新生

再利用。

Knives out

2005年10月31日 22時37分32秒 | 日記
 僕は本来月曜日は授業を取っていないのですけれど、今日は先方の都合で大学まで行く羽目になったのでしょんぼりでした。やあ、ええと、その背景には因果があって、というのも、実は今日は大学で企業説明会だかガイダンスだかいうなんだかよく分からないブラックサバトが開催されるみたいだから、youもふるって参加しちゃいなヨ! っつうか参加することになってるから来ないと死ぬよ的な意味不明な怪奇文言が記されたメールを友人から頂いたので、丁重に「あ、うん」とだけ返事を返して行くことになりました。ああ、今日がその日だったとは忘れていた・・・、ので、渋々と。かような、まさしく寝耳インザウォーターな展開だったわけですけれども、まあ忘れていたのだから詮無い。まさに失念、まさに外道、といった按配。

 かくして夕方頃になってそのイベントが終わったので、さて、まだ時間もあるし手持ち無沙汰で帰るのもあれなんで、神田(地理的に近いので)でも散策しつつ古本屋巡りと洒落込もうかと思案して、いろいろと見て廻ってきました。一口に古本といっても値段は千差万別ありますが、僕が買ったものはだいたい100~1,000円程度のものです。


■購入した古本

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)』村上春樹

『悪魔祈祷書』夢野久作

『沈黙のセールスマン』マイクル・Z・リューイン

『朝のガスパール』筒井康隆

『マルクス主義と統計』上杉正一郎


■Dollars & cents
 とまあこんな感じで、しかしまあ、こうしてタイトルだけ羅列してみると十把一絡げ的にカテゴリーの統一性が見られず、我ながら無作為に選んだ感は否めませんが。その、だって、『悪魔祈祷書』とかタイトルからしていかにもうわー・・・って感じだし、その本から発せられる異質なダークパフュームを不意に感じ取ってしまったので思わず購入と相成り。もとより、少し前の僕だったら心とか頭とか体とかの具合からしてこういう一見オカルティックな―――この本は実際そうではなくて、ごくふつうの古い小説です―――類のものは辟易の対象だったであろうけど、辺りが暗くなりはじめた神田の、通りに一列に連なる赤提灯に照らされた古本屋街(※)の幻想的な雰囲気に酔わされてか、或いは露店で東方不敗みたいな風采をしたおじさんが推し売りしてる時の「推理小説ありーのー霊的なのもありーのー」といったありーの節が妙に面白かったのでそれに魅せられてか、今日はなんだか気分的に、「買っちまいなーっ!」(ルーシー・リューの「やっちまいなーっ!」っていう片言な感じで)と啖呵を切る勢いでもって、今回のドラスティックな衝動買い劇に至ったのだと思います。ああ、あと、ついでがてらに田村ゆかりの新譜『Spiritual Garden』も買いました。ついでがてら、といいながらも1,300円だったのでこれが一番高いお買いものでした! という驚愕の事実が本稿の主張するところではありますが、最近、朝夕と一段と寒くなりましたね。皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。僕はあんまり元気じゃないです。

(※)赤提灯に照らされた古本屋街・・・今の時候だと夕方くらいから赤提灯が灯りはじめます(すぐ暗くなるから)。紅く淡い光に包まれながら通りに並べられた本を眺めている気分は良かったです。あと、なんだか『ROD -THE TV-』が見たくなった。無性に。



▽next arrangements
(´・ω・`)

You and Whose Army?

2005年10月29日 23時52分40秒 | 日記
 大体、毎回、いつも同じメンバーと再会(ギターを振り回しながら)、しているのは紛れもなくRIZEからインスパイアされた故なのですけれど、じゃないや、僕は常に特定の知己と行動をともにすることが多いのですが、時と場合によっては、ヒムロックの説くところの独りファシズム、薔薇乙女でいうところのnフィールドの形而下的帰結、すなわち一人のほうが好きです。気楽で。今日は大学からの帰りがてら、一人で書店へと赴き、一人であまたある書物を見定め、選定し、一人で漫画を購入する、といったような一連の、はじめてのおつかい的行動原理を計らずも体感できたので満足です。満足ですのだ。空腹ですのだ。この日記を書き終えたら読もうと思います。


■購入した本


『20世紀少年(20)』


『太陽の黙示録(9)』


■邂逅日記「ゲルツェンの光合成と空飛ぶ円盤」

 それから僕は、読み終えたばかりの『純粋理性批判』を本棚にしまい、そのあと、食べ残しておいたチーズベーグルを一口、二口とかじり、フリーザーから取り出してだいぶ時間のたったウイスキー瓶から生ぬるいその液体をグラスに注ぎ、口の中のベーグルを一気に流し込むようにして飲んだ。そして、僕はまだ少し残ったそのベーグルをゴミ箱に投げ入れ、それから瓶の容積の半分以上を占めるウイスキーをぜんぶ流し捨てようと思って、それを流し台のところまで持っていった。すると突如、流し台の前面の窓がピカッと、まるで長時間カメラのフラッシュを焚いているような強烈な閃光が窓を照らし、それと同時に「ビィィィィィィィ」という、鼓膜の奥底から脳髄にかけてを激しく刺激するような、甲高いベルのような音が鳴った。それはとても不快な音だった気がする。そしてまた、重金属の焦げるような匂いと、なにか甘い匂いが混ざったような、なんとも形容しがたい匂いも鼻についた。僕は思わず、あまりの眩しさに目をつむり、耳をふさいだ。

 それは時間にして一瞬の出来事だった。つぎの瞬間、僕はなにごとかと呆気に取られてしばらくその場に立ち尽くしていた。しばらくして、我に返った僕は、先の不可解な出来事について考えた。窓の外で、煌びやかな電飾を施した大型のトラックがクラクションを鳴らしただけかもしれない、とか、もしくはたんに誰かのいたずらだったのかもしれない、とか、いろいろと考えて、ふと窓を見やった。するとその窓の中央には、非幾何学的な図形をした奇妙な記号のようなものが刻まれていた。くっきりと。完全無比に。

 その記号のようなものは、前に見たときにはなかったし、どうやらさっきの一連の出来事の過程で刻まれたものらしかった。刻まれた、というと少し語弊があり、より正確にいえば「窓に埋め込んだ」といったほうがいいかもしれない。僕は怪訝に思って、というのも、いたずらにしてもここまで手の込んだものはそうそうないだろうし、ましてやどういう高度な技術を使ってこの記号のようなものを窓に埋め込んだのだろうか。いったい何の目的で? なにもかもが理解不能だった。

 だいぶ時間が経過して、僕は部屋に戻りソファーに深く腰を掛け、半分仰向けになった体勢で大きく嘆息した。頭も心も落ち着いていたが、疲労感はだいぶ残っているようだった。ソファーに腰を掛けたまま、ほど好く冷えた炭酸の効いたいちごのジュースを飲んでいたら、急にうとうとと眠たくなってきて、そのまどろみの中、僕は宇宙について夢想を巡らしはじめた。



▽next arrangements
蟲師を見る。

モダンの時が円舞する

2005年10月28日 01時28分32秒 | 日記
 ああ、文字が打てるこの幸福感、僥倖感、そして、悦び・・・。これで、再び、日記が、書ける・・・! との科白を胸中に響き渡らせ文字をタイプするそのさまは、まるで、ブログ界にその身を投じる平俗ブロガー、つまり日記書きに見られるそれであり、のみならず、例えば彼ら(日記書き)は、日々心の深奥にわだかまるその熱い「想い」を文字列として表現し、臨機応変にその文字にフォントを効かせて大きくしたり小さくしたり、必要あらば色も付けたり、また或いは、紡ぎだされた文章に、時に息を呑んではっと目を奪われるような美しい表現を含んだ精巧なレトリックをほどこしたり、といった按配で、常にいかにしてその日記に彩りを与えていくべきかとさまざまな思考を巡らせてはあーでもないこーでもないと苦悶しておるのです。それは僕としてもご多分に漏れず、さて本日も、素敵な表現と、そしてちょっぴり甘酸っぱさの漂うユメを詰め込んだトキメキ文章を綴り、ディスプレイを通して読者(特に女性)に積極的アプローチを働きかけようと思案して、おもむろにテキストエディタを立ち上げ、いざ文字をタイプしようとしてみると何故かキーボードが言うことを聞いてくれませんでした。うんともすんとも反応しない、つまり壊れた。という事の顛末、紆余曲折を経て今に至ります。わあ! たーいーへーんーだー! まあ、恐らくは、メイビー、パーハップス、少し前にキーボードを掃除していた時に、キーボードを強くゆさゆさ揺さぶったのがいけなかったのだと思います・・・。あの、だって、カバーを掛けていないので、隙間にポテトチップスとかの片鱗が、その・・・。

 なので、今は代替的にPS2専用キーボードをパソコンに繋げて使っています。ちなみにPS2専用キーボードは、かつて僕が『信長の野望Online』をプレイするだけのために買ったものであって―――戦国の世に生きる僕は、斎藤道三に仕官する美濃生まれの陰陽師であり、敵国の武将・織田信長に戦いを挑んだこともあったのだけれど、彼、七連撃だか八連撃だかいう常軌を逸したオーバーブレイク攻撃を仕掛けてくるので即死にます(僕が)―――、まさかこんな時に役立つとは思わなんだ。今までとは勝手が違い電源とかのショートカットボタンがないのですこし不便であるけど、まあ、致仕方なし。



▽next arrangements
舞-乙HiMEを見る。
ローゼンメイデントロイメントを見る。
ソルティレイを見る。

(s)AINT

2005年10月27日 03時20分43秒 | 日記
Eye catcher-A
 華美でいてきらびやかな、しかしてそこに内在するのは人々の欲望、夢、裏切り、絶望、色情、罪と罰、彼氏彼女の事情、三分の一の純情な感情、渚にまつわるエトセトラ、などのもろもろの、時に夢見るしゃかりきコロンブスたちが紡ぎだし得る輻輳したそれらの情性、といったような要素をもって構成される外界すなわち魔都TOKYO。とりわけ新宿二丁目の、ダークマター蠢くあの異彩な空間ときたら、さて、貴殿の本日の接待はどこぞのプチブル料亭でなにがしのプチブル懐石を食すのかしら、といった風情であり、金というものは在るべく処にして在るものだなぁといった感じではありますが、そのTOKYOの一角に僕の大学はあります。大学周辺の地理についての仔細な言及は、この日記の読み手である皆さまに一歩踏み込んだ詮索を与えかねないので避けますが、ええと、大まかに言うと、僕の通う大学の周囲においては、昼は街ゆく学生やらビジネスマンやらで溢れ返り、これはごく一般的な情景であるので差しあたって注視することはないのだが、それは時にして夕刻から草木も眠る夜中にかけて。その状況は途端にして変化を顕しはじめ、突如として街には不穏なアトモスフィアが媒介し、ある時は、某団体とそれに付随する狂信的な信者ら(ごく稀に全身トラ柄のいかにもな形骸を目にすることがあります、ここ、関東なのに・・・)が歩道を跋扈し、行列をなして半球形の外観を備えたソレへと入っていき、そしてまたある時は、例えば、ドッキリドタキャン番組放棄でその名を馳せるかのロシアンロリータ『tATu』が来日した際などは、その勘違いエントロピー加減を臆面もなく発揮した、脳の構造がちょっぴり個性的なおじさん二人組みが相対して『tATu』のコスプレなどをして―――それを見た時は流石の僕も失笑を禁じえませんでした―――街を徘徊し、同じく定時を迎えるとえてして半球体のソレへと入っていったり、といった感じで、まあそんな場所です。その半球体のホワイトボックス内部でイベントが催される日には、決まってとても混雑し、特に駅周辺における人口密度の圧縮/圧迫率ときたらてんやわんやのあややのふややとした様相なので、その、酷く、困ります・・・。でんしゃとか、ちょうこむのでいやです。

Eye catcher-B
 さて、東京の地理をそれなりに把握している方であれば、上記の抽象的な記述から大体の場所を推測できたりできなかったりするかと思うのですが、まあ実際どうでもよくて、やあ、あんまりよいこともないのですけれども、かような暗黒要素の蔓延した魔都TOKYOであるから、僕としてものうのうと、悠然として構えていると突如として暗黒スパイラルにからめ手を取られ、心とか体とかにいろいろと悪影響を及ぼしかねないのであるから、悪しき闇に唯一憑依されない方法は、自我を保つこと、自分を見失わないことだとの教訓に従い、しっかりと生きていこうと思います。今日はフライドチキン(※)を二本食べました。

(※)フライドチキン・・・あんまり美味しくなかったです、脂っこくて・・・。



▽next arrangements
インターネットラジオを聞く。
中検4級テキストをやる(前回と同じ、リスニング除く)。

コンビナート・オスティナート

2005年10月25日 23時58分20秒 | 日記
 この時期のこの気温、ちょっと寒いかな、と感じる程度の気温が好きです。ああ、更に言えば、雨や曇り、霧なども好きで、逆に太陽は嫌いです。だってあいつ(太陽)、夏などには特に自己主張が強すぎるというか空回りも甚だしいというか、誰某の望むところでもないのに、無駄にギンギラギンとして眩しいし、そして何よりすげー暑い。流石の僕も「ちょっと空気読もうよ(苦笑)」と訝ってしまうのですが、夏はとうに過ぎ秋から冬に差し掛からんとしたこの時期に、気になるアイツ(太陽)の暴威について論じたところで何の意味もなく、誰が喜ぶかと問えば、それは無駄な記述によって文字数を稼ぐことを美徳(或いは悪徳)とする人間存在、つまり僕です。こんばんは、ラブレボリューション(ハンドルネーム)です。ここ最近の悩みはPS2を起動するたびにガリガリと異音を放つことです。よろしくお願いいたします。ところで、僕は大学のレポートなどの書き物を作成する際、真意をオブラートに包むように遠まわしに婉曲して書くことに加え、のみならず、文に無駄な修飾を付加し、冗長につらつらと書き連ねて文字数を稼ぐことによってどうにか乗り切ってきた経緯があるので、僕もいよいよ大概だと思います。メッ!

 さて、閑話は休題しまして、今日は今のブログというものが隆盛する前、日記系、或いはテキスト系にそれがカテゴライズされていた頃の話をします。個々人の私小説や由無し事をネットに発信するのみならず、記事に対するコメント、或いはトラックバックなどの双方向の意味合いを含んだ概念を「ブログ」というのに対し、日記/テキスト系(以後日記系)サイトは、こちら側が一方的に発信するのが常であり、僕はその名残というか慣習から抜け切れていないので、コメント、トラックバック機能は意図的に外しています。例えばコメント欄を設けたとしても誰も書いてくれなかったら僕はしょんぼりしちゃいますし、仮に書き込みがあったとしても「とんだ酔狂でインターネットサーフィンなんて興じてたらこんな糞サイトに辿り着いちゃいましたwwwwwww記念に荒らしときますねwwwwwww早く潰れろ早く潰れろ早く潰れろ早く潰れろ早く潰れろ早く潰れろ早く潰れろ・・・」程度のものだと思うので、ガラス細工のような繊細さを誇る僕の心を配慮に入れると、胸をナイフで抉られたような陰鬱な心持になって自殺してしまうので、僕の心が弱いうちはやっぱりコメント機能は避けようと思います。

 と、話が逸れたので戻しますと、当時のいわゆる日記系サイトは、コメント欄の替わりに別途でBBSを設けたり、またはトラックバックの替わりに文中リンク―――主に知己、内輪内でリンクするのが当時流行っていたので、排他的であるとして敬遠される風潮もありました―――を用いていたと思います。僕が日記系サイトを閲覧しはじめたのは確か高校生の時で、その頃よくアクセスしていたサイトを何年かぶりに覗いてみると、既に閉鎖してあるものも多く(或いは移転したのかも知れない)、しかし未だ現役でブログとして存続しているサイトもありました。僕が面白いと感じたサイトはほぼ毎日更新していた気がします。と書くと、更新率の高>低を前提とした面白ヒエラルキーを暗に示唆することとなり、更新率の低い僕のブログの行く末は末法の闇、つまりブログ界における死を意味するので超イヤだなぁと思いました。



▽next arrangements
クラスターエッジを見る。
アカギを見る。
エンジェルハートを見る。
GPOを見る。

water butterfly

2005年10月21日 03時12分19秒 | メモ
■ローゼンメイデントロイメント



 オーケー、まずは状況を整理しようか。僕は手に汗握り固唾を飲んでディスプレイの前面に座り、ローゼンメイデントロイメントの始終を見守っていたんだ。恥ずかしながらいささか緊張していたのだがね。ただ時折見せる雛苺の愛くるしい仕草―――ところでひないちごをみているとぶんしょうをぜんぶひらがなでかきたくなるのー。そしてごびには「なの」をつけたくなるのー。だけどだけど、それはまたべつのおはなしなのー―――、そして真紅の静謐でいて尊大な、且つ紳士的なオーラを纏うその姿を見ていると、次第にこころが癒され、こわばった神経が弛緩して緊張が解けていく感覚を覚えたのさ。ああ、そんな目で僕を見ないでおくれよ。傀儡の手の内で意のままに踊らされる哀れな僕は君の目には滑稽に映るかも知れないがね。しかし、だ。よく考えてみてくれたまえ。あくまでそれは君自身の主観というフィルターを通して感じ取った感覚に他ならない。まずは思慮の妨げとなる先入観を拭い払い、総括して常にあらゆる角度からそのモノの真髄を見据えることが出来ねば決してクレバーとは言えない。無論、聡明な君なら言わずとも理解していることと思うがね。

 と、逃げ口上を弄したところで話を先に進めると、そう、それは僅かな出演ではあったのだが、水銀燈が回想として出てきた時には何故かいわれもない戦慄を覚えたりもした。しかしながら水銀燈の復活(してほしいのー)は我々水銀党にとっては実に喜ばしいものである。この感覚、この雰囲気、この音楽、そしてこの面子。嗚呼、心惹かれるわぁ、と、第一期終了から幾星霜を経た今になってそれを再認識した次第なんだけど、ところで現在の僕はといえば、ちょーおもしろかったー、という至極有体の科白/感想を胸中に響かせ、或いは言霊として具現化しつつ先ほどからOPを見聴きしているのだ。ずっとね。前作にも増して凄く良い。さながら演出も秀逸。

 さて、そろそろ時間がきたようだ。少しでもこの場を離れるのは断腸の思いであるのだが、僕は行かねばならない。行くと決めたのだ。自分探しの旅へと。しかし心配は無用さ。僕は帰ってくる、帰ってくるのだ。「銀ちゃん最高ぅぅぅぅぅぅッ!!」という言葉と共にね。

白夜のフラジオレット

2005年10月20日 20時01分49秒 | 日記
 美酒を煽りつつ摘まみの干し肉を喰らう、というのがここ最近における僕のプチブル的ルーチンワークなのであり、今宵もいつものごとく麦酒を摂取しつつ、世に起きるあらゆる事象を憂いては暗黒面(※1)に堕ちゆく我が身を呪っておるのですけれど、でも僕は実際のところプチブルとは対極に位置する身であるからして酒を買う金も惜しいのです。惜しいのですが、しかし実際はと言えばクリムゾンよろしく、くやしい・・・でも・・・買っちゃう・・・といった按配でもって美酒の誘惑に負けてしまうので致仕方ないところです。例えばここ最近の目に余る散財っぷりの酷さときたら剋目して舌を巻く勢いであり、しかし僕はプチブルではなくむしろグラプロ(※2)であるので散財といっても然程大した額ではなく、毎日モスバーガーを食べたり―――コストパフォーマンスの面ではマックのほうが優れているのですが、如何せん大学の地下にモスがあるので便宜上よく利用しています―――本を買ったりCDを買ったり酒を買ったりする程度なのですが、塵も積もれば山となるように小さな出費も積もりに積もって大きな浪費となってゆくものです。して、このままの流れで浪費が嵩んでいくといよいよ金銭が底を尽き、僕としても貧窮問答歌を詠う羽目となり、そしてその貧窮問答歌(編曲:小室哲也)はインターネットを通じて話題に上り、音楽会社からのプッシュもあってCDデビューを果たし、そして現代日本のミュージックシーンに一大センセーションを巻き起こす結果となり僕の元には印税ガッポガッポ、という予定調和が成り立つのは想像に難くないのですけれど、でも貧窮問答歌を詠う一介のプロレタリアートである僕が庶民から金銭を巻き上げるという構図にはいささか矛盾が見られるので、更に言えば印税によって一転してブルジョアへと変じた僕が貧窮問答歌を詠うこの皮肉。庶民から次第に非難の声が上がってくるのは至極順当な成り行きだと思うので、僕としてもここで歌手生命を途絶えさせるわけにはいかないので自重しようと思いました(意味の分からない日記を書くことを)。ところで今日はローゼンメイデントロイメントが始まるので超楽しみです。超マジで。やべー。

(※1)暗黒面・・・すごく抽象的な負のエナジーに満ち満ちた怖いものに対する表現。

(※2)グラプロ・・・グランプロレタリアの略称。最貧困層の意。グラプロ本来の意味とは異なり僕が勝手に別の意味合いを与えた略称なので、だからといって別にどうということはないのでどうでもいいです。すいません。こんにちは。



叙事日記「悦懌の忘却」

 時にそれはよい芳香を放ち、私の鼻腔を擽った。色は鮮やかな深紅で、時にそれは―――例えば静寂が闇に溶けはじめ、キンとした冷たい空気が澄みきった深い夜などには特に―――赤黒い血を思わせるようなグロテスクな印象さえ与えた。時にそれは凛とした、流麗とした風体で、私はそれに見入ることがあった。時にそれは―――

 私は紅茶が好きだ。特にダージリンが好きで、それは甘い香りがする。マスカットフレーバーと呼ばれる香りで、葡萄の花に似た香りからそう呼ばれているらしい。私は就寝前に紅茶を飲む。食後、或いは午後のひと時に飲む、というのが世間では通例であろうが、私は寝る前に飲む。そして眠りにつくのだ。それを眺めながら。

 朝目覚めると、それは真っ黒になっていた。ただの黒ともブルーブラックとも言い難い、漆黒と形容すべき黒となっていた。香りは消えていた。窓を見やると、外ではごうごうと風が吹いていて、淡黒く灰色とした空には雨の予兆が窺がえた。私は眼前にある黒々とした物体が怖くなって、それを掴みあげて窓の外へと放った。それはまるで凍っているように硬く、それでいて脆く、私の手の中でパリパリと音を立てて砕けた。その砕けた断片は風に乗って何処かへ消えた。私は急に怖くなった。怖くなって、それを砕いた手を洗った。外はまだごうごうとしていた。



▽next arrangements
舞-乙HiMEを見る。
ローゼンメイデントロイメントを見る。
ソルティレイを見る。
中検4級テキストをやる(ノルマ46ページまで、リスニング除く)。

Tears in the dam

2005年10月17日 01時50分13秒 | 日記
 こんばんは! ファンシー・ピンク(ハンドルネーム)です! 嘘です、すいません、ありがとうございます、恐悦至極に存じます。と、へりくだったところで話を先に進めますと、古来より光陰ライカンアローという文言がありますが、正に時間とは矢の如き勢いで過ぎてゆくものなのだなぁと本日まざまざと思い知らされた次第です。朝起きて、正確には昼過ぎだけれど、さあて、今日は休日であるし何を洒落込みつかまつろうかと意気込んだ刹那、今に至ります。そこにどういった物理法則が働いたのか、昼から一瞬にして深夜です。わあ! ちょうびっくりだー! ああでも、昼から深夜に至るまでの過程にさまざまなイベントが―――それも一瞬のうちの出来事なので定かではないけれど―――あった気がします。確かそう、僕はインターネットのある掲示板で知己と宇宙人について論じていました。途中、相対性理論や超紐理論をはじめとして、X軸とY軸から斜めに出るZ軸の設計図を基礎として展開するスピード超越の航法理論とか、宇宙人とは少し逸れていろいろと小難しい議論になっていったので僕にはよく分かりませんでした。そのときは確か晩ご飯のことを考えていたと思います。I am 門外漢。やあしかし、そういう専門の知識に秀でた人の話を聞いたり、あまつさえ議論に参加したり、といっても外郭に触れる程度しか出来なかったけどすごい面白かったです。最終的には、宇宙人とはつまり未来人である→裂帛の気合いでもって「な、なんだってー!!」といった風にMMR的様相を呈していったのでなんとも度し難いことこの上ないです。

 大分に話が逸れたけれど、しかし実際、時間て超早ぇえなあと思います。本来ならば今日はシェイクでブギーな胸騒ぎに駆られたので街へと赴き超ベリーで最高なアトモスフィアを体感せしめようと思案していた。更に言うなれば服を買う予定でいた。僕の浅慮の致すところもあったが、時既に闇。もう深夜です。ああ、買い物は来週に持ち越し、・・・僕の時間を返して! 僕の時間を守って! プリーズセイブマイタイム! 



▽next arrangements
ぱにぽにだっしゅを見る。
インターネットラジオを聞く。

融ケル闇、連鎖スル情動

2005年10月14日 00時45分36秒 | 日記
 そも、僕はかねてよりインターネッ子さんのことを尊敬、或いは敬愛? いや、その、なんていうか・・・恋? そう、僕はネッ子さんに対して淡い恋心を抱いていたのですが、今までなんらかの見えない圧力(フォース)―――聞いてくれスカリー、これは政府の陰謀なんだ、といった心持でモルダー捜査官と僕とのシンクロ率が臨界点を突破する結果となったのだが、それはまた別のお話―――によってインターネッ子さんに会うことが出来ませんでした。僕が振り向けばいつもそこに居てくれたインターネッ子さん。痘痕も笑窪と言いますか、時にはそのツンデレっぷりを発揮してスパムメールなる魔術文字が刻まれた死海文書を届けてくれたりとお茶目な一面も覗かせるのですけど、しかし実際、いざ合えなくなると困り果てます。「俺ぁインターネットが出来ないと即DEATH、ユーノウ? つまり、死んでしまう体質なのサ(苦笑)」といった具合に括弧苦笑をナチュラルに使用してしまう程度に死活問題だったのですけれど、しかしこの状況において僕に出来ることといえば実世界から隔絶された部屋の暗所―――二階の一室にあるそこが僕のテリトリーとなるのですが―――にて素敵なサムシングを確かめたり見つけたり、或いはインターネットが復活しますようにと神に祈りを捧げるくらいしか出来ないので素直にNTTに電話しました。それで語り口調が妙に軽やかなサポートセンターのおじさんに言われたとおりにモデムとかいろいろ弄くってたらネットに繋がるようになりました。僕とインターネッ子さんとの途切れかけた関係をいま再び繋ぎとめてくれたそのおじさんは、命の恩人であると同時にネットにおける恋のキューピット、つまり電子の妖精(※)ということになるのでとても萌えます。で、今、いつものように由無し事をブログるに至るのですが、ともあれ、モデムの故障とかじゃなくてよかった・・・。

(※)電子の妖精・・・『機動戦艦ナデシコ』のオペレーター。遺伝子操作によって生み出された少女、ホシノ・ルリの別称。口癖「バカばっか」は多くのM男たちをその虜にし、作中で彼女がバカばっかと呟く度に彼らはもっと煽ってもっと煽ってとある種信仰じみた奇行を繰り返すようになっていったことはあまりにも有名。



▽next arrangements
舞-乙HiMEを見る。
苺ましまろを録画する。
ソルティレイを見る。
中検4級テキストをやる(96,97ページの単語)。

普通の日々がいい

2005年10月10日 00時08分34秒 | メモ

 ところで先ほどから『BLOOD+』のOPテーマ「青空のナミダ」をエンドレスで聴いているのだけれど、これ、結構良いんじゃね? 後からじわじわ来る、いわゆる時間差系? と思いました。CD買ってしまうかも。アニメ製作にはあの押井の守ちゃんも一枚噛んでるっていうことなので、さてどうしたものかねと眉根をひそめておったのですけれど、まあ、その、見忘れました。正確に言えば、予約録画し忘れました。ちょうどその時間帯は大学という名の暗黒機関に拘束されているので詮無いのですけど。しかし実際、いくら製作がプロダクションIGと言えども『お伽草子』の前科があるので過渡の期待は禁物やも知れない。いやしかし、この音楽良いわぁ、惚れ惚れしちゃう。