少し前のこと
今年に入って初めて見た映画
過去と現在に微笑みながら
同時に泣きたくなるような映画
彼の一日は規則正しい
そして几帳面で丁寧だ
それはどこか僧を思わせる
彼はアナログを生きる
ささやかな習慣を愛し
彼の一日がまた始まる
彼は毎晩古本を読む
カセットテープで音楽を聴き
フィルムカメラで木漏れ日を撮る
清掃の仕事が終われば
彼は開いたばかりの銭湯に行く
いつもの居酒屋で一杯飲んで
簡単な夕食を済ませたら
あとは眠るまで本を読んでいる
彼は時折他者によって揺らぐ
風に揺れる樹々のように
けれども彼の一日はまた始まる
夜が来て朝が来て
夜明けの空に微笑んで
彼の一日が繰り返される
それはちょうど劇中に流れる
ニーナ・シモンのあの歌のように
It's a new dawn
it's a new day
it's a new life for me
and I'm feeling good
映像も音楽もとても美しいです。
音楽は60〜70年代のものばかりで、
初めて聴く曲がほとんどでした。
それがもうなんだかエモいの♡
(エモい、の使い方合ってるかな^^)
ちなみに選曲は全てヴェンダース監督ご自身だそうです。
主人公平山の職業はトイレの清掃員。
著名な建築家たちがデザインしたという、
渋谷のステキなトイレも色々見られますよ^^
すいもあまいも、じゃないけれど。
過去も現在も、ちゃんとある。
そういう大人のみなさんにおすすめしたい映画。
*
あいかわらずの不定期更新ですみません。
いつもはそんなことないのですが、
最近ちょっとバタバタしていました。
毎日のようにお立ち寄りくださる方もいらして、
心から感謝しています。
いつもありがとうございます。
コメントお休みしています
いつも応援ありがとうございます
lilyalley 🩵✨