山登りする人は花の写真よく撮るようで、僕は殆ど花撮らないと言うか、見かけない。眼中に入らないだけなのかも知れないけど、花の写真は全くない。花に興味がないわけではないのだけど、強いて言うなら胡瓜の花が好きかな。これから胡瓜捻り出すぞみたいな覚悟が感じられる。気合と覚悟の象徴だと思う。勿論母の日は薔薇ですよ。胡瓜の花贈る奇抜さはない。昔、同棲していた子の職場に花を贈り王子様的な扱いを受けたことがある。実際に僕を知る人は王子様ではなく野獣だと言うが、たいして違いはあるまい。
知名度の高い花と言えば向日葵。僕はどうしても好きになれない。向日葵の名前の通り太陽に向かい花咲かせる。とても前向きで元気な様子が想像出来る。だけど逆に、捻くれた見方をすると、権力者だけを見て足下の雑草を蔑ろにする。そんな感じも否めない。たとえば社長の言葉だけに耳を傾け社長だけを見つめ、部下には目もくれず業績を独り占めにして伸びていく。足下日陰になるやないかい、と。それならモヤシがいいな。太陽なくても水だけで育ち、拉麺の良き相棒として存在感を示す。いや、花咲かんか。咲かんのか。
次に山歩く時は花でも探しながら歩くことにとする。山に胡瓜も向日葵もないけど、花探すなんて僕の中では斬新な目論見。