NY州は現在のところ、新型コロナウイルスの感染状況がグッと改善しています。
4月以降、64歳以下の現役世代にワクチン接種が開始されると
怒涛の勢いで陽性率が下がっていきました。
(New York City 公式サイトより)
最近、街なかを歩いていると「やれやれ、やっと再開だ〜!」と
開放的な雰囲気が満ちてきているのをどこに行っても感じます。
パンデミックが始まってからのことを振り返ると
(いや、まだ振り返るには早すぎるのかもしれませんけれど)
もう20年以上いるのに、まだまだ自分は気持ち的には”日本”にどっぷり浸かっていたというか、
アメリカ式、NYC式には馴染めない部分がこんなにあったのかと思う場面が多く
いろいろ先のことを考えてしまいますね…。
年齢的にも、そろそろ終活を始める時期。
結局、自分が骨を埋めるべき場所はどこなのか、真面目に考えないといけないですね。
ピンチの時に本性が現れると申しますか、NYCの状態が悪い時は
これまで見えなかった様々な問題点が浮き彫り、というか剥き出しになり、
市民ではない自分の立ち位置はどうなんだろうと日本の良いところばかりが思い出され…。
NYCの状態が改善されてくると、やはりここにいることが正しかったのかなと…。
軸が定まらず、やじろべえのようにフラフラ、フラフラと考えが揺れていました。
周りの日本人の方を見ていても、家族、特に未成年の子どもがいる方は日本へ最終帰国をされたり、
もっと教育レベルが高く安全な環境を求めてNYCから引っ越す人も結構な人数になっています。
ロックダウンが実施され、NYCをNYCたらしめていた様々な活動が制限されると、
「高い生活費を負担して、それほど安全でもないこの街にいる必然性って何だろう?」
そう考える人が増えたのも致し方ないです。
ほぼ全面再開に近い状況になって、今まで郊外に一時的に退避していた富裕層が戻る動きもあるそうで
しばらく停滞していたNYCの不動産市場もにわかに活気を帯びているそう。
日本では白が好まれるユリも、街中で多く見かけるのはオレンジ色や黄色のユリです。
オレンジ色や黄色のユリを好む自分になれたら、NYCにずっといられるのかもしれません。