
こんにちは。
マインドフルネス、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の国際認定講師のマグノリアです。
昨日は東海道新幹線が停電のためストップしました。その影響を受けた方がたくさんいらっしゃいましたね。
巻き込まれてしまった方、本当にお疲れ様でした。
偶然、乗り換えのために東京駅の構内を歩いていて、座り込んで疲れた表情の方々をお見かけしました。
韓国イテオンの事故がありましたので心配されましたが、今朝の報道を観ても、皆さん冷静に対応されていたことを知りホッとしました。
さて、前回のブログでは、
少し辛い状況にあるときや、不快や不安な気持ちを感じたときに、自分に優しく触れてみましょう
とオススメしました。
手のひらを胸や腕に触れて、優しくなでてみる。
その時「大丈夫だよ」「もう過ぎたことだよ」「頑張ってるね」と、まるで大切な友人や子供に言葉をかけるように、自分にも言葉をかけてみましょう。
さて。
優しく触れる事はどんな効果があるのでしょうか?
「手当て」という言葉がありますね。
痛む箇所に手を当てることで、手のひらの温かさが伝わり少し落ち着いた経験はありますか?
今のように医学が発達していなかった古来は「手当て」により人を癒やしてきました。
実は、これには科学的に説明できる効果があります。
「手当て」には脳内ホルモンのオキシトシンが大きく影響を及ぼしています。
オキシトシンは幸せホルモンとも言われています。
自律神経のバランスの中で、副交感神経を優位にする働きがあります。
心拍がドキドキすることや血圧が上昇した状態を落ち着かせてくれます。強いストレスで喉が詰まったような感覚を感じる人や、胃が痛む人がいますが、そのようなストレス反応も抑えてくれるのです。
他にも様々な健康作用もわかっています。
では、オキシトシンはどうすると作り出せるのでしょうか?
研究結果で最も効果があったのは「触れる」ことでした。
お母さんやお父さんが赤ちゃんを撫でなり、頬をすり合わせたりすると、赤ちゃんは落ち着き免疫力をアップさせます。
夫婦間や、カップルの間で積極的触れ合うことでオキシトシンが分泌されてストレスが低減するのです。
その時大切なことは、嫌々触るのではなく、相手を大切な存在と感じながら慈しみながら触れることです。
互いの信頼関係も必要です。
(余談ですが。
こじれた夫婦関係を回復するために、意識的に手を握る、ハグをする機会を生活の中で作ると効果があることもわかっています。その時も嫌々ではなく、相手への労いや感謝の気持ちを見つけてそれを言語化する事が大切です。例えこじれていても、お相手に感謝できることは何かしらありるかもしれません)
無理矢理行うことは逆効果になりますから、ご注意くださいね。
さて。
オキシトシンは大切な人から触れられることで、あるいは大切な人に触れることで分泌されますが、自分自身に触れる事でも分泌されます。
自分自身に優しい関心を持ち、責めたり「良い・悪い」の判断をせずに、慈愛の気持ちで触れてみましょう。
わたしは両手や片手を胸の部分にそっと触れると、少し気持ちが軽くなる実感があります。
それでも落ち着かなさが続くときには、手のひらで撫でながら「大丈夫」と心でつぶやきます。
いつも完全にうまく行くわけではありませんが、不安な気持ちと少し距離を取る事ができるだけでもラクになります。
よろしければ頭の片隅に留めておいて、ちょっと試してみてくださいね。