とっても“こがねい” ( This is Koganei ! )

小金井市に住んで30年以上。大好きなこの街の素晴らしい点をみつけていきたいです。市内で働いています。なんでも聞いて下さい

感動の卒業式 校長先生のとっておきの話

2018年03月24日 | こがねいの話題
3月は卒業式のシーズンですね。いつも思うのですが、校長先生は卒業式でとっておきの話をすることが多く、楽しみにしています。
今回、地元の小学校と中学校の式典に来賓として参加させていただきましたが、不思議なことに、どちらの校長も同じテーマのお話でした。

中学校では、呉建(くれけん)という医学者の紹介がありました。110年ほど前の話です。この人は大学の医局ではまったく目立たない存在だったが、相談した教授から授かった「ヘルツ(心臓)」というたった一言を手掛かりに地道な研究を続け、後に自律神経に関する輝かしい発見をしたとのこと。その過程で、先輩はもちろん、同僚にも後輩にも抜かれていったが、ただひたすら愚直に一途に研究を続けた、との逸話も紹介されました。校長は最後に、卒業生を見まわしながら言いました。
「将来、つまらないことや嫌なこと、悩むことに行き当たるだろう。壁にぶつかった時、文句を言ってまわりや環境のせいにして負けてしまうか、環境がどうあれ自分の道は自分で切り拓いていくか、これは自分で決めるしかない。」
「小さな自分の殻を打ち破ってみせる!という気概をもつことが大事だ。なすべきことを全てやり切っていく、愚直に進んで行く、こんな皆さんであってほしい。」

小学校では、明治文化全集を編纂(共著)した石井研堂(いしいけんどう)という作家が紹介されました。この全集は、明治維新を境に武士文化から西洋の文化へと世の中が変わり、価値観が揺れ動く時代について、ひたすら愚直に調べ上げたものとのこと。校長先生はさらに「百聞は一見にしかず、百見は一考にしかず」と続け、石井氏が自分の目で見て確かめることを重視し、失敗を糧に学んでいったことを紹介しました。そして、「皆さんは、人の心を感じられる人になってください」との言葉で結びました。

お二人の話から私は、「世の風潮に流されることなく、自ら信ずる道を、ただひたすら愚直に進んでいってほしい。みんな!負けるな!」というメッセージを痛いほど感じました。
学校の校庭には、次の進路へと羽ばたく卒業生の姿がちらほら。皆さん!どうか一人残らず壁を乗り越え、人生を勝ち越えていってください!

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