『ありがち日記』

「ミスター・ガラス」

M・ナイト・シャマラン監督の最新作、やっと盛岡でも公開
作品が微妙な時期もあって挫折しそうになったりもしたけど、
前作の「スプリット」でけっこう良かったので、こちらも楽しみにしていました。
それも「アンブレイカブル」「スプリット」の続きなんだから尚更観なきゃですね!

あらすじです。

ある施設で、特殊能力を有する3人を対象にした研究が始まる。そこには、悪を察知する力と不死身の体を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)、24種類の人格が同居する多重人格者のケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)、ハイレベルなIQと94回も骨折した繊細な肉体を持つミスター・ガラス(サミュエル・L・ジャクソン)が集まっていた。(シネマトゥデイ)

スプリットで多重人格者を見事に演じたジェイムズ・マカヴォイは、
さらにその演じ分けに磨きがかかった怪演でございました。

アンブレイカブルのデヴィッド(ブルース・ウィリス)は息子とともに、自警活動をしており、
そこでターゲットとなるのがケヴィン。
ビーストとなったケヴィンとの対決が始まると、気付いたら周りを包囲されており、
精神科医の女性につかまってしまう。そしてとある施設に収監されることに…
そこには、デヴィッドとはすでに関わりのあるイライジャが。

特殊能力を持つ3人の男が集まったところで、いよいよ本題なのです。
「ヒーロー」のように振舞っているだけで、彼らの能力は単なる思い込みであったり、
前頭葉の肥大のせいなんだということを証明しようとする精神科医。
一見カウンセリングで治療しているのかと思いきや、イライジャの様子を見ると、
薬によって(力技で?)すべての能力と人格を奪ってしまおうと考えているのは明らか…
ちょっと怪しいなぁ…と思っていたらやはり怪しい集団が出てきました。
最終的に、彼らを始末しようとしているのがわかったときはゾッとしました。

しきりにヒーローが存在するのか、存在するなら証明を、ということが
描かれていたように思います。
その証明が今作では映像として残すということでして、
施設のあらゆる場所にカメラが設置されて、これが重要なキーとなっていました。

アメコミやヒーローものの作品が量産されている昨今、
シャマラン監督ならではの視点でヒーロー(またはヴィラン)について、
その成り立ちや、待ち受けている運命などに踏み込んでいった作品だなぁと思いました。
MCUでアベンジャーズを結集させた人物を演じるサミュエル・L・ジャクソンが
今作でも高いIQで3人の男たちをまとめるミスター・ガラスを演じていたのも何かの意図があって…?
(いや、そんなわけはないんですけど、それにしても出来過ぎ)
決してスッキリする終わり方ではないのですが、
もしかしたら続きもあるのかも…?どうなんでしょう?

あ、今回ちゃんとシャマラン監督出演してます。
しっかりセリフもあって、かなり長い時間でした。


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