督促ＯＬ業務日誌

４コマブログで人気の榎本まみさんが書いた「督促ＯＬ業務日誌」を図書館で借りた。彼女は私と同業者である。つまり私も督促ばばあというわけ。彼女がその仕事をどう書いているのか興味があって読んでみたかった。

読んで分かったことは、どこにでも借金するヤツはいて、返せない理由は様々で、なだめてすかして入金を依頼するしかないということだけど、この本には最初から返す気もなく借金するヤツのことは書いてなかった。そもそもこういう輩は電話にでないので交渉のしようがなく、そのエピソードを書くことができなかったのかも知れない。

返す気もなくカード利用する輩には２パターンあって、返すお金は多少はあるけど払わないお方と、お金がないのでカードで食いつないでいるお方である。その見分け方は利用明細をみれば一目瞭然。前者はブランド物やレストラン、テーマパークで利用するのに対し、後者は日々の生活のすべてをカードで支払っている。そして前者の支払い方法は１回払いなのに対し、後者はリボ払いが多い。

リボ払いは分割払いの一種で、一見支払いが楽なように見えるが、高額の手数料が加算されるし、あっという間に残高が膨らみ、制限枠を超過すると超過分は１回払いで請求になる。恐るべしリボ払い・・・だが、カード会社の１回払いの手数料は微々たるもので、私達の給料はこの手数料からいただいているようなものである。

先月、全然電話に出ないお方からやっと電話があったと思ったら、「利用額をアップしてカードを使えるようにして欲しい」との内容だった。延滞していてそれはないやろ～と思ったが、「お宅のキャッシングで生活をしているのでカードが使えないと生活できない」と泣きつかれた(^◇^;)
リストラされてアルバイトはしているものの、アルバイト代のほとんどは住宅ローンの支払いに消えるらしい。なのに、妻は専業主婦だとおっしゃる。働けよ＞妻！

ご依頼は丁寧にお断りしたが、「恨んでやる～」と捨て台詞を吐かれた。
家が大事なのはわかるが、まずは銀行にローンの相談をして、そして生活を根本的に見直す必要があると伝えてあげたかったのにガチャンと切られてしまった。
あの家族は無事、お正月を迎えられるだろうかとちょっと気になる。