肢があることを教わっていくうちに、「あっちがいい、いやこっちか?」なんて迷ったり、温存だと決まった途端に「先生、ホルモン剤のせいでホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)が」と訴えてみたり。
この前まで「命が!」と言っていたのに。
思い出してみると多分、先生は数々の患者との出合い系経験から"患者の気持ちは変わる"って摩訶不思議なことを前提にしていたんでしょう。
でも、先生自身は変わらない。
ブレない態度で接してくれていたなと感じます。
麻木インタビュー(13)
遺伝子検査は受けましたか?
麻木さん答え(13)
受けていません。
私はホルモン療法が効くタイプなので治療法もあるし、これから先はちゃんと乳がん検査を受け続けていくと思うので、現時点では遺伝子検査までやらなくていいかなと思っています。
それに、もし私が遺伝子変異を持っているのなら娘にも? という話になっちゃう。
まだ18歳の娘を病院に連れて行って、検査して...。
遺伝子変異があってもなくても不安を与えてしまう。
娘には、体のチェックはこまめにしていくことを勧めた上で、一般的にいわれているよりは少し早めに、一緒に検診を受けに行こうと思っています。
ただ、成人してパートナーを見つけた後に遺伝子検査を受けたいというなら、それは彼女の自由ですが...。
乳がんになったのがちょうど娘の大学受験の時だったんで、伝えて心配かけちゃ悪いなって思いましたが、先生に教わった通りに説明して「今、命に別状はない。大丈夫だから」ってちゃんと話しました。
すごく心配もしてくれたけど、自分もしっかりしなきゃと思ったみたいで、「私は私で頑張るから、ママも頑張んなさい」という"有り難いお言葉"も頂戴し、「かたじけのうございます」って感じになれました。
自分の体のこと、自分のこれからのこと、この際、自分のことだけ考えさせてもらおう、ゆっくり治そうって思えたんです。この1年から1年半くらいで、娘はすごく成長したなって思わされました。
麻木インタビュー(14)
お母様は?
麻木さん答え(14)
母は74歳になるんですが、去年の1月に心臓の手術をしたんです。
大動脈弁置換術。
それまでは、病気知らずのものすごく活動的で、ダンスが好きで1駅2駅なら歩くよ! っていうようなタイプの元気な人でした。
大きな病気は私の方が先だったくらいです。
その母が、思いがけず大手術を受けることになって、一時は弱々しく「歩いてる間に心臓割れたらどうしよう」なんて言っていました。
ところが、再びの健康生活との出合いから半年くらいでリハビリを始めて、1年たった今はもうすっかり元気なってまたシャキシャキしてる。
何でかといえば、ベーシックなところがすごく元気な人だったからなんですよ。
母を見ていて思ったんです、結局は「快食、快眠、快便だな」と。
よく食べて、お通じもよくあったみたいだし、夜もよく寝て...。
私は、仕事があるから寝ることができなくて3日くらい寝不足でも後でまとめて寝ればいいやとか、お通じとの出合いもすごく悪くって出たり出なかったり、食べるものも仕事の時はお弁当が多かったし、あまり意識していなくて。
でも、それはいけないなと思いました。
とても当たり前のことなんだけど、ちゃんと食欲がある! とか、寝るべき時に眠れる! とか、出すもんはちゃんと出す! ということが基本で、そうやって体をフラットにしておけば、万が一何か病気やケガがあっても対応する気力が湧くんだって思いました。
麻木インタビュー(15)
運動は?
麻木さん答え(15)
運動との出合い縁はないです。
運動大っ嫌い! 運動は摩訶不思議で体に悪いと思っているくらい(笑)。
変に頑張り過ぎないで、ゆったりしている方が私にはいいかな。
その方が持続的に頑張れるのかも。
例えば、自分の気持ちはまだ若いつもりでいるでしょう?
でも、自分の中の自分像を裏切ったものが視界に入るときがあるんですよ。
自分がどっと老けて見えてギョッとなる。廊下に置いてある姿見の前をふと通った時、「え? 今そこをおばあさんが通った?」って、"小さなおばあさん"が背中から出ている感じ。
麻木インタビュー(16)
気持ちが変わったのは病気がきっかけ?
麻木さん答え(16)まあ、そうですね。
通っているのが国立がん研究センターだから、来院している人はみんながん患者、出会う人すれ違う人全員ががん患者なわけですよ。
中には重篤な人もいるでしょう。
それぞれ、がんがどこにできたか、どれくらいの進行度合いなのか、家族と闘う人もいれば一人で闘う人もいるし、お年寄りもいればものすごく若い人もいて、遠くから毎日始発電車に乗って来ている人もいる。
みんなそれぞれ事情がありながら、こんなに大勢の人がそれぞれ闘っているんだな、人生がこんなにいっぱいあるんだって、一人一人と出合いのたびに思いました。
私の場合は、色々な面でありがたかった。
早く見つけてくれる先生がいたのも運が良かったし、娘がいてくれてよかったとかね。元気な母もいてくれてよかったなあって。
ただ、病気のことを公表するのは最初ためらいました。
多くのがん患者さんがみんな違う出合い系事情を持っていてそれぞれ違うのに、「私はこうだった」って話すことでどこかで誰かを傷つけたりしてはいけないし、不安にさせるようなことを発言したらいけないなんて、色々と考えちゃったんです。
麻木インタビュー(17)
でも公表に踏み切った
麻木さん答え(17)
はい。今は、みなさんが摩訶不思議なガンのことを考えるきっかけになればと思っています。
結構、みんな検診に行っていないんですよ。
例えば、テレビの医療番組で「今日はがん特集です。乳がん、子宮がん...」なんて女性ディレクターが説明してくれたんですが、私が「あなた検診に行った?」って聞くと、「いやあ、行ってないんですよね」って。
検診の大切さを伝える番組を作りながら、自分は受けていない。
働く女性は忙しいし、主婦だってわざわざ家事を置いて、しかもお金を払って。
確かに結構、面倒ですよね。
それでも検診を受けてほしい。
乳がんとの出合い発見は基本的に検査で分かるし、他のがんと比べて早期発見すれば予後(今後の病状の見通し)が格段に良い。
しかも、自治体から補助が出るところもあるでしょう?
補助が出るっていうのは、それだけ効果との出合い系ご縁があるからなんですよ。
でも、乳がん検診を受けている人、"タダ券"を使う人が2割しかいないらしいんです。
せっかく無料なんだから、その分は行ってほしいな。タダ券なんだから使っちゃえって。
それと、決意と手続きを経て検診を受けにいくのに、旦那さんや子供から「え? 今日の弁当どうすんだ?」なんて言われたら...ねえ?
受けにいくのが当然のものとして、家族も見守って、送り出してほしい。
「家事はいいから、今日はしっかりおっぱい挟んできなさい」なんてね(笑)。
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麻木久仁子さんインタビュー(脳梗塞・乳がんとの出合い系悪縁=闘い)(3)
「治りゃいいでしょ」の時代じゃない
――手術の後にすごく落ち込む方も多いと聞きますが?
私の場合は、小さいなりに大切な胸がちょっとへこんで悲しいなと思って...。
でもね、それで一つ思いました。
もちろん病気を治すこと、命が助かることが一番大事なんだけど、同時にその病気が治った後の社会との出合い系ご縁=生活もすごく考えた上で治療する時代なんだということを。
「治りゃいいでしょ」ではなくて、治った後も自信を持って生きていく、楽しく生きていくことができるようにしてくれているんです。
メスを入れた3~4センチの傷も、何気なく言った「タレ目になった」って言葉も、先生は気にしてくれたんだと気づきました。
先生は「僕は男性だから、女性のこと、女性がどう感じるかってことの根本はやっぱり分からない。
だから、患者さん自身がどう感じたかってことがやっぱり第一なんだ」って言っていました。
――今、再発との出合い系悪縁に不安はありますか?
今回のことに関しては適切な治療が受けられたと思うので、5年間薬を飲んで克服できると思っています。
でも、最近になってあの"!社会的なアンジェリーナ・ジョリーの告白"という本との出合い系ご縁があって...。
自分が乳がんになって結果が出るまでは色々考えて、例えば先生から「乳頭部を切る可能性もある」と言われれば、「乳頭部がないってどういうこと?」とか、幸いに今回は温存できたけど、もし出合い系悪縁~再発~が発生して今度は取らなきゃならないって言われたらどうしようとか。
「社会的に、おっぱいなんてあろうがなかろうが関係ないじゃん!」って思う日もあれば、ふと鏡の中を見たときに、小さくて、若い頃に比べると垂れ下がったとはいえ、「愛おしい。やっぱりないよりあった方がいい!」って思う日もある。
結構、日によって気持ちが揺れていました。
アンジェリーナ・ジョリーの場合は、パートナーのブラッド・ピッドが理解して支えてくれたということですが、世の中の男性全員がブラピじゃないし。
一概には言えないなって思いました。人によっても状況が違うのに、自分自身も日によって違う...でもどっかで決断しなくてはならない。
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女性バラエティー豊タレント麻木久仁子の質疑応答(2)
(脳内の血管が目詰まりする脳梗塞・乳房に発生した悪性腫瘍乳がんとの出合い系悪縁、死闘談)
――二つ目の病・乳房に発生した悪性腫瘍乳がんに気づいたのは?
脳梗塞から2年も経っていない昨年夏、人間ドックのクリニックで。
「ちょっと影がある、怪しい」ってことで、一度MRI(磁気共鳴画像)で診てもらったら「やっぱり明らかに何かあるんだけど、乳がんとは言い切れないので精密検査した方がいい」と。
――自分では気づかなかった?
全然! だって、確定診断で「がんです」って言われた後に触ってもまだ分からなかったぐらいの出合い系早期だったんですよ。
ステージゼロの非浸潤がんとの出合いでした。
乳管の中にがんができて、その乳管を破ってしこりを形成するんですけど、それより手前、乳管を破る前の段階。
がんと分かってからも「え? どこ?」「これはアバラ?」なんていう感じで(笑)。
しこりって触って分かるものだと思っていたから、自分でもちょっとびっくりというか、意外でした。
しかも両方だったから、それも意外で...。
ホント小さかったんですよ、1センチもなくて。
切り取った範囲も1.5センチとか1.7センチだし。
――摩訶不思議な出会いでしたね
そう、"乳がんを見つける天才"だったんです。
Hレディースクリニック(東京都)のH.HUDEKO 院長。
しかも、以前に私が出ている番組で"乳房に発生した悪性腫瘍乳がんを見つける名人"として出演された方で、その番組で撮った私のレントゲン画像を保管してくださっていたんです。
それで、二つの画像を並べてみて「違う」と。
この時点では確定じゃなかったので、がんかどうか確定させる検査を受けるために、その場で国立がん研究センター(東京都)の予約を取って、紹介状を書いてくれました。
――言われた時にはどう感じました?
やっぱり「えーっ!」という感じでしたね。
マンモグラフィーもエコー(超音波検査)も、ずっと検査をしてきていたので。
それに、さっきも話したように何となく自分は乳がんと関係ないって感じていて、自分の中では漠然と子宮がんの方が気になっていたくらい。
先生は「まだがんかどうか分からないけど、もしがんだとしてもすごく早期だから大丈夫。
治療の選択肢はいくらでもある時期だから」と励ましてくれました。
――国立がん研究センターとの出合い系ご縁は?
また一通り同じように検査をして、針の検査(針生検)もしたんですが、あまりに初期段階過ぎてしこりにもなってないから、針が刺さらない。
もちろん陰はあるんですよ。
でも、針生検では確定との出合いはなかったんです。
結局、切除生検(がんの疑いがある部分を一部切り取って顕微鏡などで検査すること)をすることになりました。
切除生検の結果を聞きにいった時、担当の先生から「どっちから聞きたい?」なんて聞かれて、「じゃあ、左から」って。
左はもしかしたら違うかもしれないと言われていたので。
そうしたら、「左ね...がんでした」
「うっはー、それなら"右も"って言ってるも同然ですね?」
「はい、まあ、そうだねえ...」なんて(笑)。
明るく「え、やっぱがんだったんだ~。そうだと思った~」なんて言いながら、内心じゃフラフラしていて、心の中で「どうしよう...」とつぶやいていたんです。
今思うと、説明も丁寧だし、決して摩訶不思議なことは言わない。
下手に慰めるような、期待を持たせるようなこともしないけど、悲観的にもならない。
とにかく適切な説明をするって感じでしたね。
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麻木インタビュー(脳梗塞・乳がんとの出会い系ご縁=闘い)(1)
●摩訶不思議!
40代は、働き盛りに女盛り―そんな言葉が浮かぶ年代。
報道番組やクイズ番組に引っ張りだこの才色兼備タレントとして活躍中だったその時期に、麻木には二つもの大病との出会い系ご縁、悪縁がありました。
一つ目は脳梗塞、二つ目は乳がん、しかも左右両側のがんでした。
病気を公表して半年たった今、数年間の闘病生活を通して得た"伝えたいこと"、一人の女性、母、そして一人の人間としての思いを話してもらいました。
――最初の病気との出会いに気づいたきっかけは?
2010年暮れ、48歳のときに身辺がちょっとバタバタして...だいぶ悩んでいたんですけど、
ある時突然、右手と右足が震えだしちゃって。
例えば、正座して急に立ち上がると何も感じないほどしびれ切っていることがあるでしょう?
それが右手と右足だけに来る感じでした。
歩こうと右足を踏み出そうとしても力が入らなくてカクンとなっちゃったり、鍵を開けようとして鍵穴を狙っても震えて鍵が入らない。
だから左手で腕を支えないといけなくなっちゃったりして、「これはおかしい」と思ったのが病との出会い系認知でした。
医療番組なんかに出ていたものだから「これは脳だわ! 右側しか来ないんだもん。
ヤバい。頭、脳に来てるんだわ」と分かって、すぐに病院へ電話して診療の予約を取ったんです。
――48歳の時とはお若いですよね?
病院に行ったら、担当の先生から「脳梗塞との出会い系ご縁としては年齢が若い」とは言われました。
●摩訶不思議!
「普通はもっと年齢が上の人がなるんだ」って。
私の場合、人間ドックの血液検査はばっちりだったし、高脂血症(脂質異常症)なんかでもないし、血圧はもともとむしろ低い方です。
原因が思い当たらないから、もしかしたら原因不明の病かもしれないと、色んな検査をしてもらいました。
ところが、「脳梗塞があった」「それで震えが来た」のは確かなんだけど、それ以外は何にもなかったんです。
特に脳梗塞を作る元の病気もなく、「どこから血栓が飛んだのか」って体中の動脈を見てもらっても、先生に「何てきれいな頸動脈!」なんて言われるほど(笑)
原因はよく分からないけど、先生からは「ストレス系が原因の可能性もあるから、ストレスをためないようにゆっくりしなさい」って言われました。
●摩訶不思議!
――ほっとした途端に次の病気との出会い系悪縁が判明した?
そうなんです。
毎年、人間ドックのオプションに子宮がん検診は入れていて、乳がん検診はどうしようかなという感じだったんですよ、実は。
乳腺、乳管の中にできるんだから、イメージ的におっぱいの大きい系な人の方が細胞が多くてなりやすいんじゃないか、なんて思っていました。
●摩訶不思議!
マンモグラフィー検査(レントゲンによる乳がん検査)でも、あっちこっちから肉を寄せて撮るでしょう?
そんな、毎回毎回、無理やり持ってきて検査してさ、こんな小っちゃいおっぱいをさ!
「えーそこも? それは脇の肉じゃないのか」なんて(笑)。
まあ、でも仕方ないかって惰性で検査を受けたら乳がんが見つかっちゃった。
しかも、両方だったんです。
presented 摩訶不思議!社会的な出合い系ご縁、良し悪し
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麻木久仁子さんインタビュー(最終章)
麻木インタビュー(12)
本当に難しい決断でしたね。
麻木さん答え(12)
私自身、その時々で態度が違いましたからね。
最初のうちは「先生、もう命が大事だから四の五の言わずにバッサリ切ってください!」って言っていて、でもだんだんと色んな選択肢があることを教わっていくうちに、「あっちがいい、いやこっちか?」なんて迷ったり、温存だと決まった途端に「先生、ホルモン剤のせいでホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)が」と訴えてみたり。
この前まで「命が!」と言っていたのに。
思い出してみると多分、先生は数々の患者との出合い系経験から"患者の気持ちは変わる"って摩訶不思議なことを前提にしていたんでしょう。
でも、先生自身は変わらない。
ブレない態度で接してくれていたなと感じます。
麻木インタビュー(13)
遺伝子検査は受けましたか?
麻木さん答え(13)
受けていません。
私はホルモン療法が効くタイプなので治療法もあるし、これから先はちゃんと乳がん検査を受け続けていくと思うので、現時点では遺伝子検査までやらなくていいかなと思っています。
それに、もし私が遺伝子変異を持っているのなら娘にも? という話になっちゃう。
まだ18歳の娘を病院に連れて行って、検査して...。
遺伝子変異があってもなくても不安を与えてしまう。
娘には、体のチェックはこまめにしていくことを勧めた上で、一般的にいわれているよりは少し早めに、一緒に検診を受けに行こうと思っています。
ただ、成人してパートナーを見つけた後に遺伝子検査を受けたいというなら、それは彼女の自由ですが...。
乳がんになったのがちょうど娘の大学受験の時だったんで、伝えて心配かけちゃ悪いなって思いましたが、先生に教わった通りに説明して「今、命に別状はない。大丈夫だから」ってちゃんと話しました。
すごく心配もしてくれたけど、自分もしっかりしなきゃと思ったみたいで、「私は私で頑張るから、ママも頑張んなさい」という"有り難いお言葉"も頂戴し、「かたじけのうございます」って感じになれました。
自分の体のこと、自分のこれからのこと、この際、自分のことだけ考えさせてもらおう、ゆっくり治そうって思えたんです。この1年から1年半くらいで、娘はすごく成長したなって思わされました。
麻木インタビュー(14)
お母様は?
麻木さん答え(14)
母は74歳になるんですが、去年の1月に心臓の手術をしたんです。
大動脈弁置換術。
それまでは、病気知らずのものすごく活動的で、ダンスが好きで1駅2駅なら歩くよ! っていうようなタイプの元気な人でした。
大きな病気は私の方が先だったくらいです。
その母が、思いがけず大手術を受けることになって、一時は弱々しく「歩いてる間に心臓割れたらどうしよう」なんて言っていました。
ところが、再びの健康生活との出合いから半年くらいでリハビリを始めて、1年たった今はもうすっかり元気なってまたシャキシャキしてる。
何でかといえば、ベーシックなところがすごく元気な人だったからなんですよ。
母を見ていて思ったんです、結局は「快食、快眠、快便だな」と。
よく食べて、お通じもよくあったみたいだし、夜もよく寝て...。
私は、仕事があるから寝ることができなくて3日くらい寝不足でも後でまとめて寝ればいいやとか、お通じとの出合いもすごく悪くって出たり出なかったり、食べるものも仕事の時はお弁当が多かったし、あまり意識していなくて。
でも、それはいけないなと思いました。
とても当たり前のことなんだけど、ちゃんと食欲がある! とか、寝るべき時に眠れる! とか、出すもんはちゃんと出す! ということが基本で、そうやって体をフラットにしておけば、万が一何か病気やケガがあっても対応する気力が湧くんだって思いました。
麻木インタビュー(15)
運動は?
麻木さん答え(15)
運動との出合い縁はないです。
運動大っ嫌い! 運動は摩訶不思議で体に悪いと思っているくらい(笑)。
変に頑張り過ぎないで、ゆったりしている方が私にはいいかな。
その方が持続的に頑張れるのかも。
例えば、自分の気持ちはまだ若いつもりでいるでしょう?
でも、自分の中の自分像を裏切ったものが視界に入るときがあるんですよ。
自分がどっと老けて見えてギョッとなる。廊下に置いてある姿見の前をふと通った時、「え? 今そこをおばあさんが通った?」って、"小さなおばあさん"が背中から出ている感じ。
麻木インタビュー(16)
気持ちが変わったのは病気がきっかけ?
麻木さん答え(16)まあ、そうですね。
通っているのが国立がん研究センターだから、来院している人はみんながん患者、出会う人すれ違う人全員ががん患者なわけですよ。
中には重篤な人もいるでしょう。
それぞれ、がんがどこにできたか、どれくらいの進行度合いなのか、家族と闘う人もいれば一人で闘う人もいるし、お年寄りもいればものすごく若い人もいて、遠くから毎日始発電車に乗って来ている人もいる。
みんなそれぞれ事情がありながら、こんなに大勢の人がそれぞれ闘っているんだな、人生がこんなにいっぱいあるんだって、一人一人と出合いのたびに思いました。
私の場合は、色々な面でありがたかった。
早く見つけてくれる先生がいたのも運が良かったし、娘がいてくれてよかったとかね。元気な母もいてくれてよかったなあって。
ただ、病気のことを公表するのは最初ためらいました。
多くのがん患者さんがみんな違う出合い系事情を持っていてそれぞれ違うのに、「私はこうだった」って話すことでどこかで誰かを傷つけたりしてはいけないし、不安にさせるようなことを発言したらいけないなんて、色々と考えちゃったんです。
麻木インタビュー(17)
でも公表に踏み切った
麻木さん答え(17)
はい。今は、みなさんが摩訶不思議なガンのことを考えるきっかけになればと思っています。
結構、みんな検診に行っていないんですよ。
例えば、テレビの医療番組で「今日はがん特集です。乳がん、子宮がん...」なんて女性ディレクターが説明してくれたんですが、私が「あなた検診に行った?」って聞くと、「いやあ、行ってないんですよね」って。
検診の大切さを伝える番組を作りながら、自分は受けていない。
働く女性は忙しいし、主婦だってわざわざ家事を置いて、しかもお金を払って。
確かに結構、面倒ですよね。
それでも検診を受けてほしい。
乳がんとの出合い発見は基本的に検査で分かるし、他のがんと比べて早期発見すれば予後(今後の病状の見通し)が格段に良い。
しかも、自治体から補助が出るところもあるでしょう?
補助が出るっていうのは、それだけ効果との出合い系ご縁があるからなんですよ。
でも、乳がん検診を受けている人、"タダ券"を使う人が2割しかいないらしいんです。
せっかく無料なんだから、その分は行ってほしいな。タダ券なんだから使っちゃえって。
それと、決意と手続きを経て検診を受けにいくのに、旦那さんや子供から「え? 今日の弁当どうすんだ?」なんて言われたら...ねえ?
受けにいくのが当然のものとして、家族も見守って、送り出してほしい。
「家事はいいから、今日はしっかりおっぱい挟んできなさい」なんてね(笑)。
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麻木久仁子さんインタビュー(脳梗塞・乳がんとの出合い系悪縁=闘い)(3)
「治りゃいいでしょ」の時代じゃない
――手術の後にすごく落ち込む方も多いと聞きますが?
私の場合は、小さいなりに大切な胸がちょっとへこんで悲しいなと思って...。
でもね、それで一つ思いました。
もちろん病気を治すこと、命が助かることが一番大事なんだけど、同時にその病気が治った後の社会との出合い系ご縁=生活もすごく考えた上で治療する時代なんだということを。
「治りゃいいでしょ」ではなくて、治った後も自信を持って生きていく、楽しく生きていくことができるようにしてくれているんです。
メスを入れた3~4センチの傷も、何気なく言った「タレ目になった」って言葉も、先生は気にしてくれたんだと気づきました。
先生は「僕は男性だから、女性のこと、女性がどう感じるかってことの根本はやっぱり分からない。
だから、患者さん自身がどう感じたかってことがやっぱり第一なんだ」って言っていました。
――今、再発との出合い系悪縁に不安はありますか?
今回のことに関しては適切な治療が受けられたと思うので、5年間薬を飲んで克服できると思っています。
でも、最近になってあの"!社会的なアンジェリーナ・ジョリーの告白"という本との出合い系ご縁があって...。
自分が乳がんになって結果が出るまでは色々考えて、例えば先生から「乳頭部を切る可能性もある」と言われれば、「乳頭部がないってどういうこと?」とか、幸いに今回は温存できたけど、もし出合い系悪縁~再発~が発生して今度は取らなきゃならないって言われたらどうしようとか。
「社会的に、おっぱいなんてあろうがなかろうが関係ないじゃん!」って思う日もあれば、ふと鏡の中を見たときに、小さくて、若い頃に比べると垂れ下がったとはいえ、「愛おしい。やっぱりないよりあった方がいい!」って思う日もある。
結構、日によって気持ちが揺れていました。
アンジェリーナ・ジョリーの場合は、パートナーのブラッド・ピッドが理解して支えてくれたということですが、世の中の男性全員がブラピじゃないし。
一概には言えないなって思いました。人によっても状況が違うのに、自分自身も日によって違う...でもどっかで決断しなくてはならない。
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女性バラエティー豊タレント麻木久仁子の質疑応答(2)
(脳内の血管が目詰まりする脳梗塞・乳房に発生した悪性腫瘍乳がんとの出合い系悪縁、死闘談)
――二つ目の病・乳房に発生した悪性腫瘍乳がんに気づいたのは?
脳梗塞から2年も経っていない昨年夏、人間ドックのクリニックで。
「ちょっと影がある、怪しい」ってことで、一度MRI(磁気共鳴画像)で診てもらったら「やっぱり明らかに何かあるんだけど、乳がんとは言い切れないので精密検査した方がいい」と。
――自分では気づかなかった?
全然! だって、確定診断で「がんです」って言われた後に触ってもまだ分からなかったぐらいの出合い系早期だったんですよ。
ステージゼロの非浸潤がんとの出合いでした。
乳管の中にがんができて、その乳管を破ってしこりを形成するんですけど、それより手前、乳管を破る前の段階。
がんと分かってからも「え? どこ?」「これはアバラ?」なんていう感じで(笑)。
しこりって触って分かるものだと思っていたから、自分でもちょっとびっくりというか、意外でした。
しかも両方だったから、それも意外で...。
ホント小さかったんですよ、1センチもなくて。
切り取った範囲も1.5センチとか1.7センチだし。
――摩訶不思議な出会いでしたね
そう、"乳がんを見つける天才"だったんです。
Hレディースクリニック(東京都)のH.HUDEKO 院長。
しかも、以前に私が出ている番組で"乳房に発生した悪性腫瘍乳がんを見つける名人"として出演された方で、その番組で撮った私のレントゲン画像を保管してくださっていたんです。
それで、二つの画像を並べてみて「違う」と。
この時点では確定じゃなかったので、がんかどうか確定させる検査を受けるために、その場で国立がん研究センター(東京都)の予約を取って、紹介状を書いてくれました。
――言われた時にはどう感じました?
やっぱり「えーっ!」という感じでしたね。
マンモグラフィーもエコー(超音波検査)も、ずっと検査をしてきていたので。
それに、さっきも話したように何となく自分は乳がんと関係ないって感じていて、自分の中では漠然と子宮がんの方が気になっていたくらい。
先生は「まだがんかどうか分からないけど、もしがんだとしてもすごく早期だから大丈夫。
治療の選択肢はいくらでもある時期だから」と励ましてくれました。
――国立がん研究センターとの出合い系ご縁は?
また一通り同じように検査をして、針の検査(針生検)もしたんですが、あまりに初期段階過ぎてしこりにもなってないから、針が刺さらない。
もちろん陰はあるんですよ。
でも、針生検では確定との出合いはなかったんです。
結局、切除生検(がんの疑いがある部分を一部切り取って顕微鏡などで検査すること)をすることになりました。
切除生検の結果を聞きにいった時、担当の先生から「どっちから聞きたい?」なんて聞かれて、「じゃあ、左から」って。
左はもしかしたら違うかもしれないと言われていたので。
そうしたら、「左ね...がんでした」
「うっはー、それなら"右も"って言ってるも同然ですね?」
「はい、まあ、そうだねえ...」なんて(笑)。
明るく「え、やっぱがんだったんだ~。そうだと思った~」なんて言いながら、内心じゃフラフラしていて、心の中で「どうしよう...」とつぶやいていたんです。
今思うと、説明も丁寧だし、決して摩訶不思議なことは言わない。
下手に慰めるような、期待を持たせるようなこともしないけど、悲観的にもならない。
とにかく適切な説明をするって感じでしたね。
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麻木インタビュー(脳梗塞・乳がんとの出会い系ご縁=闘い)(1)
●摩訶不思議!
40代は、働き盛りに女盛り―そんな言葉が浮かぶ年代。
報道番組やクイズ番組に引っ張りだこの才色兼備タレントとして活躍中だったその時期に、麻木には二つもの大病との出会い系ご縁、悪縁がありました。
一つ目は脳梗塞、二つ目は乳がん、しかも左右両側のがんでした。
病気を公表して半年たった今、数年間の闘病生活を通して得た"伝えたいこと"、一人の女性、母、そして一人の人間としての思いを話してもらいました。
――最初の病気との出会いに気づいたきっかけは?
2010年暮れ、48歳のときに身辺がちょっとバタバタして...だいぶ悩んでいたんですけど、
ある時突然、右手と右足が震えだしちゃって。
例えば、正座して急に立ち上がると何も感じないほどしびれ切っていることがあるでしょう?
それが右手と右足だけに来る感じでした。
歩こうと右足を踏み出そうとしても力が入らなくてカクンとなっちゃったり、鍵を開けようとして鍵穴を狙っても震えて鍵が入らない。
だから左手で腕を支えないといけなくなっちゃったりして、「これはおかしい」と思ったのが病との出会い系認知でした。
医療番組なんかに出ていたものだから「これは脳だわ! 右側しか来ないんだもん。
ヤバい。頭、脳に来てるんだわ」と分かって、すぐに病院へ電話して診療の予約を取ったんです。
――48歳の時とはお若いですよね?
病院に行ったら、担当の先生から「脳梗塞との出会い系ご縁としては年齢が若い」とは言われました。
●摩訶不思議!
「普通はもっと年齢が上の人がなるんだ」って。
私の場合、人間ドックの血液検査はばっちりだったし、高脂血症(脂質異常症)なんかでもないし、血圧はもともとむしろ低い方です。
原因が思い当たらないから、もしかしたら原因不明の病かもしれないと、色んな検査をしてもらいました。
ところが、「脳梗塞があった」「それで震えが来た」のは確かなんだけど、それ以外は何にもなかったんです。
特に脳梗塞を作る元の病気もなく、「どこから血栓が飛んだのか」って体中の動脈を見てもらっても、先生に「何てきれいな頸動脈!」なんて言われるほど(笑)
原因はよく分からないけど、先生からは「ストレス系が原因の可能性もあるから、ストレスをためないようにゆっくりしなさい」って言われました。
●摩訶不思議!
――ほっとした途端に次の病気との出会い系悪縁が判明した?
そうなんです。
毎年、人間ドックのオプションに子宮がん検診は入れていて、乳がん検診はどうしようかなという感じだったんですよ、実は。
乳腺、乳管の中にできるんだから、イメージ的におっぱいの大きい系な人の方が細胞が多くてなりやすいんじゃないか、なんて思っていました。
●摩訶不思議!
マンモグラフィー検査(レントゲンによる乳がん検査)でも、あっちこっちから肉を寄せて撮るでしょう?
そんな、毎回毎回、無理やり持ってきて検査してさ、こんな小っちゃいおっぱいをさ!
「えーそこも? それは脇の肉じゃないのか」なんて(笑)。
まあ、でも仕方ないかって惰性で検査を受けたら乳がんが見つかっちゃった。
しかも、両方だったんです。
presented 摩訶不思議!社会的な出合い系ご縁、良し悪し
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