拙作集

自作の物語をアップしました。つたない話ですが、よろしくお付き合い下さい。ご感想などいただければ幸いです。

あとがき(妖精)

2010年03月07日 23時20分30秒 | Weblog
「もう妖精は要らない」に多くのアクセスをいただき、誠にありがとうございました。
多くの方に、おそらく最後まで読んでいただけたようで、大変嬉しく感じています。

冊子版に載せた「あとがき」をこちらにもアップしておきます。
蛇足めいてはおりますが、よろしければご覧下さい。

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 自分が書いたものが、読んだ方の涙を誘ったりできたら、すごいだろうなと思っていました。前作「一緒」に対しては、泣けたというご感想もいただき、正直驚くとともに、文字の持つ力の凄さを再認識しました。
 前作では覚悟の上とは言え、インパクトという誘惑に負けてしまい、優理を愛してくれた皆様の思いに副えなかったことを大変申し訳なく感じていました。

 もう続きはない、と思っていましたが、ある方より、「祐史があんまり可哀相なので彼に幸せを」という、思ってもみないオーダーをいただき、そのことがきっかけとなってこの物語は誕生しました。優理に共感された方々の目に、早紀や祐史の生き方がどう映るのか、不安でもあり、また気がかりでもあります。
 また、子供の名前は?という質問も多く寄せられました。私なりの回答はご覧の通りですが、誰よりも優理さんに気に入ってもらえたら、と願うばかりです。

 先日、線路に転落した女性を間一髪で救出したというニュースに接し、思わず「大丈夫」の一場面を思い出しました(我ながら好きなシーンの一つです)。
 「大丈夫」でめざした「そこそこのリアリティ」に比較すると、本作はかなり趣きの違うものになっていますが、彷徨う心の行き着く先へ興味を抱きつつ、最後までページを捲ってもらえたら、本当に嬉しいです。

 改めて読み返してみると、栞理に次いで若いにもかかわらず、早紀ちゃんが、「昭和のおっさん」的雰囲気を醸し出している気がします。書いてる私がトシとったことの影響が、色濃く出ているのかもしれません。

 毎度のことですが、皆様に読んでいただき、ご意見をいただけることが、次の創作へのエネルギーとなっています。ぜひまた率直なご感想をお願い致します。

「多忙過ぎて、自室で貧乏神と対話できる」ようでは困りますので、皆様もどうぞご自愛の上、お過ごし下さい。私もまた何か書けるように、鋭意努力していきたいと思います。


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