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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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「九条」太田市民の会 5周年記念講演会に430人‐命に国境はない‐高遠菜穂子氏が講演

2011年11月14日 | 憲法・平和・外交・人権


(写真)聴衆を前に講演する高遠氏(右奥)=11月13日。

  「九条」の会アピールに賛同する太田市民の会(「九条」太田市民の会)は創立5周年を記念して太田市社会教育総合センターで13日、高遠菜穂子氏を招き「命に国境はない」をテーマに講演会を開催。430人が参加しました。


(写真)講演が終わり高遠氏(前列中央)と記念撮影=11月13日。

  講演に先立ち、太田アコーディオンサークルの伴奏による会場内全員の合唱に続き、混声合唱団もみの木が合唱。

  恩田扶慈子氏のピアノでメゾソプラノ歌手の沼田真由美氏が落葉松(カラマツ)など3曲を歌いました。

  主催者を代表し「九条」太田市民の会の木村隆俊代表委員(日本大学名誉教授)があいさつ。確固たる信念をもった個人と団体が結集を強め、幅広い人たちに呼びかけて運動を広げることが九条を守るうえで重要と強調しました。

  講演の冒頭で高遠氏は、イラク戦争は過去の話しではないし外国の問題でもないと明言しました。

  2003年3月のイラク戦争開戦後の5月、イラクに初入国し病院調査、医薬品運搬、学校再建など支援活動を続ける中で04年4月、4回目の入国の際、ファルージャ近郊で地元抵抗勢力によって自衛隊のスパイとして疑われて拘束(その後開放)された経験を紹介。

  自衛隊のイラク派兵後はイラクでの支援活動が困難になっている実情とともに、イラク戦争に参戦した国として日本が犠牲者への賠償や復興支援にどう責任を果たすのかが問われていると指摘しました。

  高遠氏はさらにイラク戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾が2000㌧にも及ぶとされている問題にもふれ、07年ごろから現地で先天性奇形児の出産が増加している問題や04年のファルージャ総攻撃では米軍が14歳以上の男性はすべてテロリストとみなした問題を告発しました。

  講演の結びに高遠氏はイラク人から見たニッポンとして、イラクでともに活動した2人の男性が沖縄を訪れ「九条」の碑を前にした際の「戦争を放棄したのに戦争に加わってもよいのか」「イラクの米軍に対するレジスタンスとオキナワの(米軍基地県内移設に反対する)レジスタンスの運動は違うことを多くの人たちに伝えたい」という言葉を紹介。

  イラク戦争は国内問題でもあり、「九条」、自衛隊派兵、安保などと深く関係していることを指摘し、「命に国境はない」と重ねて強調しました。

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