ルシーダ ブログ

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アフリカのエイズ問題

2008年05月28日 | 椎葉
こんにちは。ルシーダの椎葉です。

今日から3日間、横浜市で『アフリカ開発会議(TICAD)』が
開催されます。TICADは、日本が国連および世界銀行との
共催で開催する、アフリカ開発をテーマとする国際会議で、
アフリカ大陸40カ国以上の首脳クラスが来日しているそうです。

わたしは、大学1年生のときに、アフリカ南部にあるジンバブエ
という国に3週間ほど滞在しました。高校生の時からアフリカの
抱える問題に関心があり、同じ志の仲間とともに1年かけて
訪問のための準備や勉強を行い、現地ではNGOや政府機関の
見学や現地の子供や大学生との交流を行いました。

ジンバブエは、南アフリカの右上にある、日本と同じぐらいの
大きさで、人口は10分の1ぐらいの国です。植民地支配からの
独立後、ムガベ大統領が30年近く統治していることでも有名です。

滞在中は、ジンバブエ大学の学生の自宅や親戚のお家にホーム
スティさせて頂きました。道路沿いには、カラフルな南国の花が
咲き乱れ、草原に寝転がって夜空を眺めると、流れ星が沢山きら
めいていました。

そんな美しい国ですが、当時からエイズ問題が深刻で、感染予防の
啓蒙活動として、お店の目立つ場所にコンドームがおかれたり、
街にもポスターが貼られていましたが、知識階級の間でも男性の
コンドーム着用への意識が低く、一夫多妻制の慣習も残っている
ため、感染者の増加に歯止めがかからないようでした。

ホームスティ先の1つは、おじいさんとおばあさんと
孫が3人で暮らしているお家でした。子供たちのご両親は
教師をされていたそうですが、お2人ともエイズのためお亡くなりに
なられたそうです。また、HIV感染で両親を失った子供のための
孤児院を訪問する機会もありましたが、孤児となってしまった子供の
多さにただただ愕然としました。

あれから12年たって、ジンバブエの15歳~49歳に占める
HIV感染者は人口の20~25%に増加したといわれています。
つまり、5人にひとりはHIVに感染しているという計算になります。

エイズの問題は、ジンバブエだけの問題ではなく、南アフリカ、
ボツワナ、マラウィなど、アフリカ南部の国々に広がっています。

アフリカが抱えている問題は、HIV以外にも、貧困、紛争など
後を絶ちませんが、日本が主導で開催するTICADを機に、せめて、
日本の人たちのアフリカへの関心が高まることを期待しています。

■アフリカ各国のHIV/AIDS感染率はこちら。(外務省サイト)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/pub/pamph/pdfs/jaf07.pdf

■cafeglobeで連載されている、南アフリカ在住の語学教師、吉田さんの
ブログは、現地の状況を知るときに大変参考になります。吉田さんは、
語学教師や通訳業の傍ら、エイズ患者や子供のための支援活動をなさっています。
http://www.cafeblo.com/safrica/

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