まひまひのひつまぶし ~フラメンコも踊るIDDM~

                       どうせなら、笑って打とうよインスリン!

2年3ヶ月の過去【エピソード15】

2008年11月07日 | シモらしき事
****以下、某ブログ2007年11月26日の記事より抜粋****

6時起床。
昨夜は眠剤のお陰で目は覚めなかったけど、飲むのが遅すぎて寝たのが1時。
結局寝不足。

今日は気さくにくしゃみができるようになった。

朝イチ採血。
今日の人はやけに痛かったけど一発で入った。と思ったら
「ちょっと漏れちゃったのでもう一回やり直させて下さいー」

あ~漏れちゃいましたか~それはいけませんねー

って、え?何が漏れたの?え、まさかあなたが…?

んで点滴してる側の腕でやり直し。毎度ながら両腕薬中患者だ。
左腕が大アザ東入る三丁目。

朝食。
あ、今日はパン食が多い!やった~トースト食べたーい。(テンション↑)

ご飯山盛
鯵(アジ)の干物
小松菜のお浸し
大根おろし
みそ汁
ライチ

私だけ和か…(テンション↓)
しかもこの鯵絶対まだ子供だよ・・人間なら中学生サイズだ。

で、この大根おろしは何に使うんだろ?
試しに小松菜に乗せてみたけど、なんかますますテンション落ちた。

今日やっと微熱が下がった。
今朝の採血結果、炎症数値はまだ高めだけどかなり低下してるらしい。
この高血糖の嵐の中、よく頑張ったな私の体!
退院後おいしいご褒美をうんと与えてあげなきゃいけないね。

本日は教授回診。
エラソーな毛深いおっさんがノシノシと大名行列してきた。
わ、指ぶっとい!足かと思った。部下には恐いけど孫には弱いと見た。

医師が教授に私の病状を説明している。

教授  「なるほどね。で、チョコレートだったの?」
医師1 「いえチョコレートと言う訳では…」
医師2 「薄いチョコレートです」
教授  「あ~薄いチョコね、ハイハイ」

ねね、みんなしておやつの話なの?私もおやつにはウルサイのよ。
ま、私はどっちかっていうと薄いチョコより濃い派だけどビターはダメね
苦いから。森永ハイミルク、ミルク量ならあれが断トツ!
ああああ甘い物食べたい!

チョコレートというのは破裂して出た水の状態の事のようだった。
私の病気は、別名「チョコレートのう胞」って言う名前のようだ。
ね、それってチョコレート食いすぎとかは関係してないよね?
だとしたら思い当たるフシがいっぱいあるからさ・・

きゃ~ヤッター!

なんと今日の昼は冷やしうどんです!(テンション↑↑)
麺類久々!まーまーネギとワサビまでついて!
しかもおふが山程入ったスープも!しなびたキャベツとほうれん草の
お浸しは別にいらない。

あ~やっぱ美味しい物に飢えてたんだなー私。
笑っていいともも、いつも以上に笑ったもん。
その流れでごきげんようまで笑ったよ。

で、また今日も拾ってしまった…トレペバトン。
今日はあえて替えずに少~しだけ残して次の人にバトンタッチ。
「次はあなたの番だよ。よろしく!」って手紙は残さなかった。

今日は面白い面会人が来てくれ、時間があっというまに過ぎてしまった。
地球にお住まいの皆さん、今日は時間早く進めちゃってごめんなさい。

夜、入院時からずっとぶら下げてた点滴生活が終わった。
さしっぱでいい加減かゆかった針も抜かれ、身軽になった。

点滴はトイレにも一服行くにもいつも一緒で、もはや私の分身みたいな物だった。
ギタリストで言えばギター、魔女宅で言えばジジ、ど根性ガエルでいえばピョン吉だ。

相方を失って、何となく寂しいような別にどうでもいいような。

気を取り直していつものトイレへ入れば、またトレペバトンを拾う。

私のバトンを受けた人が交換した後またなくなったのか、それとも
みんな自分が替えたくなくて拭かずに出てるのか?

もしかしたらこの個室は実はすごい人気で、他の階の患者達もわざわざ
この個室を使いに来てるんじゃないだろうか?
そうでなければこの紙切れのスピードは説明がつかないじゃないか。

何にせよ、新しいペーパーを慣れた手つきで手早く設置した。

今夜もなかなか眠れそうにない。



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