君は知っているか? テレビ東京にて毎週金曜の深夜0時12分から放送されている、これから伝説になるかもしんない連ドラの話を。
その名も――『勇者ヨシヒコと魔王の城』
月9神話さえ塵芥と化したこのドラマ不作の世の中で、燦然と輝く脱力系ドラマの登場ですよ。
もうね。ジャンルが『ファンタジー』って時点で耳疑いますよね。『西遊記』以来じゃないですか、ファンタジーなんて。しかも、アジアンテイストのファンタジーと言っても昨今流行の韓流でもないという。……まあ、韓流が本当に流行っているのかどうかは、私とんと知りませんが。
内容としてはアレですよ。一昔前にウッチャンナンチャンがやってたドラクエコントをドラマでやった、って感じ。20年前のあのチープさをそのままに。って、20年たってもあのときのクオリティでやるってのがポイントですよね。このちゃちい感じがたまりませんw ことあるごとに「安っ!!」って思いましたもん。
……まあ、ウンナンのあのパロディコントは不幸な事故がもとで打ち切りになってしまったのですが。こっちは打ち切られずに完走して欲しいですね。で、劇場版までw
しかしこれ、スクエニのバックアップがあるからやれるってことなんですけど、ホントにスクエニがバックアップしてんの?? 絶対にコレただ黙殺しただけで丸投げ状態でしょ。
ま、ほりいゆうじ氏は「あくまでもドラクエ『風』のドラマです」ということを強調してましたから、そういうことなんでしょうねぇ。
マジメな話をすれば、キャスティングは流行りモノの役者ではなく演技派揃いですし、衣装や大道具小道具の類はかなり力入れて作ってありますし、ストーリーも王道で無理がありません。シリアスでもいける内容で、あえてそこにネタ的なギャグを散りばめる――こういう手法は嫌いじゃないですよ。狙っているようで狙ってない、狙ってないようで狙っている――そんな感じ。
ワンパターンでお涙頂戴的なものしか作れなくなった昨今のドラマ界において、こういう奇抜極まる作品が出てくるのはよいことだと思います。決して無難には収まらない、大当たりか大失敗のどちらかしかない博打的実験ですね。いろんな意味で『冒険』するドラマかと。
正直、このご時勢にこんな企画を通したヤツこそが『勇者』だと思いますよ。そして、それを放送すると決めたテレ東も素晴らしい。ってか、こんなアッパレなバカドラマ、テレ東じゃなきゃ作れませんてw
月9神話にあぐらかいて、くだらないドラマしか作れなくなったどっかの韓流TV局には決して作れないでしょう。さすがは俺たちのテレ東。そこに痺れる憧れるぅッ!!
金曜深夜ですからチェックしやすいのがいいですよね。
個人的には、村人からは教祖とあがめられているクセに「ハナプー」とか「スイーツ」とか微妙な魔法しか覚えない魔法使い・メレブの活躍?が気になります。今週はどんなクソ魔法を覚えるのやらw