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僕は名もない凡人でいたい

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「死ぬまで無事」に同感

2014年07月20日 | 闘病記

いつ誰が貼ったのか不明だけど、このブログは、がんの情報サイトにリンクされているようだ。

病気と闘っている人や家族の役に少しでも立つなら嬉しい。

移植して1年半が経過し、人と変わらない普通の生活が出来ることに幸せを感じる毎日。

入院中願ったのは、元気になったら夫をサポートして生きたいということだったけど、それも出来るようになり、わたしたちは病気になる前よりずっと絆が強くなった。

「これでわたしは一生生きられる」

と言ったら、

「当たり前だよ。死ぬまで生きるのはみんな当たり前だよ」

と笑われた。

わたしは毎日、(今日も一日病気が再発せず、ケガも病気もなく、無事に普通に過ごせますように)と祈っている。

さまぁ~ずの大竹さんが人生の目標を「死ぬまで無事」と言っているのがお笑い芸人らしくてなんだかおかしいけど、妙に的を得ていると思う。

わたしはいま、6週間に1回通院し、血液検査を続けている。

調子がいい患者は、かつては3カ月ごと、半年ごと、1年ごとと間隔が空くか、もう来なくていいと言われていた。

白血病で骨髄移植した患者を定期的に検査するようになったのは、ほんの3~4年くらい前かららしい。

患者個人のためというよりは、未来の医療技術のための情報収集に目的がある気がする。

白血病が不治の病でなくなったのは最近のことで、まだまだ手さぐりで治療が行われていると言っても過言ではないからだ。

いまはまだ、悪い細胞だけを叩く薬や治療法はない。

(急性リンパ性白血病の’T細胞型’に対しては、がん細胞だけを叩く新薬が出ているがわからない点も多い。影響が不明でも命には代えられないため新薬を使う人もいる)

大量の抗がん剤や放射線で患者の命ギリギリまで追いつめ、あとは個人の生命力に賭けるなんていう治療は、あまりにも乱暴すぎる。

白血病を克服しても、一生副作用に苦しむ人もいるわけだから。

先日、川島なお美さんが5年後生存率が50%であることを公表していた。

自分は60%だ。

そう言われた時、(統計的に60%でも、わたしにとっては0か100かなんだよ)と思った。

「長期生存」に希望が見えてくるようなことを言われると、むしろ自分は死を前にしていると感じた。

でも、人間はいつか死ぬわけだから「長期生存」という言葉は正しい。

人間だけではなくすべての生き物、有機物は必ずいつか消滅する。

消滅するのが自分が先か、病気が先か、それが問題なんだ。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
夫をサポートできる様になったのは、本当に頑張っ... ()
2014-07-20 14:23:41
夫をサポートできる様になったのは、本当に頑張ったよね
返信する
欄さん (lib)
2014-07-21 13:58:22
欄さん
そう言ってもらえると嬉しいです[E:happy02]
夫をサポートするのなんて当たり前かもしれないけど、普通がこんなに素晴らしいとは気づきませんでした[E:shine]
返信する

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