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ピタゴリアンの考察シリーズ

ピタゴリアンが真実を探す旅の中で見つけた真実を考察していきます。

日本のコメ不足の本当の原因を考える

2025-06-06 07:44:11 | 日記

 


日本のコメ不足の本当の原因を考える

近年の日本で発生したコメ不足(「令和の米騒動」)の本当の原因は、単一の要因ではなく複数の要素が複雑に絡み合っていますが、根本的・構造的な背景としては「減反政策(生産調整)」が最大の要因と指摘されています。


主な要因は以下の通りです:

· 減反政策(生産調整)の長期継続

  • 日本では約50年以上にわたり、米の過剰生産を防ぐために「減反政策」が続けられてきました。これは、米農家に対し、コメ以外の作物(麦や大豆など)への転作を促し、補助金を支給する仕組みです。結果として、ピーク時の生産量(1445万トン)の半分以下にまで生産量が抑えられています。

  • この政策により、需給がギリギリのバランスとなり、ちょっとした需要増や供給減(例えばインバウンド増や天候不順)が起きると、すぐに品薄や価格高騰が発生しやすい構造になっています。

· 近年の一時的要因

  • 2023年産米は猛暑の影響で「高品質米」の収量が減ったものの、全体としては「作況指数101」と平年並みで、凶作ではありませんでした。

  • インバウンド(訪日外国人)の消費増も報道されましたが、全体の消費量に占める割合は0.5%程度と小さく、主因とは言えません。

  • 米不足報道による「買いだめ」や、南海トラフ地震への備蓄需要の一時的な増加も部分的な要因です。

· 政策の「見せかけの廃止」

  • 2018年に「減反政策廃止」と発表されましたが、実際には「生産数量目標」の廃止のみで、減反に協力した農家への補助金支給など、実質的な生産抑制策は継続されています。


要因の整理

要因 詳細 影響度
減反政策(生産調整) 長期にわたり生産量を抑制、需給ギリギリの構造を作った 最大の要因
一時的な天候不順 2023年の猛暑で高品質米の収量が減少 一部影響
インバウンド消費・輸出増加 訪日客の消費増や輸出拡大だが、全体消費量に対する影響は小さい 小さい
備蓄需要・買いだめ 災害備蓄や報道による一時的な買いだめ 一時的要因

結論

日本のコメ不足の本当の原因は、「減反政策」による長期的な生産抑制が最大の要因であり、これにより需給が極めてタイトになった結果、わずかな需要増や供給減で品薄・価格高騰が起こりやすい構造が生まれていることです。猛暑やインバウンド消費増、買いだめなどは一時的な「きっかけ」や「加速要因」ではあるものの、構造的な本質は減反政策にあります。今後もこの政策が続く限り、同様のコメ不足や価格高騰は繰り返される可能性が高いと指摘されています。


輸出額推移でみると増加しているが、不足分と輸出増加分が同じではないのでしょうか。

実際の輸出量と国内不足量の比較

  • 2023年の日本のコメ輸出量は約3万7,000トン、2024年は約4万6,000トンと過去最高を更新していますが、これは国内生産量(約670万トン)の0.7%程度に過ぎません。

  • 一方、2023年のコメ不足量は、供給減(減反や猛暑による歩留まり低下など)と需要増(インバウンド、備蓄需要など)を合計して約40万トンと試算されています。

不足量と輸出量は大きく異なる

  • つまり、コメ不足の量(40万トン規模)に対し、輸出量(4万~5万トン規模)は1/10程度であり、「輸出が増えた分だけ国内が不足した」という単純な関係ではありません。

  • 国内での品薄や価格高騰の主因は、長年の減反政策による生産量の抑制であり、輸出増はその一部にすぎません。

政府の方針と今後

  • 現在、政府は2030年に輸出量を35万トン(現状の約8倍)に増やす目標を掲げていますが、この場合でも生産量の約5%程度です。

  • 政府は「輸出用に生産したコメは、国内不足時には国内向けに転用できる」と説明しています。


まとめ

  • 輸出増加分と国内不足分は同じではなく、現状では国内不足量の方が圧倒的に多い。

  • コメ不足の本質的な原因は生産抑制政策であり、輸出増加は需給の一部要素にすぎません。

  • 今後、輸出量が大幅に増えた場合は、国内需給とのバランス調整がより重要になります。


2023年・2024年の日本のコメ生産量と不足分

2023年の生産量

  • 主食用米の生産量は661万トンです。

2024年の生産量

  • 複数の農水省発表や報道によれば、2024年の主食用米生産量は683万トンと見込まれています。

  • 別の予測では669万トンという数字も出ていますが、公式発表に基づくと683万トンが最新の見通しです。

不足分(需給ギャップ)

  • 2023年秋の主食用米は「生産量661万トン」に対し、「需要は705万トン」でした。

  • 不足分は約44万トンとなります(705万トン − 661万トン = 44万トン)。

  • 2024年7月~2025年6月の需要見通しは674万トン、生産量は683万トンと予測されています。

  • このため、2024年は生産量が需要を9万トン上回る見込みです(683万トン − 674万トン = 9万トン)。

年度 生産量(万トン) 需要(万トン) 不足・余剰(万トン)
2023年 661 705 ▲44(不足)
2024年 683 674 +9(余剰)

なぜ米が不足しているのか

日本で米が不足している主な理由は、長年続いた減反政策(生産調整)による生産量の抑制が根本にあります。これにより、国内のコメ生産は需要ギリギリの水準まで引き下げられており、わずかな需給変動で品薄や価格高騰が起こりやすい構造になっています。


詳細な要因

· 減反政策の影響

  • 1970年代から続く減反政策によって、日本のコメ生産量はピーク時の半分以下に抑えられています。農家はコメ以外の作物への転作を促され、補助金を受け取る仕組みが続いています。

  • 2018年に「減反政策廃止」とされたものの、実質的な生産抑制策は続いており、生産量は増えていません。

· 需給のタイト化

  • 減反政策により、コメの生産量は「需要ギリギリ」に調整されているため、少しでも需要が増える(インバウンドや備蓄需要増加など)か、供給が減る(猛暑による歩留まり低下など)と、すぐに品薄や価格高騰が発生します。

· 一時的要因

  • 2023年は猛暑で高品質米の歩留まりが下がったことや、インバウンド(訪日外国人)の増加、災害備蓄需要の高まりなども重なりましたが、これらはあくまで「引き金」に過ぎません。

  • ただし、これら一時的要因がなくても、根本的な構造(生産抑制)が変わらない限り、同様のコメ不足は繰り返されると指摘されています。


インバウンドによる米需要増加の規模

· 具体的な増加量

  • 2025年にインバウンドが消費するコメの量は7万トンと見込まれ、前年より1万8000トン(約34%)増加。

  • 2023年はインバウンド需要で約3.1万トン増加。2023年7月~2024年6月の1年間では約2.5万トンの増加と試算。

· 全体需要に占める割合

  • 年間主食用米消費量:約700万トン。

  • インバウンドによる7万トン消費=全体の約1%。

  • 2023年のインバウンド増加分(3.1万トン)=全体の0.4%程度。


まとめ(インバウンド)

  • インバウンドによる米需要の増加は、2025年で約7万トン(34%増)と見込まれています。

  • これは日本の米全体需要の1%程度にあたります。

  • インバウンド需要の増加は確かに需給をタイトにしますが、米不足の決定的要因ではありません。


「数字では足りているのに不足感がある」のはなぜか?

1. 品質・流通の問題

  • 高品質米が不足したため、消費者の実感として「米がない」現象が発生。

2. 地域・銘柄の偏り

  • 地域や人気ブランド米で需給が逼迫し、品薄・価格高騰が発生。

3. 備蓄・流通在庫の減少

  • 減反政策により在庫に余裕がなく、需給変動に弱い構造。

4. 一時的需要増

  • 備蓄や買いだめなどが重なり、流通在庫が枯渇。


結論(再確認)

生産量と需要量の単純比較では米が恒常的に不足しているとは言えませんが、品質や流通、在庫の薄さ、一時的な需要増などが重なることで「米不足」と感じられる状況が生じています。構造的には生産抑制政策による需給のタイト化が根本的な背景です。このため、「数字上は足りているはずなのに現場では不足感が出る」という現象が起きています。


最後に

と言う事は、何処かで、誰かが、買い占めていると言う事です。それが誰なのかは?また、誰が売っているのか?何故調べようとしないのだろう?海外援助で誰が利益を得るのでしょう。因みに、キックバックが与野党にあるようですね。このような状態が続くわけはないでしょう。目覚める人が増えることになります。


 


生成AIの進化はどこまでいくのか

2025-06-02 06:36:11 | 日記

Gemini APIを使用して画像を生成する具体的な手順は以下の通りです。Gemini APIはGoogleが提供する生成AIプラットフォームであり、画像生成モデルを利用する際には、適切なAPIエンドポイントへのリクエストを送信する必要があります。


手順

1. 必要な準備

  • Google Cloudアカウント: Google Cloud Consoleでプロジェクトを作成し、Gemini APIを有効化します。

  • APIキー取得: Google Cloud ConsoleでAPIキーを生成します。このキーはリクエスト認証に使用されます。

  • Gemini APIの有効化: Google Generative AIサービスをプロジェクトに追加し、画像生成モデルが利用可能な状態にします。


2. APIリクエストの構造

Gemini APIでは、画像生成リクエストを送信する際に以下の情報が必要です:

  • モデル名: 画像生成モデル(例: gemini-2.0-flash-exp-image-generation)。

  • プロンプト: 生成したい画像の内容を記述したテキスト。

  • レスポンス形式: 画像データを含むレスポンスを指定。


3. 実装例

Pythonによる実装

以下はPythonコードを使用してGemini APIで画像を生成する例です:

python
import requests import base64 from PIL import Image from io import BytesIO # APIキーとエンドポイント API_KEY = "YOUR_GEMINI_API_KEY" ENDPOINT = "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-2.0-flash-exp-image-generation:generateContent" # プロンプト設定 prompt = "A futuristic cityscape with flying cars and neon lights." # リクエストペイロード payload = { "contents": [{"parts": [{"text": prompt}]}], "generationConfig": {"responseModalities": ["Image"]} } # リクエスト送信 headers = {"Authorization": f"Bearer {API_KEY}", "Content-Type": "application/json"} response = requests.post(ENDPOINT, json=payload, headers=headers) # レスポンス処理 if response.status_code == 200: result = response.json() image_data = result["candidates"][0]["content"]["parts"][0]["inlineData"]["data"] image_bytes = base64.b64decode(image_data) # 画像保存と表示 image = Image.open(BytesIO(image_bytes)) image.save("generated_image.png") image.show() else: print(f"Error: {response.status_code}, {response.text}")

REST APIによるリクエスト

以下はcurlコマンドでGemini APIにリクエストを送信する例です:

bash
curl -X POST \ "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-2.0-flash-exp-image-generation:generateContent?key=YOUR_GEMINI_API_KEY" \ -H "Content-Type: application/json" \ -d '{ "contents": [{ "parts": [{"text": "A serene landscape with mountains and a lake at sunset."}] }], "generationConfig": {"responseModalities": ["Image"]} }' | jq '.candidates[0].content.parts[0].inlineData.data' | tr -d '"' | base64 -d > generated_image.png

このコマンドはプロンプトに基づいて画像を生成し、結果の画像データをBase64形式からデコードして保存します。


4. 必要な設定項目

  • プロンプト内容: 具体的かつ詳細なテキストで、生成したい画像の特徴やスタイルを指定します。

  • レスポンス形式: responseModalitiesImageを指定して、画像データが返されるようにします。


注意点

  1. 料金体系: Gemini APIの利用には料金が発生する場合があります。Google Cloud Consoleで課金設定を確認してください。

  2. リソース制限: 一度に送信できるプロンプトやリクエスト数に制限があるため、ドキュメントで詳細を確認してください。

  3. レスポンス処理: レスポンス内の画像データはBase64形式で返されるため、デコードして保存・表示する必要があります。

これらの手順を踏むことで、Gemini APIを使用して高品質な画像生成が可能になります。


Perplexity の Eliot より: pplx.ai/share

これは、4月に生成AIで調べたものです。

今日現在では、Geminiも画像が創れます。

Googke NotebookLMも音声が日本語で生成でき、マインドマップも作れます。

AIも便利を求めているのでしょう。

米不足の正体や、消費税還付金を検索すれば、真実が見えてくる時代です。

自民党の腐敗、オールドメディアの陳腐化、ディープステートは真実だった。

これらの事は、本来理解できる日本人であるはずです。

つづく

 


日本人の起源 超古代からの考察

2024-01-22 13:45:14 | 日記

日本人の起源 超古代からの考察

 

東京大学

記者会見「日本列島3人類集団の遺伝的近縁性」

平成24年11月1日

東京大学大学院医学系研究科
総合研究大学院大学

1.会見日時: 平成24年10月29日(月)14:00~15:00 
 
2.会見場所: 東京大学医学部教育研究棟2階 第2セミナー室(本郷キャンパス)

3.出席者: 
斎藤 成也(総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻 教授 兼任/国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門 教授)
徳永 勝士(東京大学大学院医学系研究科人類遺伝学専攻分野 教授)
尾本 惠市(東京大学大学院理学系研究科・理学部 名誉教授)
Timothy Jinam(国立遺伝学研究所人類遺伝学研究部門 博士研究員/総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻 2011年9月博士課程修了)

4.発表のポイント
◆成 果:日本列島の3人類集団(アイヌ人、本土人、琉球人)間およびそれらと他の人類集団との遺伝的近縁性を確定した。

◆新規性:101年前に提唱されたアイヌ・琉球同系説を最終的に証明し、またアイヌ集団が本土人および北方集団と遺伝子交流をしてきたことがはっきりした。

◆社会的意義/将来の展望:
日本列島における人類集団の遺伝的多様性を明確にすることは、人類学的観点のみならず、ゲノム医学にとっても大きな意義がある。

将来は、これら集団間の表現型の違いとゲノムの違いを結びつけることが期待される。

5.発表概要: 
国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門(総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻教授兼任)の斎藤成也教授、東京大学大学院医学系研究科人類遺伝学専攻分野の徳永勝士教授、東京大学大学院理学系研究科・理学部の尾本惠市名誉教授を中心とする研究グループは、日本列島人(アイヌ人、琉球人、本土人)のゲノム解析により、現代日本列島人は、縄文人の系統と、弥生系渡来人の系統の混血であることを支持する結果を得た。

これまでの遺伝学的研究では、アイヌ人と沖縄人の近縁性を支持する結果はいくつか得られていたが、決定的なものではなかった。今回、研究グループは、ヒトゲノム中のSNP(単一塩基多型)(注1)を示す100万塩基サイトを一挙に調べることができるシステムを用いて、アイヌ人36個体分、琉球人35個体分を含む日本列島人のDNA分析を行った。

その結果、アイヌ人と琉球人が遺伝的にもっとも近縁であり、両者の中間に位置する本土人は、琉球人に次いでアイヌ人に近いことが示された。

一方、本土人は集団としては韓国人と同じクラスター(注2)に属することも分かった。

さらに、他の30人類集団のデータとの比較より日本列島人の特異性が示された。

このことは、現代日本列島には旧石器時代から日本列島に住む縄文人の系統と弥生系渡来人の系統が共存するという、二重構造説を強く支持する。

また、アイヌ人はさらに別の第三の系統(ニブヒなどのオホーツク沿岸居住民)との遺伝子交流があり、本土人との混血と第三の系統との混血が共存するために個体間の多様性がきわめて大きいこともわかった。

日本列島における人類集団の遺伝的多様性を明確にすることは、人類学的観点のみならず、ゲノム医学にとっても大きな意義がある。将来は、これら集団間の表現型の違いとゲノムの違いを結びつけることが期待される。

6.発表内容: 
日本列島は南北4000km以上にわたっており、3万年以上前から人間が居住してきた考古学的・人類学的証拠がある。現在は北から順にアイヌ人、本土人、琉球人という3人類集団が分布している。

これらの人々の起源と成立については、以前からいろいろな説があったが、ベルツ(注3)のアイヌ・沖縄同系説に端を発し、鳥居龍蔵や金関丈夫らが提唱した混血説の流れをくむ二重構造モデルが現在の定説である。これによれば、日本列島に最初に移住し縄文人を形成したのは、東南アジアに住んでいた古いタイプのアジア人集団の子孫である。

その後、縄文時代から弥生時代に変遷するころに,北東アジアに居住していた人々の一派が日本列島に渡来してきた。

彼らは極端な寒冷地に住んでいたために、寒冷適応を経て、顔などの形態が縄文人とは異なっている。

この新しいタイプの人々(弥生時代以降の渡来人)は、北部九州に始まって、本州の日本海沿岸、近畿地方に移住を重ね、先住民である縄文人の子孫と混血をくりかえした。

ところが、北海道にいた縄文人の子孫集団は、この渡来人との混血をほとんど経ず、やがてアイヌ人集団につながっていった。

沖縄を中心とする南西諸島の集団も、本土から多くの移住があったために、北海道ほど明瞭ではないが、それでも日本列島本土に比べると縄文人の特徴をより強く残した。

これまでの遺伝学的研究では、アイヌ人と沖縄人の近縁性を支持する結果はいくつか得られていたが、決定的なものではなかった。

そこで今回、徳永研究室で使用している、ヒトゲノム中のSNP(単一塩基多型)を示す100万塩基サイトを一挙に調べることができるシステムを用いて、アイヌ人と琉球人のDNAをあらたに調べることにした。

北海道日高地方の平取町に居住していたアイヌ系の人々から尾本らが1980年代に提供を受けた血液から抽出したDNAサンプルについて、これまでミトコンドリアDNA、Y染色体、HLAの研究が行なわれてきたが、それらのうち、36個体分を用いた。

サンプル収集時期が30年近く前なので、今年に入って平取町を3回訪問し、町役場のアイヌ施策推進課の協力を得て、アイヌ協会平取支部の方々にお会いし、これまでの研究成果と今回の成果について説明した。琉球人のDNAについては、琉球大学医学部の要らが数年前に提供を受けた35個体分を用いた。

今回の研究では、個人を単位にした解析と集団を単位にした解析を行なった。

前者については、多変量解析の標準的な手法である主成分分析、祖先集団を仮定してそれらの遺伝子交流を個人ごとに推定する方法のふたつを用いて解析した結果、アイヌ人からみると、彼らから地理的に大きく離れている琉球人が遺伝的にもっとも近縁であり、両者の中間に位置する本土人は、琉球人に次いでアイヌ人に近いことが示された。

また、アイヌ集団が本土人およびおそらく北海道よりももっと北方の人類集団と遺伝子交流をしてきたことにより、個体間の多様性がきわめて大きいことがわかった。

他の30人類集団のデータとあわせて比較しても、日本列島人(アイヌ人、琉球人、本土人)の特異性が示された。これは、現在の東アジア大陸部の主要な集団とは異なる遺伝的構成、おそらく縄文人の系統を日本列島人が濃淡はあるものの受け継いできたことを示している。

集団を単位とした解析では、アイヌ人と琉球人が統計的にきわめて高い精度でクラスターを形成し、それと本土人、韓国人がそれぞれつながってゆくパターンが同様の高い精度で支持されている。

以上から、現代日本列島人は、旧石器時代から縄文時代を通じて居住してきた縄文人の系統と、弥生時代以降を中心に日本列島に渡来してきた弥生系渡来人の系統の混血であることがはっきりした。

また、アイヌ人はこれらとはさらに別の第三の系統(ニブヒなどのオホーツク沿岸居住民)との遺伝子交流があったことがわかった。

今回決定した100万SNP座位のデータは、さらに詳細な研究を進める上での基盤情報として貴重なものであり、今後は日本列島に渡来してきた祖先集団の出自の問題の探求や、表現型の違いとゲノムの違いを結びつける研究にも貢献することが期待される。

7.発表雑誌: 
雑誌名:Journal of Human Genetics(2012 年11月1日オンライン版)
論文タイトル:The history of human populations in the Japanese Archipelago inferred from genome-wide SNP data with a special reference to the Ainu and the Ryukyuan populations
著者:Japanese Archipelago Human Population Genetics Consortium {コンソーシアムメンバー:Timothy Jinam, 西田奈央, 平井百樹, 河村正二, 太田博樹, 梅津和夫, 木村亮介, 大橋順, 田嶋敦, 山本敏充, 田辺秀之, 間野修平, 数藤由美子, 要匡, 成富研二, 柳久美子, 新川詔夫, 尾本惠市, 徳永勝士, 斎藤成也}

8.問い合わせ先:
東京大学大学院医学系研究科 人類遺伝学専攻分野
徳永 勝士(とくなが かつし)教授

国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門 
斎藤 成也(さいとう なるや)教授 

9.用語解説: 
(注1)SNP(Single Nucleotide Polymorphism):
一塩基多型。ゲノム全域に存在する遺伝的多型のひとつ。DNAには4種類の塩基
(A,C,G,T)があるが、塩基が置換するタイプの突然変異率はきわめて低いので、
  大多数のSNPではこれらのうちの2塩基が集団中に共存するタイプである。

(注2)クラスター(cluster):
遺伝子や集団の系統樹で、複数の系統がひとつにまとまっている状態。

(注3)ベルツ(Erwin von Baelz):
1849~1913。ドイツ人。1876年から1905年まで日本に滞在し、東京帝国大学医学部の教官などをつとめる。日本人と結婚。1911年にアイヌ沖縄同系論をドイツの雑誌に発表。

参考サイト

記者会見「日本列島3人類集団の遺伝的近縁性」 | 東京大学

「縄文人」は独自進化したアジアの特異集団

 分岐した時期は2万~4万年前の間

では、縄文人の祖先が分岐したのはいつごろか。「オーストラリアやパプアニューギニアに移動した集団が分岐したのが約5万年といわれるので、5万年より古くはないでしょう。

2万~4万年前の間ではないかと考えられます。日本列島に人類が現れるのが約3万8000年前の後期旧石器時代ですから、4万年前あたりの可能性は十分にある」と指摘。

「旧石器時代人と縄文時代人のつながりは明確にあると思う。

後期旧石器時代はもともと人口が少ないですから、日本列島にいた少数の後期旧石器時代人が列島内で進化し、縄文人になった可能性も考えられます」と語る。

 

 また、縄文人のDNAがアイヌ、沖縄の人たち、本土日本人(ヤマト人)の順に多く受け継がれ、アイヌと沖縄の人たちが遺伝的に近いことが確かめられた。ヤマト人が縄文人から受け継いだ遺伝情報は約12%だった。

「その後、核DNAを解析した北海道・礼文島の船泊ふなどまり遺跡の縄文人骨(後期)でも同じような値が出ているので、東日本の縄文人に関してはそんなにずれることはないと思う」。

アイヌと沖縄の人たちの遺伝情報の割合についてはヤマト人ほどくわしく調べていないとしたうえで、「アイヌは縄文人のDNAの50%以上を受け継いでいるのではないかと思う。沖縄の人たちは、それより低い20%前後ではないでしょうか」と推測する。

 以前から、アイヌと沖縄の人たちとの遺伝的な類似性が指摘されていたが、なぜ北のアイヌと南の沖縄の人たちに縄文人のDNAが、より濃く受け継がれているのだろうか。

 日本人の成り立ちに関する有力な仮説として、東大教授や国際日本文化研究センター教授を歴任した自然人類学者・埴原はにはら和郎かずろう(1927~2004)が1980年代に提唱した「二重構造モデル」がある。

弥生時代に大陸からやってきた渡来人が日本列島に移住し、縄文人と混血したが、列島の両端に住むアイヌと沖縄の人たちは渡来人との混血が少なかったために縄文人の遺伝的要素を強く残した、という学説だ。

斎藤教授は「今回のDNA解析で、この『二重構造モデル』がほぼ裏付けられたと言っていい」という。

遺伝的に近かった出雲人と東北人

 日本人のDNAをめぐって、もう一つ、意外性のある分析結果がある。

 数年前、島根県の出雲地方出身者でつくる「東京いずもふるさと会」から国立遺伝学研究所にDNAの調査依頼があり、斎藤教授の研究室が担当した。21人から血液を採取してDNAを抽出、データ解析した。

その結果、関東地方の人たちのほうが出雲地方の人たちよりも大陸の人びとに遺伝的に近く、出雲地方の人たちは東北地方の人たちと似ていることがわかった。

 「衝撃的な結果でした。出雲の人たちと東北の人たちが、遺伝的に少し似ていたのです。すぐに、東北弁とよく似た出雲方言が事件解明のカギを握る松本清張の小説『砂の器』を思い出しました。

DNAでも、出雲と東北の類似がある可能性が出てきた。昔から中央軸(九州北部から山陽、近畿、東海、関東を結ぶ地域)に人が集まり、それに沿って人が動いている。

日本列島人の中にも周辺と中央があるのは否定できない」と指摘。

出雲も東北地方も同じ周辺部であり、斎藤教授は「うちなる二重構造」と呼んで、注目している。その後、新たに45人の出雲地方人のDNAを調べたが、ほぼ同じ結果が得られたという。

参考サイト

「縄文人」は独自進化したアジアの特異集団だった! : 読売新聞

以上のことを参考に考察する

 

沖縄とアイヌはべつである。 

本土は大陸系やよいの混血が濃い 

アイヌは鎌倉時代の渡来で北方系オホーツクの混血

これらがまじりあっているのが日本の縄文系

という事になります。

 

本土の縄文人が大陸と混血し、北と南の縄文人が本土と混血して

枝分かれした。

北のアイヌは北方系から来た渡来人と混血したため三つの人種が

誕生したと考えるのが良いといえる。

 

DNAが同じだと顔が似るという事があるように、沖縄とアイヌは

顔が似ているように見えます。

本土には、沖縄もアイヌにもそれぞれ似ている人が垣間見られます。

 

結論

日本人はデニソワ人の遺伝子を持つ縄文人とホモサピエンスの混血で

世界でも古い人種の混血民族になると考えられます。

アイヌは先住民ではなく渡来人という事です。

 

昔々そのまた昔の超大古の時代の話です。

アフリカで生まれた人類の祖先は、アフリカを出て世界中を旅していきました。

ヨーロッパからアジアへて、東の極致日本へやってきました。

旅の途中に少しづつ進化と進歩して来たのでアフリカを出た時より

知恵も力も付けてきたことでしょう。

また、インドから陸伝いにオーストラリアまで、行った種族もいたでしょう。

そこからジャワから北上して行く種族もあったでしょう。

この種族が日本の南方からたどり着きました。

初めについた、ネアンデルタアール人やデニソワ人が縄文時代を築いていきました。

そこに、ホモサピエンスが同じようにやってきたのです。

時代は60000年から30000年くらい前の事です。

世界を回遊する海洋民族もいたことでしょう。

世界を回遊することができれば、文明も文化も共有することが可能です。

日本に世界の文明の痕跡があっても不思議ではないことです。

アフリカから出て日本にたどり着いた人類は、大きく知恵をつけて、また世界へ

旅だったと考えた方がよいでしょう。

世界と日本の古史古伝古文書から読み解くこともできます。

国という概念が生まれた時から戦争が起こり今でも続いています。

明治以前は国内戦もありましたが他国への侵略はしない国でした。

侵略してきた外敵をも飲み込んでしまう民族といえます。

それは古の頃から和を大切にする国だからです。

また、日本語という48音で言葉をなし、花鳥風月を織りなす。

虫の音を聞き分け5000に及ぶ色を作り出した文化こそ、

世界の人が憧れる国でもあるのです。

日本の村社会が崩壊したのは文明開化という植民地政策によるものです。

 


エスキモーに氷を売る04

2024-01-22 01:14:28 | 日記

エスキモーに氷を売る04

 

イメージしやすい商品名でヒット商品となった成功事例

株式会社レナウンが売り出した、働くサラリーマン向けの防菌防臭靴下

「フレッシュライフ」。

発売当初は思うように売れず悩んでいたそうです。

 

満員電車で通勤をしていた社員の一人が

「満員電車でも足がむれない清潔な靴下」と

例えたことをきっかけに、商品名を「通勤快速」に改名しました。

 

イメージしやすいネーミングが多くの人に刺さり、

売上はその後右肩上がりに伸びたそうです。

 

「顧客目線」での売り方が成功のカギ

上記の成功事例に共通することは、お客さま視点の改良を行ったことだ

と言えます。売上を伸ばすために必要な「顧客目線」について詳しく解説します。

 

お客さまへ響きやすいように売る

商品を販売するうえで大切なことは、

「その商品がお客さまのどのような悩みを解決するのか」ということを

「お客さまに響きやすいやり方」で伝えることです。

 

上記の成功事例でも、お客さまがその商品の特徴を瞬時に理解できるような、

商品名やキャッチコピーの工夫が見られます。

 

「お客さまに何を伝えたいのか」「どうすればお客さまに届きやすいか」に

重点を置いて、戦略を練ることが成功のカギと言えそうです。

 

お客さまへ響く売り方をするために必要なステップ

具体的にお客さまへ響く売り方をするには、どうすれば良いのでしょうか?

必要なステップを解説していきます。

(1)お客さまが求めるものを理解する

まずは、ターゲットとなるお客さまの欲求や、

解決したいと思っている悩み事を

把握することが大切です。

 

具体的には以下のような方法で、お客さまの求めるものを

リサーチすることができます。

 

  • お客さまアンケートの実施
  • お客さまになったつもりで利用してみる
  • お客さまの行動パターンを考える

 

お客さまになったつもりで、ネットショッピングをしてみたり、

商品棚を見てみたりすることで、誤った固定概念や認識に

気づけるきっかけとなることもあります。

 

(2)商品の価値をよく研究する

お客さまの欲求が把握できたら、

次は「その商品がお客さまのどのような悩みを解決できる商品か」を

あぶりだすために、商品をよく研究することが大切です。

 

商品をよく知ることで、ターゲットとなるお客さまに、

その商品のどの魅力を伝えれば良いかが見えてくるはずです。

 

お客さまに伝えるべきポイントを、

顧客研究と商品研究によって洗い出しましょう。

(3)お客さまに響きやすい形で売る

何を伝えるべきかが見えてきたら、あとはそれを

お客さまに届きやすい形で伝えることが大切です。

 

お客さまがどのようなルートでその商品を知るのかを考え、

お客さまが手間をかけずにその商品の価値に気づけるようにしておくと良いでしょう。

 

また、必要であれば、商品のデザインや価格なども、

伝えるべきポイントと合わせて変更をくわえることで、

さらに注目度を高めることも期待できます。

メルカリShopsへの出店で売上アップに成功した企業

販売方法や宣伝の仕方で、売上を伸ばした成功事例を上記でご紹介しましたが、

メルカリShopsへの出店も、売上をアップし成功を納めるきっかけとなるひとつの手段です。

ここでは、メルカリShopsへの出店で売上を伸ばしたショップを2つご紹介します。

 

オープンから半月で売上予想の3倍に!「PC DEPOT メルカリ店」さん

スマートフォンやパソコンを販売するショップの方です。

取り扱う商品の中に中古品があるものの、他のネットショップでは

中古品はなかなか売れなかったそうです。

 

しかし、メルカリShopsは中古品との相性がバツグンで、

中古品がよく売れるようになったとのこと。

なんと半月で他のネットショップの1ヶ月の売上の2,3倍を達成し、

最終的には売上が5倍まで伸びたということで、

中古品の販路としてメルカリShopsが大活躍したそうです。

 

実店舗と通販の両立で月商10倍を達成!「古着買取BAZZSTORE」さん

ファッションアイテムを販売する「古着買取BAZZSTORE」さん。

複数の実店舗を運営されています。メルカリShopsなどの

ネットショップとの両立を始めて、現在は月商が10倍に成長したとのこと。

なかでもメルカリShopsでの売上の伸びが大きいそうです。

 

メルカリShopsのお客さま層は、他のネットショップのお客さま層と

あまり被っておらず、新たなお客さま層の開拓ができたそう。

また「クーポン」や「タイムセール」の影響もあり、

より多くのお客さまからの注目を得られているそうです。

 

シュレッダーの歴史

シュレッダーの発明者は実は日本人であり、

現在国内シェア1位の明光商会・前社長の高木禮二氏である。

 

高木氏はコピー機の販売セールスマンを経て、

現像液販売会社を経営していた時代に、不用書類の処分の際に、

紙をうどんのように細長く切断することを考え付く。

そして製麺機をヒントにシュレッダーを開発した。

 

開発当初は、コストをかけてまで紙ゴミの処分に機械を

備えようとする企業は少なかったが、1964年前後に

産業スパイが横行し、機密保持のために、シュレッダーの

必要性が認識されるようになった。(出典;『続・モノづくり解体新書』)。

 

シュレッダーというものが一般認識されたのはこの明光商会のテレビの

CM「♪エムエース(MS)シュレッダー」のメロディーではないだろうか。

ちなみに明光商会は工場を持たず、

OEM生産を行っている。(出典;有価証券報告書/EDINET)

 

考察

 

知っている

認知できないものは受け入れ難いから、認知されているものへ

返還することによって、理解される

 

繰り返しやザイアンス効果等と共通する。

 

簡単

認知しやすくするためには、簡単に出来ると感じることです。

分かりやすくて覚えやすい、今以上に何かあると思える。

 

早い

 速いは便利という意味の裏側でもある。

ファーストフードやコンビニエンスストアは、

スピーディーというキーワードで

時短をうまく作っているから流行るのです。



うまい若しくはうまく行くだろう

より良きものを求める習性があるため、可能性を

求めて手に入れたくなるのです。

これは、統合作用が働くと考えられます。

 

以上の事から、エスキモーに氷を売るような難しい

状況でも、逆転を起こす発想を考えてそれを乗り越えて

行く方法があるということです。

 

最後に、砂漠の民には水を提供し、アフリカの民には裸足から

靴を提供し、エスキモーには冷蔵庫を提供するようなものです。

 

一週間でネットビジネスを立ち上げるスターターマップ

人生ゲームを7日で仕上げて、週休5日のオーナー事業

 

ネットビジネスを始めるのに、誰もそのスタートについては、

考えていません。

そのために、多くの遠回りをしているのです。

 

双六を進むように、リンクをクリックしながら、

次々に事業を作り上げていきます。

 

アマゾンやマイクロソフトが歩んだ道を同じように

進んでいくのです。

 

メルカリ、ジモティが始まった時も同じことです。

 

この世にあるものは、誰かがどこかで考えたものです。

あなたの考えをあなたの手で作るためのスターターマップを

今すぐ手に 手に入れてください。



「1.小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい

 2.できの悪い計画でも、ないよりはいい

 3.競争の激しい市場では利益は消失する

 4.販売はプロダクトと同じくらい大切だ」

 


エスキモーに氷を売る03

2024-01-22 00:53:48 | 日記

シュレッダーは、うどん製麺機から?

 

アメリカで売れなかったカップヌードルを

売れるようにした方法は?

 

以下は有料です。




カップヌードルを売れるようにした一言

 

時は1973年。当時、アメリカでは「カップ麺」というジャンルの

食べ物は存在していなかった。そのため、日本で大ブームになった

「カップヌードル」も、アメリカ人には受け入れられなかったのだ…

「こんな変なもの、売れるはずがない…」

 

日清の営業マンは、とにかくスーパーに置いてもらえるように

お願いして回ったが、結果は、全然ダメ。アメリカ人には、

馴染みがなさすぎて、スーパーに置いてもらうことすら困難だった。

 

「それでも、、、何か方法があるはずだ」

寝る間を惜しんで、必死に考えた結果、ある1つの「売り方 」を

思いついた。わらにもすがる思いで、早速実践してみることにした。すると、、、

 

カップヌードルは、今まで売れなかったのが嘘のように、

どんどん売れていった。あちこちのスーパーが、日清のカップヌードルを

置いてくれるようになり、あっという間に、

アメリカでも一大ブームを引き起こしたのだった…

 

一体、何をしたのか?

 

日清の営業マンがどのように売ったのか、をお伝えする前に、

ぜひ一度、あなたも考えてみて欲しい。

あなたは、自分の商品を”しっかりと”売れているだろうか?

 

たとえ、どんなに素晴らしい商品を持っていたとしても、

その「売り方」がマズかったら、残念ながら売れることはない。

その証拠に、日清のカップヌードルは、商品の中身をほとんど

変えていない。「売り方」だけを、少し変えた。

 

そして、全く売れなかったものが、大ヒットしたのである。

つまり、、、

商品・サービスを売るためには、「良い商品」だけでは意味がないということ。

もちろん、「良い商品」であることは大事だが、それ以上に

「どうやって売るか?」が大事になってくる。

きっと、これを読んでいるあなたは「良い商品」を持っていると思う。

あとは、それを「どうやって売るか?」を考えてみると、あなたの商品は、

もっともっと多くの人に広がっていくかも知れない…

日清の営業マンが、カップヌードルを売る時にしたこと。
それは、たった一言の言葉を付け加えたことだった。

その言葉が…

「この商品は、具の多いスープです」

この言葉が、カップヌードルを大ヒットさせた。
カップ「麺」には馴染みがなかったアメリカ人も、「スープ」はいつも飲んでいた。
そのイメージとかけ合わせたことで、日清のカップヌードルは大ヒットをしたのである。

いかがでしたでしょうか?

商品・サービスを売るためには、
いくら他よりも素晴らしい商品・サービスを持っていても、
お客様に伝わらなければ全く意味がない。

もちろん、すばらしい商品・サービスであることは大事だが、

それ以上に「どうやって売るか?」が大事になってきます。

つまり、お客様が何を求めているか・・・

今の事業に対して固定概念をとっぱらうことが
流行を産むのでしょう!

 

 

パート2

あなたはカップ麺は好きですか?

私には時々、どうしても食べたくなるカップ麺があります。

それは、日清のカップヌードルです。

最近ではカレー、シーフード、そして豚骨など様々な味がありますが、

私は元祖カップヌードルの味が昔から大好きです。

そんなカップヌードル。今では、アメリカを始め、

世界各地で販売されていて、世界累計販売数は

「400億食」を超えているそうです。

 

そんなカップヌードルも、実は、初めてアメリカに進出した時、

全く売れなかったことを知ってますか?

 

さかのぼること1973年。

カップヌードルをアメリカで売り出した当時は、全く売れない商品でした。

日本で大ブームとなり売れに売れた「カップヌードル」でしたが、

当時のアメリカ人には簡単に受け入れられませんでした。

 

なぜか?

当時、アメリカではそもそも「カップ麺」という

ジャンルの食べ物がありませんでした。

 

人間は自分の知らないものに対して、本能的に拒否反応を起こすものです。

だから、日清の営業マンの必死の努力にも関わらず、

スーパーマーケットにすら置いてもらうこともできませんでした。

 

それでも、日清の営業マンはあきらめませんでした。

そして、必死に考え抜いた結果、ある「売り方」を思いついたのです。

早速、その「売り方」を試してみたところ、

これまでの苦労が嘘のように売れるではありませんか!

あちこちのスーパーでも置いてもらえるようになり、

瞬く間にアメリカでも一大ブームとなりました。

日清の営業マンは一体、どんな売り方をしたのでしょうか?

答えをお伝えする前に、少しだけ考えてみてください。

 

どんなに良い商品・サービスを持っていたとしても、

売り方を間違えてしまえば、全く売れないこともあるのです。

 

今、みんなに愛されてロングセラーとなっている

日清カップヌードルですらそうだったのですから

「売り方」は本当に大事な要素だと言えますよね?

 

さて、日清の営業マンは当時、アメリカでカップヌードルを

どのように売ったのか?

彼らがやったことは「売り方」を少し変えただけでした。

カップヌードルの中身は一切変えていません。

日清の営業マンが、カップヌードルを売る時にしたこと。

それは、たった一言の言葉を付け加えることでした。

その言葉がこれです。

 

「この商品は、具の多いスープです」

ウソみたいな話ですが、このシンプルな一言こそが、アメリカでの

カップヌードルの一大ブームに火をつけたのです。

なぜなら、カップ麺には慣れていなかったアメリカ人でしたが

 

「スープ」は毎日のように飲んでいたからです。

つまり、アメリカ人が馴染んでいるものにピッタリと

フィットしたことが、大ヒット商品への道を拓いたのです。

あなたはこの話を聞いて、どう感じましたか?

 

今、あなたが売れないと悩んでいる商品・サービスでも相手の

立場から見て、魅力的な言葉に変えれば、

これまで散々悩んでいたことが嘘のように、

売れる商品・サービスに変えていけるかもしれません。

 

自分の業界は違う」とは考えずにぜひ一度、試してみてください。

必要なことは発想の転換、簡単にできることなのに、その効果は絶大です!

 

なかなか売れない商品を、販売方法を変えることで、

売上を伸ばすことに成功した事例をご紹介します。

 

陳列の仕方を変えて売上2倍になった成功事例

乳糖ゼロが売りの牛乳の事例です。乳糖が含まれていない製品は

めずらしく、乳糖ゼロは大きな強みでした。

しかし、宣伝費がないために、せっかくの強みを

広められず悩んでいたそうです。

 

そこで、お金をかけなくても宣伝できる方法として、

スーパーの棚の陳列を変更。今まで商品名や写真が

掲載された面を前面に向けていたところ、この商品のみ

成分表示のある面を前面に向けて陳列しました。

 

すると、他とは違う陳列方法にお客さまが足を

止めるようになり、多くのお客さまに乳糖ゼロであることに

気づいてもらうことに成功しました。この陳列方法に変えてから、

わずか1週間でスーパーの売上が2倍に増加したそうです。

 

一目見て強みがわかるように販売することで売れた成功事例

高い防水性が強みのヘッドフォン一体型の音楽プレーヤーの事例です。

耳に装着したまま水泳ができるほどの高い防水性があるものの、

パンフレットやサイトでのアピールではあまり注目を浴びませんでした。

そこで、高い防水性があることを一目見てわかるよう、

 

なんと水の入ったボトルにその商品を入れて自動販売機で販売しました。

インパクトのある見た目で多くの人の注目を集め、

防水性のPRに大きく貢献したとのことです。

 

SNS映えするパッケージへの変更が大当たりになった成功事例

普通のチョコレートよりも価格が高い「明治 ザ・チョコレート」。

高級チョコレート市場に挑戦したものの、当初はなかなか売れなかったそうです。

 

そこでパッケージの改良に力を入れたとのこと。

市販のチョコレートは横型デザインが多いところを、

あえて縦型にしてみたり、カカオのデザインをあしらうことで

高級感を出すなど、デザインの改良を重ねました。

 

また、スマホが普及している時代背景に合わせてSNS映えすることを

意識してデザインを変更。

その結果、当初の販売計画の2倍も売れる大ヒット商品になったそうです。

 

「宣伝の仕方」を変えて売れた成功事例

宣伝方法を変えてみることで、売上の不調から一気に抜け出し、ヒット商品を生み出した成功事例についてご紹介します。

お客さま視点のキャッチコピーで売上100倍になった成功事例

当時の冷凍うどんの定番はアルミ鍋に入ったものでしたが、

主婦たちから「アルミ鍋を食卓に並べるのは抵抗がある」などの声を受け、

アルミ鍋を外し、麺と具とスープだけが袋に入った冷凍うどんを開発しました。

 

袋を開けて鍋に入れてそのまま加熱するだけで食べられる

画期的な商品だったものの、あまり売上は伸びなかったそうです。

そこで、中身は変えずキャッチコピーを「お水がいらない冷凍うどん」

変更。途端にお客さまの注目度が上がり、キャッチコピーを変えただけで

売上を100倍に伸ばしたそうです。

 

現地の文化に合わせた宣伝で大ヒットした成功事例

多くの人に食されている日清食品のカップヌードル。

アメリカへ進出した当初はまったく売れなかったそうです。

というのも、アメリカでは日常的に麺を食べる習慣がなく、

麺製品として販売しても現地ではあまり注目されませんでした。

そこで、アメリカではスープを飲む習慣があったので、

カップヌードルを麺製品ではなく、スープとして販売することに。

 

「この商品は、具の多いスープです。」というキャッチコピーで、

瞬く間にヒット商品へと変貌させました。

 

ターゲットを変えてV字回復

制汗剤として有名なシーブリーズですが、最初はマリンスポーツを

楽しむ男性向けの商品だったことをご存知でしょうか。

 

発売から数年、海へ行く若い男性の人口が減り、

シーブリーズの売上が落ち込んだ過去があります。

そこでシーブリーズは、商品の中身を変えずに、

ターゲットを変更する戦略に出ました。

 

今までの「マリンスポーツをする男性」から

 

「部活後に好きな男の子に会うために汗を拭く女子高生」に変更。

パッケージも女子高生が好む可愛いらしいデザインに変更し、

ブランドイメージを一新しました。この戦略が成功し、

シーブリーズは低迷期の8倍を売り上げ、V字回復を果たしました。

商品名を変えて売上10倍となった成功事例

しっとりとした肌触りが人気の「鼻セレブ」

はじめは「ネピア モイスチャーティシュ」という

商品名で売り出されていました。

 

使用したお客さまからも好評をいただいており、

品質には自信があったものの、他のティッシュと

比べると高額で、なかなか売上が伸びなかったそうです。

 

そこで、社内でプロジェクトチームを結成し、

デザインやネーミングを一新することに。

 

肌触りがやわらかく、しっとりしているという強みが

一目でわかるものを考え、

 

100近くの案の中から選ばれたのが「鼻セレブ」

商品名を変えたことで売上は10倍に伸び、大ヒット商品となりました。

 

つづく