goo blog サービス終了のお知らせ 

うぇるなび

yoga ayurveda インド哲学 心を豊かにする生活

無知の知

2011-07-19 | 
ギリシャ時代の哲学者ソクラテスの弟子カイレフォンが、アポロンの神託所の巫女に聞いた。

『ソクラテスを超える賢者はいるのか?』

巫女は『一人もいない』と答えた。

これを聞いたソクラテス。
自分は、大事小事に疎く賢明ではないと思っていたため、非常に驚いたと言う。
神託の意味に、散々悩んだあげく、『自分は賢者ではない』と神託そのものを反証することにした。

さっそく、世間で評判の賢者だち、政治家、詩人、職人などと会った。
しかし、彼らはみんな自ら語っていることを良く理解出来ていなかった。

確かに、ひとつの物ごとについては、知識があったが、それだけで他の事柄についても識者だと思い込んでいただけである。

そしてソクラテスは、神託の意味をこう解いた。

『知らないことを知っていると思い込んでいる人々よりは、知らないことを知らないと自覚している方が賢い。』

『人智の価値は僅かなもので、最大の賢者とは、自分の知恵が実際には無価値であることを自覚する者である。』

その後のソクラテスは、報酬を受け取らず、極貧生活をいとわず歩き回り、賢者と言われる人の無知さを気づかせる旅を続けたと言う。

ソクラテスの時代から2500年。

今はどうだろう?

shudhananda@MAYURA

アナログカブちゃん整備から人間の医療を考える。

2011-07-19 | Report

今日は、一切仕事をしない宣言!を心の中でして、午前中から趣味のバイクいじり。
先日も記事に書いた、三十路カブちゃんのキャブレター・オーバーホールをした。



機械に興味がない人は、何のことやら分からないと思うが、ガソリンと空気を混ぜる重要な部品を分解清掃したと言う意味。

今の車やバイクは、このような機械式(意外と精密)ではなく、コンピューターで制御していて、調子が悪くなってもコンピューター解析で、原因がすぐに分かったりする。あとは、悪くなった部品を替えるだけ。

しかし、30年以上前に造られたカブは、アナログなので、調子が良くないときは、頭で考えて原因を探り、場合によっては、このように分解清掃と調整だけで、調子が戻ったりするから安上がり。

この作業を、多くの人はバイク屋さんに頼むことだと思う。
そして、バイク屋さんは、新しいバイクを勧めることがほとんどだと思う。
なぜなら、こんなに面倒でお金にならない仕事よりは、買い替えてもらった方が利益率が高い。

僕だけかも知れないが、病院に行くと、自分たちがバイクや車と同じように扱われているように見える時がたまにある。

高度な電子機器での検査。
精度の高い、フィジカル(肉体的)な診断。

不良箇所の取り外し、又は交換を行なう。

いずれ、新しい肉体に交換を勧められる時代も来るかも知れない。保険外かも知れないが。(笑)

DIY派の僕は、乗物も医療も、簡単なものは、自分自身で修理や治療(自然治癒)してみたいのだ。

何でもかんでも、人に頼むと、自分がお馬鹿になってしまいそうで。

それに、お財布が軽くなるのも、イタイ

yamabech@MAURA