織田裕二と言えば２・「振り返れば奴がいる」

織田裕二といえばシリーズ第二弾。「振り返れば奴がいる」です。


ワタクシ、これで織田裕二にハマりました。
そして三谷幸喜にも。（いまだに彼のTVドラマはこれが一番だと思っている）

主題歌は、チャゲ＆飛鳥「YAH YAH YAH」 今でも仕事中にむかつくことがあるとよく歌いますね。カスタマイズして。 ”♪今から○○（個人名）を これから○○を 殴りに行こうか～。”

不思議なもので、本放送を４回目くらいから観ていたときは
「司馬（織田）はなんてひどいヤツなんだ！悪徳医師め～～！
なんで石川先生（石黒賢）みたく、患者に親身になってあげられないんだよー！
かっこいいけどさー。」
と思っていたのですが、再放送で最初から通して見始めると、
「真に患者を想っているのは司馬で、それを理解しない石川こそが偽善者っぽい」
というように、受け取りかたが180％変わりました。

観る人によって何通りにも受け取りかたが違う、なんとも奥深いドラマだったのではないかと。
身上の異なる、２人の医者の対立！という構図は、あの「白い巨塔」を彷彿とさせますが、
こちらも登場人物がきっちり描かれている点、ぐいぐい引きつけるストーリー展開といい、
決してひけをとりませんよー。
（スケールは「白い…」のほうがデカいけど、狭い分人間関係が濃い）

少なくとも、言い合う場面での２人の顔と顔の距離は、
財前・里美ペアよりずーっと近くってよ。
ラストは司馬が「オレ、本当はお前のことを愛してるんだ！」ってオチになるのか？
って疑うくらい、キスの５秒前って感じが漂ってました。

去年ＴＢＳで放送された「真夜中の雨」。
医者モノ、織田vs石黒（賢は医者じゃないけど）ってことで、
「おお、『振り返る…』再び!?」と始まる前ちょっと話題になったけど、
結局、織田裕二ひとりが天才外科医として活躍する設定で、
しかも司馬みたいにウラがなくて、もう、ぱっと見で「実はいい奴」が見て取れるので、
期待がでかかった分、ちょっとつまらんかったな。

ちなみに、最終的に振り返るといる「奴」は、西村雅彦です。


「白医者vs黒医者」モノには、「ザ・ドクター」（白：堤真一／黒：長嶋一茂）ってのもありましたが
………たまに「お前、実力はあるんだから、ちっと仕事選べ！」って説教したくなるときがあるよ、真一…