まひまひのひつまぶし ~フラメンコも踊るIDDM~

                       どうせなら、笑って打とうよインスリン!

2年3ヶ月の過去【エピソード11】

2008年11月05日 | シモらしき事
****以下、某ブログ2007年11月23日の記事より抜粋****

薬が効き、2時間程眠れた。すでに夕方だ。ま、時間外の方が早く診てくれるしな・・
そういや昨日は朝方まで起きてて、痛み始めたのが朝方だったから一睡もしてないんだった。

よし、何とか歩けそうだ。病院行くなら今のうち。

前傾で1型の方で行きつけの大学病院へ。
あ、かかりつけね。行きつけは飲み屋。

時間外の救急外来。

まずは触診から。
イタタタ押さないでー!押さないかけないしゃべらないお・か・しの約束って懐かしいよね。

採血。
私の静脈は極めて細く、引っ込み思案の為看護師泣かせらしい。
いや、泣きたいのはこっちだよ。

採血センター以外での採血は、すんなりいった試しがない。

何度も刺し直され、刺したまま針で血管探られた揚句次々看護師が交代し、
最終ボス(婦長)でクリアってパターンが多い。けど看護師より最悪なのが医者!
普段採血しないからかなり下手。

今日の医者も、試験管5センチの採血に15分かかってた。
しかも採血のやり方間違えてたの知ってるんだから。

そして尿検査(セルフサービス)。これは得意。

結果、体内のどこかで炎症の数値が表れてる事がわかった。らしい。
更にレントゲンで腹水が溜まってるのが発覚。
ふくすいってなに?阿波踊りの連?

「だいぶ溜まってますね。これは・・相当痛かったのでは?」
「いえいえいえ~そんなぁ~大した事はないですよ~」


はい、すんっっごく痛かったです!!

次はお待ちかね、辱めの処刑台(婦人科の診察台)に上る。

今更恥ずかしくもないけど、エコー突っ込まれた時は飛び魚みたいになった。
なんだこれ!いつもと違ーう!痛すぎ!

何だか腹が痛いのか検査が痛いのかわからなくなってきた。
ヨロヨロと処刑台を下りる。

この腹水の原因を探る為、最終兵器CTへ。

妊婦に使うとやばいので、妊娠検査の為再び尿検査。
えっまた採るの?なんで?さっきのリサイクルしてくれればいいじゃん。
もー出ないよーー

妊娠はもちろん陰性。だから生理終わったばっかって言ったじゃんー

CTの造影剤を点滴される。これが超ミラクル!
造影剤が走った血管はカーッと熱くなるので、自分の血管がどこを走り、
どこと繋り、どこで分岐していくつ目の角を曲がって何軒目なのか
面白い程がわかる!しかも暖か~い!これはイイ。イイよ、君!

CTは初めてじゃないけど造影剤は初めて。
アトラクションみたいで楽しい。かなり気に入った。

最終結果が出た。
「卵巣腫瘍破裂」

いや~~長かったねここまで! 検査時間実に8時間。
夜も更け、日記も予定外に長くなってしまった。
先生達みんな、遅くまでどうもありがとね!じゃ私チャリ路駐してるし
そろそろ失礼して…えっ入院?

腹痛の原因は卵巣の腫瘍が破裂した為に出た腹水。
腫瘍は多分元々持っていて、たまたま?今日それが破裂したらしい。
この腹水を出さない事には腹痛から逃れられないようだ。

そっかー。そういう事なら仕方ないね。
じゃ、ピュッピュと出しちゃってよその腹水とやらを。

「膣の中から直接針で穴をあけて水を出すので、痛いですよ」


え・・・


針で穴ってあなた、このデジタル化世代にそんなアナログな。
えっ麻酔なし?マ、マジですか・・

再び処刑台へ。
何やらシモの方でゴチャゴチャやられてるが、もう何をやられてるのかなんて
知りたくもない程痛い。悲鳴が出ちゃうので両手で自分の口を塞いだ。

「いきますよ」


いかないでー!


うーん。これ、私がドMだったら多分最高。
放心状態のボッサボサ頭で処刑台を下りる。

「よかったらそこにあるナプキン使って下さい~」


なぷきん・・?

えっ!これオムツじゃないの!?明治時代のオムツみたいなのが確かに置いてあるけど、
あなたコレパンツの二倍はありますよ!
仕方ないのでそれを使わせて頂いた。も、なんでもいーや・・

入院かー困ったね、財布と携帯しか持ってきてないよ。

「あ、一回帰っていいですか?」
「ダメです」

仕方なく母に必要な物を持参してもらう。とりあえず注射持ってきてー
母は気を利かせたのか、頼みもしないオヤツまでいっぱい持ってきた。
が、絶食だと知って自分で食べていた。

病室に入るなり、3年前採血に何度も大失敗されて散々な目にあわされた女医が来た。
2005年3月4日の記事参照



「採血させて下さーい」


嫌でーす。

今度は動脈採血だとかで、太ももの付け根に垂直に注射器刺された。
ぎゃあああイテー!!うっそーそれ絶対「慣れてない人マニュアル」、もしくは
「最後の手段!採血の裏技100選」とかに載ってたやり方でしょ!

付け根の中で動脈探られ探られ20分。結局取れず、腕に変えて更に15分。
も、終わったら起こして~

書類には「卵巣腫瘍の疑い」、「卵巣腫瘍破裂の疑い」と書かれていた。

いや、さっきハッキリ腫瘍が破裂してますって言って破裂して出た腹水見せてくれたじゃん。
どんだけ疑り深いのよ。

こうして入院一日目の日が暮れる。



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