カシコギを読み終えて。。

昨日の夜中、目を覚ました私は途切れ途切れに読み進んでいたカシコギを読みだし、
とうとう最後まで読み終えました。

最後は予想していたとおり涙涙涙で、ティシュの山になりました。

最初の1章を読んだ段階でこのお話は辛いお話だとはわかっていたんです。

1章はこの物語に出てくる少年タウムとその父の今に至るまでの解説という感じでした。

でも、2章の始めに出てくるこの↓文字で先に進むのがとても悲しく、とてつもなく辛いことになると感じ取りました。

　　　「あなたが虚しく過ごしたきょうという日は
　　　きのう死んでいったものが
　　　あれほど生きたいと願ったあした」


もう私の胸にドーンと響いちゃったんです。
王子のいつも言っている言葉「その瞬間瞬間にベストを尽くす」
この言葉に繋がりますね。


少しだけネタばれしちゃうかも
大丈夫かな？

このお話は生と死の狭間で、懸命に、生きることだけにただひたすら挑み続ける父と息子のお話ですが、
病気だけの闘いではなく、金銭的な問題も絡み、どうにもやるせない思いの連続でした。

少年タウムは小学三年生。
とても父親思いの賢い子です。

そしてタウムの父は父性愛のかたまりのような人です。
子供のためならなんだってする、
私は母性愛より強い愛は無いかもと思っていましたが、
母性より強い父性愛もあるのかもと、この本を読んで思いました。

目の前の子供が病魔に蝕まれて行くのを見守るしかない親の切なさは、
一応親である私の心にも辛さが手に取るように分かりました。
ラストは本のタイル「カシコギ」のように幕を閉じますが、
私は少年タウムのこれからを思うと泣けて泣けて、
思わず寝ている自分の子の頭を撫で回したしだいです。


王子も読んだと言うこの本。
王子はタウムになって父を思ったのか、
それともまだ見ぬ息子を思い、父の心情になったのか、
それは分かりませんが、きっとこの本を読み終えた時、
「その瞬間瞬間にベストを尽くす」この思いを強くしたのではないかと思いました。




PS:またみなさんにちゃんと寝ていなさいと言われちゃいそうですが、
読んだ思いを忘れないうちに（年々忘れるスピードが速くなってる）
一気に打ち込みました。変てこな文章でミアネ。