毎日毎日、なにかしら例の事故についてテレビでみる。
遺された家族の方々の悲しみとか悔しさとか、
見るたび聞くたび、あたしはテレビの前で苦しくなる。
胸が詰まって息苦しくなる。
誰が悪いとかなんだとか、そういうことよりまず怖い。
悲しい気持ちもあるケド、なにより怖い。
乗ってたヒト達の証言を聞いて、恐ろしくなる。
遺されたヒト達の嗚咽を聞いて、恐ろしくなる。
どっちも地獄やん。
愛してるヒトが突然帰ってこなくなる絶望は
あまりに壮絶でリアルに考えられない。
中途半端な想像だけでも、胸が潰れそうに苦しいのに、
突然そんな地獄を強いられたら、気も狂わんばかりやろぅ。
もう帰って来ないことを受け止めるには、かなりの時間が必要やろぅ。
こういうことは、別にあの事故に限ったことではないケド…。
少し昔のあたしは毎日こういう不安と戦ってタ。
毎日、大切な誰かとの突然で永遠の別れに怯えていタ。
そんな自分に疲れて、変わろうと決意して、
最近では、そんなことほとんど思わなくなってタ。
あの事故でそんな気持ちを思い出しましタ。
彼氏や友達や家族に、もっと優しくありたいと思いましタ。
もう会えないなんて、ホントに辛い。
苦しむあの人達に、あたしは何をできるわけでもないケド、
せめて一日も早く、悲しい気持ちが、
胸を潰しそうなほど大きなものではなくなるように、
苦しいも悲しいも消えたりはしないだろうケド、
少しでも小さくなるように、そぅ想っていまス。