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一口馬主生活の喜怒哀楽

シシリアンブリーズ

2012-11-20 21:20:06 | メモリアル
キャロット愛馬シシリアンブリーズ(4歳牝)の引退が決まりました。


   

   (写真は最終戦となった8月18日の小倉競馬場にて)


昨日、突然の引退発表となったレイヴと違い、
シシリアンについては競走馬としての復帰は難しいものと諦めていたので、
それほどショックはありません。
ただ、ただ、寂しいという気持ちです。


公式の更新は、


2012/11/20 引退

「先週末、治療していた左まぶたを開けて状態を確認したのですが、
経過が思わしくなく、ダメージが出ていることが分かりました。
残念ながら、今の治療ではこれ以上の良化は期待できず、
失明の可能性がかなり高くなってしまいました。
馬自身ここまでつらい治療によく耐えてくれましたが、
これ以上は体調の悪化も心配になります。
なんとか視力回復できないかと手を尽くしたのですが、
競走馬として復帰することは厳しい状況と言わざるを得ません」(NFしがらき)
安易に動かすと感染症などの不安もある目の怪我とあって、
ここまで慎重に治療を続けてまいりましたが、残念ながらこれ以上の良化は見込めず、
失明の可能性が高いという状況になってしまいました。
この結果を受け、関係者と協議を行った結果、
近日中に競走馬登録を抹消することになりました。
会員の皆様には大変残念なことと存じますが、
何卒ご理解いただきたくお願い申し上げます。
本馬に出資されている会員の方へは、追って書面をもちましてご案内いたします。



引退は覚悟していたのですが、「失明」を免れないという現実には、
少なからずショックを受けています。
キャロット所属馬、ルルドノヒトミの母、メジロルルドも
片方の目を失明していたと記憶しています。
シシリアンもお母さんになることは可能だと信じたいですし、
そうなって欲しいと祈るような気持ちです。


結果的に最終戦となった8月18日の小倉・ダ1700m戦で、
ゲートに突進し、目を傷つけ、鼻出血を発症してしまいました。
後に失明してしまうほどの傷を負いながら、ゴールまで走ったシシリアン。
そのことを考えると、競走馬の宿命とは言え、切なくなってしまいます。
競馬とはつくづく競走馬の犠牲の上に成り立っているものなのだと、
今更ながらに思い知らされた気持ちです。


デビューは3歳の2月末。
新馬戦を2着し、折り返しの未勝利戦を快勝。
オークストライアルのスイートピーSでも2着に入り、オークスの舞台にも立ちました。
愛馬が牡牝併せても、クラシックの舞台に立ってくれた初の愛馬です。
着順は奮いませんでしたが、それでも本当に嬉しくて誇らしかったです。

オークス出走後は、脚元の不安が出て、実力を発揮できませんでしたが、
いつもシシリアンは私の中では強い愛馬でした。

生涯成績 1-2-0-0-0-5  獲得賞金 1,528,4000円

決して威張れる成績ではなかったかもしれませんが、
無事なら、もっと活躍していたと信じています。

最後は、8月のレース後、ずっと舎飼いが続いて、
辛い治療を続けていたシシリアン。
片目を失ってしまうのは本当に辛いですけど、
何とか繁殖に上がって、お母さんになれれば良いと思います。

もう、無理して走らなくてもいいからね。
ゆっくり休んで、春の繁殖シーズンに備えるんだよ。

シシリアンブリーズ、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとう。
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