『LIFE is...』が劇中歌に使われた、宝塚星組のミュージカル
『めぐり会いは再び』-My only shinin’ star-
観てきました。
えーっと結論から言っちゃうと、良かった。すごく。
ファンのくせに、ちょっと変な感想なのかもしれないけど、
私にとっては「あんまり“堅ちゃんの曲”って、意識させないところが良かったな」と。
既存の曲をそのまま使うことで、『LIFE is...』だけが、
芝居から浮き上がっちゃわないかが、すごく心配だったんですよ。
やっぱりもともと劇中歌として作られた曲じゃないから、
あの1曲の中で世界が完結してるし、
誰にでもあてはまるような心情を歌ってるけど、
歌詞も、芝居の内容とリンクしてるわけじゃあない。
だから、よほど流れの中に自然にハマってないと、
「あ、これ平井堅の何年か前の曲だよね?」って、
観てる人がいきなり現実に立ち返っちゃうんじゃないかな、と。
(あと、単純に「万一、しょーもない話に堅ちゃんの歌使われてたら、やだなあ」とか)
でも杞憂だったなあ。
歌に入るまでの流れや、歌ってるときの仕草に、
歌詞に出てくる言葉をちゃんと入れてあったりしたので
(前の場にベンチに“♪寄り添う恋人たち”が出てきたり、
相手役の女の子が“♪少し乱れたその髪”を気にしたりする。
“♪君と寝転んで~”って歌いながら膝枕するのははちょっと無理があるか?と思ったけど、
そこは萌えポイントらしい←そりゃあ大事だわ)
本当に、知らなかったら芝居のために作られた曲だと思えるくらい、違和感なかった。
つーか、ちゃんと物語の中に生かされてました。
いやいや、この曲を入れることで、物語が深まるくらいの効果があったぞ。
(一応、ヒイキ目ではないつもり…;)
全体的にコメディ…ちゅーか、ぶっちゃけ少女まんがノリな話なんだけど、
('80~'90年代、『りぼん』『別マ』あたりか?)
『LIFE is...』が使われる場面は、ちょいシリアス。
主人公の男の子・ドラントが、自分の本心、ちゅーか弱み?を
シルヴィア(この子がヒロイン)に吐露することで、
それまで反りが合わなくてケンカごしだった2人が、恋に落ちてしまうとゆー。
(…すいません、書きながら「これは何の羞恥プレイだ?」って気持ちになってきました(T T)。
お、王道過ぎる……いや、魂がオッサンのくせに、こうゆう少女マンガ大好きですが)
んで、この2人の気持ちが徐々に近づいていく表現として、
ドラント(演じる柚希礼音さん)が歌うソロナンバーが『LIFE is...』。
いやもう、ドキドキきゅんきゅんだったさ!!!
いや、ドキドキきゅんきゅんなんだけど、それだけでなくて
ここで『LIFE is...』歌われると、グッと説得力が出るのですよ。
この物語に限らず、ミュージカルって結構、話の運びがベタだったり無理矢理だったり、
よくよく考えると「オイオイオイオイ!」ってツッコみたくなる時があるんですが、
良いナンバーで表現されると、納得しちゃうんだよねえ。不思議。
↑
そこがミュージカルならではの良さかな、と思うのだけど、
芝居のためのオリジナルナンバーじゃないのに、ここまで芝居に活かされてたっす。
あと、これは『LIFE is...』の曲自体の良さだと思うんだけど、
登場人物の心情表現を越えて、聴いてる人自身の気持ちを引き寄せる力があるんだよなあ。
(…贔屓目??;)
それに、「芝居にきちんとハマっている」ってのと一見矛盾するかもしれないけど、
やっぱり意識のどっかに“現代のポップスの曲”ってのがあって、
そうすると、時代も国もコスチュームも全然違うんだけど、
「人の気持ちって、普遍的でいつの頃でも変わらないものなんだな」って思えてくる。
なので、一気に劇中のドラントに共感してしまう、という効果がありました。
たぶんね、堅ちゃんファンの人がそこだけ切り取って聴いたら
「やっぱりオリジナルとは違うなー。堅ちゃんの方がいいなー」
と思うかもしれないんだけど、芝居の一部として、登場人物の“言葉”として聴くと、
柚希さんて役者さんは(私は、特に「歌が上手な人」という印象ではないんだけど)
えらい歌いこんで、モノにしてくれたんじゃないかと。お見事で嬉しかったよー。
とまあ、思いつくままザカザカ書いちゃって何のこっちゃですが;
要は、『LIFE is...』が一番良いシーンで、とてもお芝居の中で自然に、かつ効果的に使われてて
「うわー!こんなに良い使いかたしてくれて、ありがとう~!!」
と思ったのでした。
あの芝居ん中で、メインテーマ格だったんちゃうんかい。
「もしかして、この脚本書いた人、本当に堅ちゃんのファン(もしくはこの曲が大好き)で
原作×役者のキャラクター(宛書き)×『LIFE is...』ありきで作ったか!?」
ってくらい、ハマってたよ、堅ちゃん…!(←つい心の中で呼びかける)
ええっと、ちなみにどんな感じで演奏されてたか…は、
メモしてたわけではないので、おぼろげな記憶頼りなんだけど、
■キーはオリジナルと一緒。てゆーか柚希さん、堅ちゃんより声が低音だわ;
■アレンジも、オリジナルの『LIFE is...』(アルバムに入っているほう)にかなり忠実な印象。
ピアノ1本で始まって、♪目深に…あたりから弦楽が入ってきたかな。
宝塚は生のオーケストラ演奏だけど、使ってる楽器は少なくて、結構シンプルだったなあ。
間奏の♪たららら たーん たんたたーらーらーら…(わかる?;)が、フルートだったのが可愛くて良かった。
■歌だけでなくて、その後の場面でもリプリーズ
(であってるんだっけ?劇中の歌を、BGMにしてまた劇中で演奏するやつ)でインスト使用されてた
↑
堅ちゃんの楽曲を生のオーケストラで聴くことってないから、結構おおっ!って思った(笑)
お芝居自体はねー。さっきも書いたけど、ホントに少女マンガの世界。
でも全体的にキャラとテンポが良くて(役者さんのキャラが分かってる人は多分もっと面白い)、
ヒロインと、彼女と入れ替わるもうひとりの女の子の二人組が割と毒気があったりして、
普段、海外ミュージカル(の日本語版)の時しか観たことない私なんかは、意外でした。
もっとべったべたに“乙女ちっく”かと思ってたら、フツーの芝居観に行くのと変わらない感覚。
今回、一緒に上演されてるショーの方がメインで大掛かりなので、芝居は時間も短いし、
単純なハッピーエンドな分、難しいこと考えずに楽しく見られる、小品だけど良作って感じ。
ただ、観る人に寄っては「しょうもないストーリーだなー」って思う人もいるかもしれないし、
「堅ちゃんと全然ちがーう!(がっかり)」って思う人もいるかもしれないし!
ベタ甘な雰囲気や、宝塚独特のしゃべり方とか、好き嫌いはあると思うので
無闇には勧められませんが;(チケット代もかかるしね)
でも、まったく違うシチュエイションで、別の人が歌うからこその、
『LIFE is...』の曲自体の良さが伝わってきました。
しかし宝塚のパンフレットに、『LIFE is...』の歌詞や、
堅ちゃんへの謝辞(「今回はシンガーソングライターの平井堅さんに楽曲提供を快諾いただき…」みたいな・笑)
が載ってるの見つけて、ものすごい現実感のなさを感じました(笑)。
#ちなみにショーのほうの『ノバ・ボサ・ノバ』は、とても見応えがあるんだけど、
「場面ごとに衣装を変えられると、私の場合、誰が誰やらわからなくなる」
&
「眩しいのが苦手なのに、次々に登場する照明を反射する大量なラメラメの衣装→弱体化」
などの理由により、残念ながら私には6割くらいしか良さがわからなかったと思う……奥深いね、宝塚……
(あ、でも群舞とかさすがの迫力だった。昔の大作の再演だから、ちょっとモサい気したけど、それも味)
『めぐり会いは再び』-My only shinin’ star-
観てきました。
えーっと結論から言っちゃうと、良かった。すごく。
ファンのくせに、ちょっと変な感想なのかもしれないけど、
私にとっては「あんまり“堅ちゃんの曲”って、意識させないところが良かったな」と。
既存の曲をそのまま使うことで、『LIFE is...』だけが、
芝居から浮き上がっちゃわないかが、すごく心配だったんですよ。
やっぱりもともと劇中歌として作られた曲じゃないから、
あの1曲の中で世界が完結してるし、
誰にでもあてはまるような心情を歌ってるけど、
歌詞も、芝居の内容とリンクしてるわけじゃあない。
だから、よほど流れの中に自然にハマってないと、
「あ、これ平井堅の何年か前の曲だよね?」って、
観てる人がいきなり現実に立ち返っちゃうんじゃないかな、と。
(あと、単純に「万一、しょーもない話に堅ちゃんの歌使われてたら、やだなあ」とか)
でも杞憂だったなあ。
歌に入るまでの流れや、歌ってるときの仕草に、
歌詞に出てくる言葉をちゃんと入れてあったりしたので
(前の場にベンチに“♪寄り添う恋人たち”が出てきたり、
相手役の女の子が“♪少し乱れたその髪”を気にしたりする。
“♪君と寝転んで~”って歌いながら膝枕するのははちょっと無理があるか?と思ったけど、
そこは萌えポイントらしい←そりゃあ大事だわ)
本当に、知らなかったら芝居のために作られた曲だと思えるくらい、違和感なかった。
つーか、ちゃんと物語の中に生かされてました。
いやいや、この曲を入れることで、物語が深まるくらいの効果があったぞ。
(一応、ヒイキ目ではないつもり…;)
全体的にコメディ…ちゅーか、ぶっちゃけ少女まんがノリな話なんだけど、
('80~'90年代、『りぼん』『別マ』あたりか?)
『LIFE is...』が使われる場面は、ちょいシリアス。
主人公の男の子・ドラントが、自分の本心、ちゅーか弱み?を
シルヴィア(この子がヒロイン)に吐露することで、
それまで反りが合わなくてケンカごしだった2人が、恋に落ちてしまうとゆー。
(…すいません、書きながら「これは何の羞恥プレイだ?」って気持ちになってきました(T T)。
お、王道過ぎる……いや、魂がオッサンのくせに、こうゆう少女マンガ大好きですが)
んで、この2人の気持ちが徐々に近づいていく表現として、
ドラント(演じる柚希礼音さん)が歌うソロナンバーが『LIFE is...』。
いやもう、ドキドキきゅんきゅんだったさ!!!
いや、ドキドキきゅんきゅんなんだけど、それだけでなくて
ここで『LIFE is...』歌われると、グッと説得力が出るのですよ。
この物語に限らず、ミュージカルって結構、話の運びがベタだったり無理矢理だったり、
よくよく考えると「オイオイオイオイ!」ってツッコみたくなる時があるんですが、
良いナンバーで表現されると、納得しちゃうんだよねえ。不思議。
↑
そこがミュージカルならではの良さかな、と思うのだけど、
芝居のためのオリジナルナンバーじゃないのに、ここまで芝居に活かされてたっす。
あと、これは『LIFE is...』の曲自体の良さだと思うんだけど、
登場人物の心情表現を越えて、聴いてる人自身の気持ちを引き寄せる力があるんだよなあ。
(…贔屓目??;)
それに、「芝居にきちんとハマっている」ってのと一見矛盾するかもしれないけど、
やっぱり意識のどっかに“現代のポップスの曲”ってのがあって、
そうすると、時代も国もコスチュームも全然違うんだけど、
「人の気持ちって、普遍的でいつの頃でも変わらないものなんだな」って思えてくる。
なので、一気に劇中のドラントに共感してしまう、という効果がありました。
たぶんね、堅ちゃんファンの人がそこだけ切り取って聴いたら
「やっぱりオリジナルとは違うなー。堅ちゃんの方がいいなー」
と思うかもしれないんだけど、芝居の一部として、登場人物の“言葉”として聴くと、
柚希さんて役者さんは(私は、特に「歌が上手な人」という印象ではないんだけど)
えらい歌いこんで、モノにしてくれたんじゃないかと。お見事で嬉しかったよー。
とまあ、思いつくままザカザカ書いちゃって何のこっちゃですが;
要は、『LIFE is...』が一番良いシーンで、とてもお芝居の中で自然に、かつ効果的に使われてて
「うわー!こんなに良い使いかたしてくれて、ありがとう~!!」
と思ったのでした。
あの芝居ん中で、メインテーマ格だったんちゃうんかい。
「もしかして、この脚本書いた人、本当に堅ちゃんのファン(もしくはこの曲が大好き)で
原作×役者のキャラクター(宛書き)×『LIFE is...』ありきで作ったか!?」
ってくらい、ハマってたよ、堅ちゃん…!(←つい心の中で呼びかける)
ええっと、ちなみにどんな感じで演奏されてたか…は、
メモしてたわけではないので、おぼろげな記憶頼りなんだけど、
■キーはオリジナルと一緒。てゆーか柚希さん、堅ちゃんより声が低音だわ;
■アレンジも、オリジナルの『LIFE is...』(アルバムに入っているほう)にかなり忠実な印象。
ピアノ1本で始まって、♪目深に…あたりから弦楽が入ってきたかな。
宝塚は生のオーケストラ演奏だけど、使ってる楽器は少なくて、結構シンプルだったなあ。
間奏の♪たららら たーん たんたたーらーらーら…(わかる?;)が、フルートだったのが可愛くて良かった。
■歌だけでなくて、その後の場面でもリプリーズ
(であってるんだっけ?劇中の歌を、BGMにしてまた劇中で演奏するやつ)でインスト使用されてた
↑
堅ちゃんの楽曲を生のオーケストラで聴くことってないから、結構おおっ!って思った(笑)
お芝居自体はねー。さっきも書いたけど、ホントに少女マンガの世界。
でも全体的にキャラとテンポが良くて(役者さんのキャラが分かってる人は多分もっと面白い)、
ヒロインと、彼女と入れ替わるもうひとりの女の子の二人組が割と毒気があったりして、
普段、海外ミュージカル(の日本語版)の時しか観たことない私なんかは、意外でした。
もっとべったべたに“乙女ちっく”かと思ってたら、フツーの芝居観に行くのと変わらない感覚。
今回、一緒に上演されてるショーの方がメインで大掛かりなので、芝居は時間も短いし、
単純なハッピーエンドな分、難しいこと考えずに楽しく見られる、小品だけど良作って感じ。
ただ、観る人に寄っては「しょうもないストーリーだなー」って思う人もいるかもしれないし、
「堅ちゃんと全然ちがーう!(がっかり)」って思う人もいるかもしれないし!
ベタ甘な雰囲気や、宝塚独特のしゃべり方とか、好き嫌いはあると思うので
無闇には勧められませんが;(チケット代もかかるしね)
でも、まったく違うシチュエイションで、別の人が歌うからこその、
『LIFE is...』の曲自体の良さが伝わってきました。
しかし宝塚のパンフレットに、『LIFE is...』の歌詞や、
堅ちゃんへの謝辞(「今回はシンガーソングライターの平井堅さんに楽曲提供を快諾いただき…」みたいな・笑)
が載ってるの見つけて、ものすごい現実感のなさを感じました(笑)。
#ちなみにショーのほうの『ノバ・ボサ・ノバ』は、とても見応えがあるんだけど、
「場面ごとに衣装を変えられると、私の場合、誰が誰やらわからなくなる」
&
「眩しいのが苦手なのに、次々に登場する照明を反射する大量なラメラメの衣装→弱体化」
などの理由により、残念ながら私には6割くらいしか良さがわからなかったと思う……奥深いね、宝塚……
(あ、でも群舞とかさすがの迫力だった。昔の大作の再演だから、ちょっとモサい気したけど、それも味)
突然でいきなり失礼ですが、柚木礼音ではありません。柚希礼音です。
平井さんより歌は下手?なのかもしれませんが、心がこもっていると思います。
どうか穏便に。
(上記、修正済みです)
いや、彼女の劇中の歌、素晴らしかったです。役の心情がにじみ出ていて。
うーんと、言葉足らずでしたね;申し訳ありません。
平井堅さんとの比較ではなくて、
“宝塚の役者さん達の中で、群を抜いて歌が上手い!という印象ではない”
(でも、劇中歌として、胸を打たれるくらい良かった)
という意味あいでした。
ただ、平井堅さんファンの人は、
あんまし馴染みのない世界なので
違和感が先にたって「堅ちゃんの方が良い」と
思ってしまう人もいるかな、それは残念だな
と思って、上のような書き方になってしまいました。
もともと宝塚のファンの方には、ご不快になる書き方だったかもしれませんね。
申し訳ありませんでした。
柚希さんは、2,3回しか拝見したことないのですが、
理知的な青年って印象ですね。
最後の「実は私は…」って立て膝になるとこ、男前過ぎてクラっとしました(笑)。
あとは、ロミジュリもですが、
トップコンビのラブラブな感じが好きです。