新生

再利用。

Knives out

2005年10月31日 22時37分32秒 | 日記
 僕は本来月曜日は授業を取っていないのですけれど、今日は先方の都合で大学まで行く羽目になったのでしょんぼりでした。やあ、ええと、その背景には因果があって、というのも、実は今日は大学で企業説明会だかガイダンスだかいうなんだかよく分からないブラックサバトが開催されるみたいだから、youもふるって参加しちゃいなヨ! っつうか参加することになってるから来ないと死ぬよ的な意味不明な怪奇文言が記されたメールを友人から頂いたので、丁重に「あ、うん」とだけ返事を返して行くことになりました。ああ、今日がその日だったとは忘れていた・・・、ので、渋々と。かような、まさしく寝耳インザウォーターな展開だったわけですけれども、まあ忘れていたのだから詮無い。まさに失念、まさに外道、といった按配。

 かくして夕方頃になってそのイベントが終わったので、さて、まだ時間もあるし手持ち無沙汰で帰るのもあれなんで、神田(地理的に近いので)でも散策しつつ古本屋巡りと洒落込もうかと思案して、いろいろと見て廻ってきました。一口に古本といっても値段は千差万別ありますが、僕が買ったものはだいたい100~1,000円程度のものです。


■購入した古本

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)』村上春樹

『悪魔祈祷書』夢野久作

『沈黙のセールスマン』マイクル・Z・リューイン

『朝のガスパール』筒井康隆

『マルクス主義と統計』上杉正一郎


■Dollars & cents
 とまあこんな感じで、しかしまあ、こうしてタイトルだけ羅列してみると十把一絡げ的にカテゴリーの統一性が見られず、我ながら無作為に選んだ感は否めませんが。その、だって、『悪魔祈祷書』とかタイトルからしていかにもうわー・・・って感じだし、その本から発せられる異質なダークパフュームを不意に感じ取ってしまったので思わず購入と相成り。もとより、少し前の僕だったら心とか頭とか体とかの具合からしてこういう一見オカルティックな―――この本は実際そうではなくて、ごくふつうの古い小説です―――類のものは辟易の対象だったであろうけど、辺りが暗くなりはじめた神田の、通りに一列に連なる赤提灯に照らされた古本屋街(※)の幻想的な雰囲気に酔わされてか、或いは露店で東方不敗みたいな風采をしたおじさんが推し売りしてる時の「推理小説ありーのー霊的なのもありーのー」といったありーの節が妙に面白かったのでそれに魅せられてか、今日はなんだか気分的に、「買っちまいなーっ!」(ルーシー・リューの「やっちまいなーっ!」っていう片言な感じで)と啖呵を切る勢いでもって、今回のドラスティックな衝動買い劇に至ったのだと思います。ああ、あと、ついでがてらに田村ゆかりの新譜『Spiritual Garden』も買いました。ついでがてら、といいながらも1,300円だったのでこれが一番高いお買いものでした! という驚愕の事実が本稿の主張するところではありますが、最近、朝夕と一段と寒くなりましたね。皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。僕はあんまり元気じゃないです。

(※)赤提灯に照らされた古本屋街・・・今の時候だと夕方くらいから赤提灯が灯りはじめます(すぐ暗くなるから)。紅く淡い光に包まれながら通りに並べられた本を眺めている気分は良かったです。あと、なんだか『ROD -THE TV-』が見たくなった。無性に。



▽next arrangements
(´・ω・`)