ルシーダ ブログ

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ご紹介します。

言葉の違いと文化の違い

2008年07月07日 | 山藤
みなさんこんにちは。
ルシーダの山藤です。

先週末大学時代の友達と会ったのですが、そのうちの一人がイギリス人
だったこともあり、「日本語と英語」の話題になりました。

最近では日本でも知られてきていますが、外国でもそのまま通じてしま
う日本語は意外にも多いもの。
以前gooランキングでも
■海外でも通じることにびっくりしてしまう日本語ランキング
というランキングを公表したところ、ユーザーから多くの反応がありま
した。

「過労死」などはその代表例ですが、イギリス人の彼曰く、「過労死」
が英語に訳されなかったのは「そもそも『過労死』というコンセプトが
ないから」だそうです。彼が「We never work until we die((イギリ
スでは)死ぬまで働くなんて、絶対にない)」と言った言葉は「確かに
ね」と納得感がある一方、このような言葉が生まれてしまう日本の労働
環境は、やはり変わっていかなければいけないんだなぁ、と感じさせら
れるものでした。

彼の話でさらにおもしろかったのは、英語などに訳せない「名詞」が多
いという点で日本語、もしくは日本文化はとてもユニークなんじゃない
かということ。モノの様子や状態を表す「形容詞」などはその国の文化
や慣習、環境が反映されやすいので訳しづらいことはよくあるけれど、
「名詞」で「訳しようがない」言葉がこれほど多くある国/言語は珍しい
のではないか、ということでした。
日本は真似が得意とも言われますが、ほかの言語で訳すことができない
ような独特の文化を多数持っているという点では、オリジナリティあふ
れるモノをたくさん持っていると言えるのでしょうね。

ちなみに外国語に訳せない「形容詞」の例としてあがったのは、「懐か
しい」という言葉。たとえば3年ぶりに旧知の友達と再会したとき「懐
かしいね!」と言いますが、同じように使える英語はないのだとか。イ
ギリス人の彼は、本国に帰った時もつい日本語で「懐かし~!」と言っ
てしまい、友達に変な顔をされるんだそうです

言葉から見える文化の違いに感心させられた週末でした。