学校の先生たちに感謝

学校の先生はやっぱり偉い。心から尊敬します。

先日、近隣の小学校で卒業式があり、来賓として参加させていただきました。式典では校長先生や教育委員会代表、市長が登壇して祝辞を述べました。皆、心のこもる素晴らしい内容でしたが、私は校長先生のお話を感慨深くお聞きしました。

「６年生の皆さん、卒業おめでとうございます」から始まったお話。子どもたちが学校生活のなかで、仲間と過ごしながら、相手のことを思いやる気持ちを学んできたことを賞賛。愛情あふれる話を聞きながら、会場全体が温かい雰囲気に包まれるのを感じました。
そして一瞬の間を置き、「努力は足し算です。・・・どうか強い意志を持って、努力を積み重ねていってください。」と語りました。一番大切なことを卒業生に、どのようにしたら解りやすく伝えられるか…考え抜いた末の言葉だったに違いありません。高齢者である私の脳裏にも瞬時に刻まれました。

議長に選出されて間もなく一年が経過しようとしています。この間、多くの小中学校の運動会やスポーツ大会に招かれて出席（観戦）させていただきました。
どの学校でも先生方が準備や運営のため、懸命に走り回っている姿を拝見しましたし、校庭でおこなわれる演技の一つ一つに頷きながら見守る姿も見ました。演目が終了し、一学年100名ほどいる児童が退出する際、最後の一人が退場門から出るまで、「良かったよ」「頑張ったね」と笑顔でねぎらいながら、ずーっと両手を振り続ける姿もありました。数日前の練習で上手にできなかったのに本番では見違えるように見事なパフォーマンスを披露した子供たちに対し、涙を隠さず満面の笑顔で拍手する先生も。また数年前には、地元自治会の会合で校長先生が登壇し、危険な通学路の安全対策について切々と協力を訴えたこともありました。この時、私は呼吸が止まるほど驚きました。
こんなに一生懸命な先生方がたくさんいる我が市の教育環境を、誇りにも思っております。

他方、昨今、教師の仕事が３Ｋの一つに数えられ、若者の就職先として敬遠されていると報道にありました。とても残念に思います。私自身の拙い人生経験から、楽な仕事なんてこの世にないと断言できますが、ある意味、教師の仕事ほどやりがいのあるものはないのではないでしょうか。もちろん人に関わる仕事なので、様々なご苦労はあるとお察ししますが、そうは言っても「聖業」の言葉が当てはまるくらい、教育は人生を賭けるに値する仕事だと思います。

今後、多くの青年達に教師の仕事を目指していただきたいと心から願っています。