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一口馬主生活の喜怒哀楽

レッドリヴェールの引退に寄せて

2016-08-31 22:21:18 | メモリアル
東サラ5歳牝馬のレッドリヴェールの引退が発表されました。
そして帰宅するとリヴェール引退に関する書面も、既に届いておりました。
デビューから新馬戦~札幌2歳S(GIII)~阪神JF(GI)と破竹の3連勝を決め、
感動と大きな喜びを与えてくれた愛馬です。

その頃は、愛馬ながら「どこまで強くなるのだろう?」と計り知れない能力を感じさせてくれました。

そんなリヴェールも、先日の札幌記念(GII)で最下位に敗退すると、社台ファームへ放牧に出され、
レース後のコメントは、今回の引退を十分予感させるものでした。
なので、引退の発表に「驚き」はありません。 ただ、惜別の念があるのみです。

リヴェールの引退に寄せて、恒例の「メモリアル」を書きたいと思います。


レッドリヴェール(ディソサードの11 父:ステイゴールド)



(写真は募集時のもの。 東サラ公式より)

生涯獲得賞金:1億7140万円(付加賞:1018.8万円) 募集総額:1600万円
通算成績: 3-2-0-2-0-11(全18戦)
主な戦績: 阪神JF(GI)、札幌2歳S(GIII)、桜花賞(GI)2着、ヴィクトリアマイル(GI)4着、
        クイーンS(GIII)2着・4着

5歳世代の東サラのドラフト時、募集馬DVDを一通り見た後に私が主人に言ったのは、
「この仔(ディソサードの11)、絶対走る! 牝馬特有の切れ味を発揮するよ」
自分でもわかりませんが、何故かそんな予感がしたんですよね~。
自信満々に申込み、満口にはならなかったので無事に出資で来て嬉しかったのを覚えています。
デビューは2歳の6月、世代初の新馬戦に急きょ出走することになり、予定変更が不安でしたが、
そんな出資者の不安を一掃する走りで、世代初の勝ち馬となってくれました。
2戦目に選んだのは札幌2歳S。  ちょうど、札幌競馬場が改修中で函館で行われたのですが、
当日は後にも先にも見たことのないような、泥田のような不良馬場でした。
426キロの小柄な牝馬には厳しい馬場だった筈なのに、ラチ沿いをただ1頭伸びて、
逃げ粘る2着馬を捉えて優勝。
リヴェールの推定上がり41.3秒は、それでも出走馬中最速で、2着馬の42秒が2番目の上がり。
どんなレースだったか、この数字を見れば自ずと推し量れると思います。
さすがに消耗も激しく、暮れの大舞台へ直行せざるを得なかったリヴェールでしたが、
同じ世代のハープスターという最強のライバルと大接戦を演じ、ハナ差残して優勝。
ゴール直後は、「差された」と思っていただけに、この結果は本当に嬉しい驚きでした。
これから先、どれだけタイトルを取ってくれるのだろう? もしかしたら歴史的名牝になれるかも?
そんな風に感じたことを今でも良く覚えています。

年が明けて3歳初戦はまたしてもGIの大舞台、桜花賞でした。
一旦は先頭に立つもハープスターの末脚に屈してクビ差の2着。
勝ったり負けたりしながら、2頭で時代を築いていくものだと思っていました、この時点では。
まさか、ハープスターと同じレースを走る最後のレースになってしまうとは…。
そしてリヴェール自身、まるで別馬のようになってしまうとは…。

桜花賞2着後、クラブからリヴェールのローテーションについて、異例の発表がありました。
ここ2戦、手綱を取ってくれた戸崎騎手から福永騎手への乗り替わりでダービー挑戦。
ことの顛末と、その時の私の気持ちは以前、ブログに書いた通り(こちらをご参照)なので
割愛しますが、これがリヴェールの競走馬としての馬生をガラリと変えてしまいました。
無謀なダービーでの敗戦のトラウマか、それ以降、リヴェールが輝きを取り戻すことはありませんでした。

牧場に放牧されている期間は、通常ならば愛馬の見学で触れ合うことができますが、
桜花賞後はリヴェールに関しては見学禁止。
私は幸運にも出資直後のブルーグラスFと、入厩直前の山元TCの2回、見学することが出来ました。
その時はまだ競馬を知らない、あどけないリヴェールでした。

思い出の写真を貼っておきます。





募集直後、日高ブルーグラスファームにて見学時のリヴェール。







2013年5月 栗東TCへ移動直前に見学時のリヴェール。
普通に大人しくて可愛かった印象しかありませんね~。


最後に、リヴェールのレースの写真を貼って、リヴェールの引退への餞としたいと思います。
(写真は東サラ公式より)



2013.06.01 阪神・2歳新馬・芝1600m・Cウィリアムズ・優勝



2013.08.31 函館・札幌2歳S(GIII)・芝1800m・岩田康誠・優勝



2013.12.08 阪神・阪神JF(GI)・芝1600m・戸崎圭太・優勝



2014.04.13 阪神・桜花賞(GI)・芝1600m・戸崎圭太・2着



2014.06.01 東京・日本ダービー(GI)・芝2400m・福永祐一・12着



2015.05.17 東京・ヴィクトリアマイル(GI)・芝1600m・Cルメール・4着



2015.08.02 札幌・クイーンS・芝1800m・Cルメール・2着


デビュー当初は間違いなく、天才肌の少女でした。
その馬生を狂わせられなかったらどれほどの結果を出してくれたのでしょうか?
あるいは全く変わらなかったのか、今となってはどうでもいいことですね。

これからは母として新しい仕事が待っています。
天才の血を受け継いだ産駒がまたクラブで募集されれば、是非、出資したいですし、
募集されなくても、応援したいと思います。

レッドリヴェール、長い間、本当にお疲れ様でした。  ありがとう。
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