Drinking Again

OYAZI DIARY Ⅱ 断崖絶壁編

勝点差5

2004-10-22 | Soccer
アビスパに限って言えば、山形との勝点5は、けっして逆転不可能な数字ではない。
最終説に山形戦を残しているから、最低でも、ここで引っくり返せばいいわけで、そのためには山形戦の前までに勝点差を2以内、あるいは得失点差の問題が出てくるけど、3まで詰めておけばいい。これはけっして無理な数字ではない。

加えて昇格のブレッシャーがある。
あの無敵と思われた川崎でさえ、昇格を目前にしてアタフタしたように、そうスンナリとは決まらないのがJ2の厳しさであり、おもしろさである。
2002年の新潟は、残り10試合で首位に立ったものの、それから失速、結局昇格を逃してしまったし(ラスト9試合は2勝2敗5分)、2001年の仙台は、最終盤の41節でようやく首位に立ったものの、あろうことか最下位甲府に0-3、10位鳥栖に2-3と連敗。順位を一気に4位に落とし、仙台サポを絶望寸前にまで追いやったものだった(当時の仙台サポの嘆きはすさまじいもので、仙台系ネットを見ていて思わずこちらも涙ぐんだものである(嘘)。その頃の甲府はいまと違って断然弱かったし、鳥栖もそう。上位と下位との実力差がもっとはっきりしていたから、この2連敗はまったく意外だった。2試合連続3失点。しかも鳥栖戦はゴールデンゴール方式での負け。仙台サポの目の前が真っ暗になったのも無理なかったのである。だからこそ、最終節あの財前のロスタイムでのゴールが奇跡のように輝くのである)。

こうした過去の例から確実に推測されるのは、大宮、山形とも、これから少なくとも2敗はするに違いないということ(笑)。
大宮には残念ながら勝点差11で追いつけないが、山形逆転の可能性は十分だし、ひょっとしたら、最終節前にアビスパが上にいっている可能性だってなくはないのである。
こうしたプレッシャーを考えると、逆に今の位置にいた方が、よけいなことを考えないでいい分、実は有利なのかもしれない。
もちろんいまの有利さを生かすためには、アビスパ自身が勝ち続けなければ意味はないわけで、その中でも明日の甲府戦、相手を蹴落とし、昇格への道をふたたび引き戻すためには、実に重要な戦いである。