近所の書店で「まくらことばフェアー」というのをしていました。
そのコーナーには、本の「出だし」と思われる一文をブックカバーにした文庫本(写真)が20種類くらい並んでいました。表紙には作者や題名、出版社の記載は一切なく、そのうえ、ビニールで包装されているので中身を確認することすらできないようになっています。それぞれの本のそばに店員さんの一言カード(たとえば、この本には「読むとメールがしたくなります。」とありました)が添えられてはいますが、内容の紹介は全くありません。
つまり、本の出だしの文章(まくらことば)を読んで興味がわけば、是非続きを読んでみてください。という一風変わったブックフェアーなのです。(川端康成のあの有名な一節も並んでいました・・・)
その中で、私が一番気になったのが、写真の「一体何の拍子でこんなことを調べてみようと思ったかは自分でも分からない。」というまくらことばでした。(面白そうなので・・・とりあえず購入することにしました。ちなみに、ほかにどんな「まくらことば」が並んでいるのか興味があり、本を買った時レジでフェアーのちらしがないか訊ねてみましたが、お店独自の企画なので特に用意はしていないとのこと。ちょっと残念・・・)
買った本は、有川 浩 「レインツリーの国」(新潮文庫)でした。
有川 浩の作品はドラマや映画になっているので、名前は知っていましたが読んだことがなかったので、出だしの文章だけで本を選ぶというのはかなり新鮮な感じがしました。こういう「本、作家との出会い方」もありかな?