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Lechenaultia

植物関連

KSV cv Mimi 総合案内

2014-07-06 23:15:14 | インポート

こちらはKSVおよびKSV cv. Mimiに関する情報(リンク)への総合案内です。

情報は更新されますので、時々チェックして下さい。

2014pop_2

Kimberley Sandstone Violet について

http://princeofwalesfeathers.blogzine.jp/blog/

KSVの栽培について、栽培品種Mimiについてその他

http://blog.goo.ne.jp/lechenaultia/d/20130531

さらに詳しい情報を近日中に追加します。

KSVの食虫性について

http://blog.goo.ne.jp/lechenaultia/d/20130903

2014年7月20日頃に動画を公開します。(公開しました。)

ご覧ください。

Fantasy Flora Time-Lapse 3 The KSV pooling effect 1

https://www.youtube.com/watch?v=WMiMDXXaAvw

Fantasy Flora Time-Lapse 4 The KSV pooling effect 2

https://www.youtube.com/watch?v=Vqp9qLZQHWI

KSVが砂岩で出来た岩山の垂直の壁面で繁殖するための動き

https://www.youtube.com/watch?v=QIgHRCwyx5o

KSVが自殖を避け他殖を優先する雌蕊の動き、花粉が雨などで流されないためにしっかりと花粉をつかむ動き

https://www.youtube.com/watch?v=SVhoGnNRKGI

OCNのこのブログ人は2014年11月までにNTTレゾナント社が提供する『gooブログ』へ引越ます。


Kimberley Sandstone Violet cv. Mimi

2013-05-31 00:39:05 | インポート

Kimberley Sandstone Violet cv. Mimi
キンバリーサンドストーンヴァイオレット ミミ
(KSV cv. Mimi)

Photo1

P8310021

P8310053

すでに「このScrophulariaceae種は食虫植物ですか?」で紹介した植物の栽培品種が出来ましたのでお知らせします。

 「このScrophulariaceae種は食虫植物ですか?」に追記してありますが、この記事を書いた時点でFloraBase the Western Australia Flora (Department of Environment and Conservation Western Australia Herbarium)はこの種をScrophulariaceae(科)としていました。その後、Linderniaceaeと変更しています。

学名)Lindernia cleistandra W.R.Barker リンデニア クリサンドラ (デは少し”デー”と伸ばす様に発音すると通じ易いようです。)。農林水産省はリンデルニア クレイスタンドラ とカタカナ表記します。通じない場合はリンデニア クリサンドラ を試して下さい。

栽培品種Mimi: 

アレン ラウリーさんとの共同育種によって生まれました。品種登録申請済 受理番号27515号(官報で公示済み)。大輪である事、腺毛が濃く長いことが一見して区別できる特性です。

KSV cv. Mimi総合案内は(栽培、その他)

http://blog.goo.ne.jp/lechenaultia/d/20140706

をご覧ください。

 下の写真の右側がcv. Mimiです。

Photo2_2

Photo3_2 

 @KSVはオーストラリア北部のキンバリー台地からアーネムランド周辺が故郷です。砂岩で出来た岩山で、クレバスなどの垂直の壁面にある亀裂などに自生しています。全体が腺毛と腺液で覆われ、たくさんの花を咲かせる美しい生きた宝石(Living Jewel)のような植物です。

 @美しい園芸植物であるばかりでなく、植物学的にも大変興味深い繁殖に関わる、3つの不思議な動きを観察する事が出来ます。

  ・垂直の壁面に出来た亀裂で繁殖するための花茎の動き、日本のPinguicula ramosa コウシンソウと比べると非常に活発な動きです。詳しくは動画(YouTube)をご覧下さい。

  ・自殖を避け、他殖を優先する雌蕊の動きと、捕らえた花粉を逃さないための柱頭の動き(ビデオ中の最後の花)、ポリネーターが花冠に進入する時は受粉可能でポリネーターがその植物個体の花粉を付けて出てくるときは受粉しないための動き、一度捉えた花粉を逃さないためにしっかりと花粉を掴み、雨などで流れないように隠れる動き、詳しくは動画 (Youtube)をご覧下さい。

 @品種名Mimiについて、Mimiは北部オーストラリアのアボリジニの人々に伝わる民話に登場する妖精のような存在です(有名な、岩壁に描かれたX-ray paintingにも登場します。)。Mimiはアボリジニの人々へカンガルーの狩りの仕方、その肉の調理方法などを教えたとされています。人間のような外観ですがとても細長く強い風などで体が壊れてしまうので、ほとんどの時間を砂岩の岩山のクレバスなどで過ごしています。まさしくそこがKSVの故郷です。

栽培方法:日照条件以外はTropical Byblis と同じです。多年草ですが、耐寒性はありません。こちらでは10℃~15℃を最低温度としていますが、推奨の最低気温は20℃以上です。低温管理ほどリスクが大きくなります。

 Tropical Byblisとの違いは、

1:用土は水はけの良い混合土が適しています。

2:施設内(フレーム、ワーディアンケース、水槽、温室など)で上からの灌水を避け腰水管理とします。南側の窓辺でタンブラーや水槽に入れて楽しむ事も出来ます。10月から5月中旬までは直射日光の当たる場所で、5月下旬から9月下旬までは50%の遮光資材の下で栽培して下さい。環境にもよりますが、概ね45℃ぐらい(通常はそれ以上)まで問題なく生育します。梅雨明け直後の東京都心のうだる様な蒸し暑さを栽培場の一角に設けるわけです。こんな環境でKSVは爆発的に成長生育します。一方ですずしげな草姿で栽培者に一服の清涼感を与えてくれます。

3:根詰まりを起こすと生育が鈍ります。長い間維持するためには常に異なった生育ステージのバックアップを栽培します。挿し芽で簡単に増やす事が出来ます。なお、Mimiは現在種苗法の保護下にあります。販売・譲渡・交換目的での繁殖は出来ません。ご自宅で楽しむ範囲の繁殖に止めて下さい。なお、国外へ送られたり、持ち出されると民事請求を受けるだけでなく、刑事罰を科せられる場合があります。

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YouTube: Fantasy Flora Time-Lapse 2

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YouTube: Fantasy Flora Time-Lapse 1


このScrophulariaceae種は食虫植物ですか?

2012-11-02 10:27:46 | インポート

アレン ラウリーさんと多くの植物の育種を行なっています。多くは食虫植物とは直接関係ありません。しかしもし食虫植物を栽培されているのならそのほとんどは素敵なコンパニオン植物として楽しむ事が出来ます。

このScrophulariaceae種が多分食虫植物のような習慣を示すのでPinguiculaDroseraの愛好者の人の興味を引くかも知れません。

このScrophulariaceae種はよく葉が茂り、たくさんの花を咲かせ、コンパクトで、枝分かれするMexican Pinguiculaのような植物です。ガラス質でDroseraの様な腺毛で密に覆われた葉は飛翔昆虫を捕らえることが出来ます。花は単性花でちょうど葉の上辺りで咲きます。花は距と上弁を欠いたPinguicula macrocerasの様な形です。

Scophulariaceae_01_2 

Photo 01: アレンさんと作出したトップクラスのクローンです。

Scophulariaceae_02_2 

Photo 02: Photo 01と同じクローンです。

Scophulariaceae_03

Photo 03

Scophulariaceae_04 

Photo 04

Photo 03 & Photo 04: 植物のすべての茎葉そして花弁の背軸面は粘液を先端につけた腺毛で覆われています。

Scophulariaceae_05

Photo 05

Scophulariaceae_06 

Photo 06

Scophulariaceae_07

Photo 07

Scophulariaceae_08

Photo 08

Photo 05, photo 06, photo 07 & photo 08:

この種は腺毛で覆われたどの部分でも小さな虫を捕らえる事が出来ます。主に、葉の裏表面、花茎そして花の背軸面と花管。粘液の粘性はDroseraByblis guehoiのように強くありません。それで、捕まえられる虫などはかなり小さいです。

私たちはこの種が腺毛で覆われている目的が何なのか確かなことは分かりません。

目的は捕られた虫から集めた栄養物かもしれません。害虫からの防御。自生地で乾季の間でも早朝に毎日霧が出る時期があります。その水滴を集めるための適応でしょうか。またそれらの組み合わせ?

Video01:Fantasy Flora Time-Lapes 1

花茎がさく果を置く場所を絶えず探し回るのをご覧下さい。この種の遺伝子は崖のクラック、岩だな、裂け目など種子をゆだねられる適せつな場所を探すように設計されているようです。それで垂直の生息地で繁殖します。

私たちは品種改良の取り組みで選抜されたクローンが鉢植え栽培に適している事を実証しました。花屋さんで販売される鉢物として適しています。

この種は庭園デザインのプロジェクトに適しているかもしれません。特に大面積のレンガ、岩、ブロックで作られた壁を飾る事に関して。世界の造園家は彼らの庭園デザインで裸の壁に生きた色を加える解決策と気付くかもしれません。壁面の自生地を好むこの種の嗜好は壮観な垂直の壁面庭園のデザインとして組み入れる際に適当な候補です。

Video02:Fantasy Flora Time-Lapes 2

若い花では二裂片の柱頭がある雌蕊だけが成熟していて有効に見えます。葯は有効ではなく二裂片の保護きょう体の中に隠されています。花粉媒介者が花に入るとき、花粉媒介者から花粉粒をその柱頭で集めながら、それは雌蕊が急速に上方へ動く引き金となります。最終的にそれは水平に位置して花粉媒介者から十分離れます。柱頭が花粉をすくい上げるのに失敗すると、24時間以内に雌蕊は花の入り口の元の位置にぶら下がり次の花粉媒介者訪問に備えます。その後、花が成熟するに従って葯が二裂片保護きょう体を押しながら花粉粒が放出され一緒に集まって花粉塊になります。花粉は2ドア裂片間の下にぶら下がり、見えるようになります。花粉は花粉媒介者へ預けて運んでもらう準備ができます。十分に成熟した花は花粉を受け取るだけでなく、同じ花粉媒介者へ花粉を預けるように見えます。

videoの中の二番目のよく成熟した花を観て下さい。花粉媒介者が強い力で雌蕊を押すと柱頭は自分の花粉に接触するかもしれないことを示唆しています。

この種は自殖出来るかもしれませんが他殖を優先しているように見えます。

P.S. この記事を書いた時点で、FloraBase the Western Australia Flora (Department of Environment and Conservation Western Australia Herbarium)はこの種をScrophulariaceae(科)としていました。その後、Linderniaceaeと変更しています。

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YouTube: Fantasy Flora Time-Lapse 1

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YouTube: Fantasy Flora Time-Lapse 2