cancer survivor～癒着

術後の心配は



『癒着』と『腸閉塞』でした。



主治医の先生から



食べ過ぎないように。



そして



便秘にはならないようにと注意がありました。



術後何人もの方が『腸閉塞』を起こされ



再度、開腹手術をされていると聞いていました。



開腹手術をすると



避けては通れないところみたいです。



１０月のある日、夜中突然激痛が襲いました。



お腹の奥が痛くて痛くて冷や汗が出てくる。



座っていると少しは楽だけど


横になると痛くて痛くてたまらない。



眠れない夜を過ごしました。



次の日ちょうど外来だったので


先生に聞いてみました。


『もしかすると癒着かもしれないですね』


腸が癒着しているかもしれないと。



凹みました。思い切り・・・。



このままじゃ又手術になるかも・・・。



恐怖が押し寄せてきました。



帰宅後、食事も進まない。


何をする気にもならない・・・。



すると又絶妙なタイミングで友達からメール。



『今日検診どうだった？』



『実は昨夜、お腹が痛くて痛くて
眠れなくてね、先生に聞いたら
癒着かもしれないから様子見ましょうって』



『マジ？？？
誰と誰が癒着？』


『・・・・・』


一瞬固まりましたが


次の瞬間大爆笑しました。


『あのさぁ。誰と誰がじゃなくて
どことどこが？でしょう！』（笑）



『ああ、それそれ！！どことどこが？
今さぁ『沈まぬ太陽』読んでてさぁ
癒着だらけよ～。
で、どことどこが？』（笑）


『え～と、腸とどこか』←よく分かっていない（笑）


『分からんの？』（笑）


『分からん』（笑）


笑えました。


心の底から笑えました。


人間笑える時は


まだ大丈夫。


考えるのはよそう。


大丈夫だから！


そう信じる事が出来ました。



あとは体をひたすら温めました。


体中にカイロを張り付け


冷やさないようにしました。



幸いその後痛みも取れ


癒着はありませんでした。



又友達の『笑い』に救われました。