魔法千字文 第1話 和訳
脚本風にまとめてみました。
動画は
こちら
※間違ってしまっている部分があるかもしれません。
○ファグァ小学校 校定
キャッチボールをするオゴンとトンジャ。
オゴン:「疲れてないか?」
トンジャ:「それはさっき僕が聞いたじゃないか」
オゴン:「怖くないのか?」
トンジャ:「言ってろ」
オゴン:「本気出すからな」
トンジャ:「ん?」
オゴン:「本当に出すからな、火を吹くぞ、マジで」
トンジャ:「やってみろ」
転ぶトンジャ
ミホ:「ちょっと見てよ」
ギョンウ:「あのくらいもできないのか?」
ミホ:「なんで転ぶのよ」
ギョンウ:「本当にトンジャはドジだな」
ミホ:「オク・トンジャ、あっかんべー」
ギョンウ:「べー」
掛けよるオゴン
オゴン:「トンジャ、大丈夫か?」
ミホ:「あの程度でできないなんてね」
オゴン、トンジャを立たせる
オゴン:「ほら」
トンジャ:「うん」
ミホ:「トンジャ、何もできないね」
ギョンウ:「本当にできない」
トンジャ、項垂れて立ち去る
○オゴン宅コロッケ専門店
売り物のコロッケを準備するカラクとヒョニン
黒板:野菜コロッケ
値札:野菜(2.0の方) あずき(1.5の方)
○屋上
水やりをするヒョミン
空に暗雲が立ち込める
○通学路
オゴン:「トンジャ、顔上げろよ」
トンジャ:「やめろよ
親に頼まれたんだろ、学校で恥をかかないようにって」
オゴン:「トンジャ、そんなんじゃないよ。学校から近いからさ」
トンジャ:「ごめん、トンジャ。君に怒ったらだめなのに。
頭がこんがらがってたのかもしれない」
オゴン:「そんなこともあるさ。さっぱりするモノでも食べて行こう。今朝、父ちゃんの靴を磨いて小遣いもらったからさ」
トンジャ:「そうだね」
オゴン:「トンジャ、そこ座ってろよ。僕が買ってくるからさ」
小銭がオゴンの手から転がり落ちる。
オゴンの頭上、屋上からおばさんが植木鉢を滑らす
トンジャ:「オゴン、気をつけて!」
人々、物が止まる。
菩提道士、ホンセ魔王、空間から出現
ホンセ、菩提道士格闘
菩提道士、動きが止まっていないオゴンを見て
菩提道士:「き、君は」
ホンセ魔王優勢、マントを翻して黒い気?を発する
サムジャン登場、菩提道士を防御し、気を跳ね返す
ナセム、フグン出現、ホンセ魔王を防御
サムジャン:「大丈夫ですか、道士さま」
「道士さま、何をそんなに見ているのですか」
菩提道士:「あの子」
サムジャン:「え?」
菩提道士:「あの子が、動いている」
サムジャン:「え?」
菩提道士:「時間停止魔法がかかっている間に動ける人間がいるか?あの子のことだ」
サムジャン:「あ、本当ですね」
フグン:「ホンセ魔王、今日は一旦この辺で引いたほうが良さそうです」
菩提道士:「何だと?させんぞ、誰の勝手だ。
ホンセ魔王、私があれほど言っただろう、人間から気を奪ってエネルギーにするなと。何度言えばわかるんだ」
ホンセ魔王:「あなたには関係無い!
もし1度でもわたしの邪魔をするのなら、黙ってはいない
行くぞ」
菩提道士:「おい、お前!ああ、あの野郎、どうしてあんなやつになったんだ、本当に」
オゴン:「わあ、マジシャンだ」
サムジャン:「マジック?
道士さま、時間停止魔法が解けています!」
菩提道士 移動の【移】魔法発動
菩提道士:「移動の【移】!」
オゴンのいた所に植木鉢が落ちる
オゴン:「な、何だこれは?トンジャ、お前も見ただろ」
トンジャ、去っている。
オゴン:「服が… それもマジックでしょ?」
サムジャン:「いいえ、マジックじゃなくて、魔法よ」
オゴン:「魔法?」
サムジャン:「そう、魔法。あたしたちは、魔法世界から来たの。あたしはサムジャン、こっちは菩提道士。
それからあんたは、あたしたちが探していた魔法戦士」
オゴン:「魔法戦士?」
サムジャン:「これからよく会うようになるわ。ね、道士さま」
オゴン:「これ何?夢見てるのか?」
サムジャン、オゴンの頬をつねる
サムジャン:「夢じゃないってば。あんたの家、空部屋あるでしょ?」
オゴンの回想、2階の張り紙:賃貸問い合わせ
サムジャン:「これから道士さまとあたし、あそこに住むから、仲良くしよう」
オゴン:「おかしいな、うちの店長が何か言っていたかな。
もしかして、詐欺師じゃないの?通報しよう、通報」
○オゴン宅
2階に「菩提漢字教室」の看板がかかっている。
カラク:「よろしくお願いします
オゴンと仲良くなってくれればいいね」
ヒョミン:「あらー、かわいい」
カラク:「本当にかわいいです」
○オゴン宅屋上
サムジャン、一瞬で装いを変える
サムジャン:「これでもマジックだと?魔法よ。魔法世界で使う、魔法」
オゴン:「魔法世界?」
サムジャン:「そう。あんたも、魔法世界で生まれた魔法戦士よ」
オゴン:「僕が?」
サムジャン:「そう。信じてくれないだろうけど、そうなの
気をつけな。仲良くしよう
壁から覗いていた菩提道士を見つけて
サムジャン:「本当にあの子が魔法戦士ですか?」
菩提道士:「君も見ただろう。時間停止魔法がかかっているのに動いたんだ」
サムジャン:「3000年ぶりに探したというのに、あまりにもよそよそしいです」
菩提道士:「そのためにわたしたちが探したのだ。魔法戦士は何か特別な、変わった存在なのだと思う」
サムジャン:「だからって、想像していたのとあまりにも違います」
菩提道士:「それは私も同感だ。しかし受け入れよう、魔法ボードが信号を送っておる」
サムジャン:「3000年の間、1度もこんなことは無かったのに?」
菩提道士:「魔法戦士ボードが、魔法戦士を待っているのだ」
サムジャン:「それなら、あたしたちも魔法世界に帰れるんですか?」
菩提道士:「人間世界に散らばった10個の漢字を見つければ、な」
サムジャン:「見つけ出します。絶対に」
菩提道士:「そうだ、ここからだ。隠れた10個の漢字を探して、魔法世界を救う任務が、ここから始まるのだ」
○オゴン宅リビング
ヒョニン:「パンジ、ちょっとはスマホを放そうとは思わないの?」
パンジ:「いじってても全部見えてるしできるもん」
パンジ、スマホをいじったままフォークでリンゴを刺し、食べる
パンジ:「ほらね。いじりながらちゃんとフォークで食べれるでしょ」
ヒョニン:「勝手にしなさい」
ヒョミン:「パンジ、あんたが小さい頃はオゴンと本当にうるさかったのに。おばあちゃんのことを手伝ってくれ、って言ったらすぐやってくれたし」
パンジ:「おばあちゃん、思い出は胸にしまっておいて。わたしはもう疾風ロード、尊・パンジだから」
カラク:「疾風ロードねぇ。認めるよ、認める」
カラク、フルーツの皿を空のコップに置き換える
パンジ、コップにフォークを入れる
パンジ:「全部見えてるってば」
パンジ、立ち去る
カラク:「化けもんだ、化けもん」
オゴン:「化けもんなら他にいるのに」
カラク:「何?誰が化けもんなんだ?」
オゴン:「母ちゃん、2階の漢字教室、本当に契約したの?」
ヒョニン:「したわよ、家賃までまとめて払ってくれたわ」
オゴン:「もう1回確認してみてよ、最近は何だか変なこともあるし」
ヒョニン:「はいはい、オゴンまで疾風ロードなの?やめてよ」
カラク:「変なこと言わないで、サムジャンと仲良くしろよ。男の子が一人しかいなくて気の毒だったんだから」
ヒョミン:「あらあら、気の毒だったの?だから早く下の子を産めっていったのに」
カラク:「今もそれなら…」
ヒョニン:「お母さんはいつまでそんなこと言うの、パンジとオゴンがいれば百点満点よ」
カラク:「もう一人いれば二百点満点だよ」
ヒョミン:「そうそう」
ヒョニン:「二百点でいいの?なら早く行動しなさいよ」
カラク:「わかったよ」
オゴン:「ばあちゃん、下の子の話はもうやめてよ、僕大丈夫だから」
ヒョミン:「何言ってるのよ、兄弟は多いほどいいのよ。サムジャンを見なさい、一人ぼっちでどれだけ寂しそうなことか」
オゴン:「あいつを?何が寂しそうなんだか」
○オゴン宅屋上
サムジャン:「母さん、父さん、もう少しだけ待っててね。すぐ帰れるから」
○教室
サムジャンがソンミと共に入ってくる
ソンミ:「みんな、新しい友だちが転校してきたよ。紹介するね」
サムジャン:「初めまして。あたし、サムジャンだよ」
ソンミ:「外国で長い間暮らしていたから、慣れていないこともあるかもしれないけど、助けてあげようね」
クラス一同:「はーい」
ソンミ:「あそこ、オゴンのところね」
サムジャン:「オゴン?」
ソンミ:「オゴン」
オゴン:「はい」
○校庭
オゴン:「こうして暮らすのか?」
サムジャン:「誰がしないって?学生なら当然、学校に通わなきゃ」
オゴン:「魔法世界の人が人間世界の勉強をする理由が?」
トンジャ:「魔法世界?」
サムジャン:「人間のように暮らさなきゃ。人間世界に隠れた魔法漢字を探さなきゃいけないから」
オゴン:「魔法漢字?魔法漢字って、何だ?」
サムジャン:「知りたかったら、魔法戦士の運命を受け入れな。
あんたも魔法世界の人だから。
ところでソン・オゴン、何が得意なの?」
オゴン、運動神経の良さをサムジャンに見せる
○トンジャの部屋
トンジャ:「魔法世界… もしかして…」
トンジャ母、トンジャの部屋に入り
トンジャ母:「トンジャ、家庭教師の先生が来たわよ」
トンジャ:「はい、今準備します」
○菩提漢字教室
オゴン、教室に入る
サムジャン、オゴンの肩を扇子で叩いて
サムジャン:「これからあんたが学ぶ千字だよ」
オゴン:「千字?一字でなくて、千字?」
空の天、地面の地…
だめだ、できない、絶対できないよ!勉強するとは言ってないじゃないか」
サムジャン:「しないとも言ってない。今から話してあげる」
菩提道士登場
菩提道士:「話は済んだか?」
サムジャン「いいえ、始めてすらないです。道士さま、この子じゃ無さそうです。何も覚えてないんです。二文字しかわからなくて。空の天、地面の地」
オゴン:「2個なら多いほうだろう」
サムジャン:「まさか」
オゴン:「お祖父さん、個人的にお願いがあるんですが、この間お祖父さんと闘っていたあの人、僕をあの人に会わせてください。本当に映画みたいで、最高!」
菩提道士:「あいつは本当に悪いやつなのに」
サムジャン:「ソン・オゴン、あんたが会いたがっているあいつは、ホンセ魔王だよ」
オゴン:「ホンセ魔王?」
サムジャン:「そう、あんたが、ううん、あたしたち魔法戦士が立ち向かわなきゃいけない敵。魔法世界を破滅させようとしている悪党なの」
オゴン:「あんなにカッコいい人が悪党だって?
まさか。そんな人がどうして闘うって?」
サムジャン:「あんたみたいのが魔法戦士だとはね」
オゴン:「誰が魔法戦士?急に現れて、魔法世界から来た、なんて言って僕に魔法戦士としてああしろこうしろと言ったのはお前とお前のおじいちゃんじゃないか」
サムジャン:「魔法世界が壊れたら人間世界も壊れるの」
オゴン:「魔法世界がどこにあるって?変な嘘つくなよ」
サムジャン:「よく見てて」
サムジャン、脱衣の【脱】魔法使用
サムジャン:「服を脱がせる【脱】!」
オゴンの服が脱げる
サムジャン:「これでも騙してるとでも?」
オゴン:「あぁ、もう!」
○オゴン宅リビング
パンジ友:「本当にイケメンでスタイルも完璧だってば!」
パンジ:「なんであんた服脱いでるのよ!」
オゴン:「知らないよ」
パンジ、オゴンを叩く
○菩提漢字教室
コロッケを食べる菩提道士とサムジャン
オゴン:「僕が何でも一生懸命しますから。勉強以外で。お祖父さんが言ってた3000年ぶりに見つけた魔法戦士、かっこいいです。どう考えても僕じゃないと思います。僕はサッカー選手になってあちこち飛び回って、することが多いのに、どうしろというんですか」
菩提道士:「君一人で戦うんじゃない。全部で3人だ。ここにいるサムジャン、オゴン、君、それからもう一人は、サムジャンとオゴン、君たちで探しなさい」
オゴン:「僕は人捜しなんてしたことないです。どうやって戦士を探せと?」
菩提道士:「特別な能力を持っているから、わかるはずだ。そして君は運命により、魔法世界を救わねばならない」
オゴン:「12歳の僕が魔法世界を救うですって?」
サムジャン:「3000歳は超えてるってば。あたしが魔法能力を見せてあげたでしょ。人の言葉を信じないの?」
オゴン:「お前が人だって?
3000歳を超えているヤツが人か?化け物だろ?」
サムジャン:「化け物…。そう、化け物でしょう。3000年以上生きてる化け物。あたしだって、魔法世界に帰りたい。家に帰りたいよ。でも、帰る場所が無かったらどうしろっていうの」
サムジャン、走り去る
菩提道士:「こいつ。どれだけ言おうとも化け物は酷すぎだ。女の子なのに
しかし、人間たちの目にはわたしたちは化け物に映るのも当然だろう。住んでいた魔法世界を離れて、こうして人間世界を歩き回っている。追放されても同然だ。しかしオゴン、わたしたちが魔法世界に帰るのを手伝ってはくれないか?君の助けが必要なんだ
オゴン、これは頼みでもあるが、命令でもある」
オゴン:「お祖父さん、怖いです、どうしたんですか」
菩提道士、声色を変えて
菩提道士:「オゴン、わたしの声をよく覚えておけ。魔法世界で生まれた孫悟空のお前が」
オゴン:「僕、孫悟空じゃないですってば」
菩提道士:「お前は孫悟空の気が流れている。魔法世界の最高の戦士だった、孫悟空!」
オゴン:「違う、違います。子犬になろうが、女になろうが構いません。だけど、魔法戦士だけはやりません。ハングルでなく漢字を学んで、ホンセ魔王だか何だかと闘うなんて、もっといやです。僕はやりません、絶対にやりません!」
菩提道士:「君、今言った言葉を後悔することは無いな?」」
オゴン:「え?何、なんですか、まさかまた服を脱がそうと?」
菩提道士、変化の【変】魔法使用
菩提道士:「変化の【変】!
いつ女になるかな~?」
オゴン:「え?」
菩提道士:「言っただろう、女になってもいいって」
―第1話 終―
次回予告
菩提道士:「ファグァ町のソン・オゴン」
サムジャン:「魔法世界に、魔法戦士を見つけたことを知らせているのよ」
菩提道士:「魔法戦士の体内にある、魔法力だ。この力を集め、魔法漢字を集めるのだ」
ホンセ:「ソン・オゴンという子供が、新しく見つかった魔法戦士のようだ。隠れている漢字を見つけるようだが、わたしはその漢字が必要だ」
菩提道士:「もう1人だ。魔法戦士」
トンジャ:「僕、今日1日だけ休むよ。体調が悪くて」
菩提道士:「2人で、もう1人を探しなさい」
オゴン:「もう1人は、どこにいるんですか?」