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東京のソラ

空を見上げることってありますか?
小さく切り取られた東京の空。

五月

2005-05-31 | poetry
私の大好きな五月
その五月が来ないうちに
もしかして死んでしまったら
ほんの気まぐれの心から
河へでも身を投げたら
もう死んでしまったらどうしよう
私の好きな五月の来ないうちに

萩原朔太郎「五月」

photo/在りし日のナナコ

いつもとかわらない

2005-05-05 | poetry
東京の空は黄いろいんだって。
そう言われればそうなのかもしれないけれど
だからなんだといつも思う。

せいいっぱい生きているわたしたちは

この空を見上げ想いを馳せる。
だって青い空を求めてここへ来たわけじゃないし
東京で生まれ育ったら、これが自分にとって

大切な世界なんだ
それに

空も海も
全部繋がっているんだよ

境界

2005-04-28 | poetry
あふれる想いは
今はただその勢いはおだやかに
一緒にいることの
安堵感や懐かしさといったものに
変わりつつある

サミシイ気持ちは
心の奥底にただひた隠し
自分で自分を麻痺させる

正直でありたい自分は
何が自分らしさかもわからずに
ナマの自分のままで触れてしまい
皮膚がひりひりして
少しだけ後悔をする


夜明け

2005-03-29 | poetry

わずかな
期待と不安に
背中を押されながら
穏やかに
激しく

新しい一瞬が
溢れ出す



メロウ

2005-03-26 | poetry
訳もわからず
ところかまわず

泣きたくなる

ただ
かりそめの笑みを浮かべていて
でも
あたりまえのことができなくて

あまりに空が青かったから