完成した赤城の斜め後方写真に惚れ込んで購入しました。あの、トラス支柱や甲板裏のトラス構造が何ともいえません! エッチングがすぐに売切れてしまって、中々購入できませんでしたが、うまく木甲板と同時に購入できましたので、さっそく製作に取りかかります。
うーん、よーく調べないで買ってしまった天罰が・・・ このトラス支柱はフジミ純正エッチングには付いていません。甲板裏のトラス構造エッチングもありません。あー、別売りなんだ・・・ こっ、ここが再現されないと赤城を買った意味が・・・ で、調べてみると写真のエッチングがフライホークから出ています。他にもライオンロアやゴールドメダルなどから出ていました。価格は¥6,000~¥9,000といったところです。う~ん、高い!! 作りたきゃ、買えよ! って話ですが、すでに赤城に¥6,000を拠出、さらにこれ以上の金額となれば他の戦艦が買えるし・・・ と、ウダウダと考え中。
さらに調べると、トラス支柱のみのエッチングが、ファインモールドなどから出ている事を知り、とりあえずそれを購入することにしました。問題は丸穴支柱ですが、ノーマル部品にピンバイスで穴あけをしてみました。う~ん、微妙。。。エッチングではもう少し穴が大きく見える。ドリ歯は0.5を使いましたが、これが限界です。0.6では穴がつながってしまいました。これはこの方法でで良しとするか。
トラスパーツが来るまで、他の部品をつくります。これはトモ甲板の奥にある格納庫へと続くシャッター扉です。ノーマルではモールドも一切なくのっぺりしていたので、それらしく作ってみました。最初はプラ板を細切りにして貼っていきましたが、いまいち表面のボコボコ観が表現できなかったので廃棄。次にやったのが1mmプラ棒を半円に削り貼りつけたのが写真のやつです。なかなかいい感じになりました。でも船体につけるとほぼ見えません。。。
注文した部品が着たので組み込んでみました。アンカーチェーンの方はなかなかいいかんじです。甲板のリノリウム止めは0.3の真鍮線を使用。トラス支柱はとりあえず仮置き。一番下の写真はこのパーツが送られてきた梱包ですが、表に折曲厳禁と表示してあるにもかかわらず、このようにキッチリ折り曲げて配達されました。業者は日本郵政、いわゆる郵便局です。パーツの収まり場所が幸いしてか折れてはいませんでしたが、パッケージと同じ大きさのパーツだったら完璧アウト! なんにしても注意書きは守れよ郵便屋!! エッチングパーツ類を通販で頼むときは配達業者の確認を! 日本郵便だと余計なストレスと、場合によっては返品とか手間隙がかかります。
エレーベーター下の格納庫扉のエッチングが完成しました。ファインモールドのトラス柱をやぐら状に追加してあります。
右舷甲板下のトラスをエッチングパーツで再現。モールドはあらかじめ削り取っておきます。
赤城の専用エッチングではないこのトラス支柱を、どうやって組み込むかずっと悩んでいました。ノーマルパーツにエッチングを被せるという方法は、思いついてはいたものの、向こう側が透けて見えないという点が納得がいかず採用しませんでした。しかし、支柱は斜めに取付けるなど難題が色々あります。結局、試作に試作を重ねた結果トラスパーツが無くなり、残りで作った二つは被せるタイプにしてみました。
これが仮組みしたところで、ノーマルに比べれば段ちの差です。この方法ですと斜めの具合も簡単に再現できますが、下側の部分はノーマルパーツに沿ったエッチングカットが必要になります。上の部分が少しすいてしまいました。
内側から見たところです。外側はエッチングが船体の縁に当るため一マス半カットしてありますが、それ以外は残さないと内側から見たとき、ノーマルパーツが見えてしまいます。
すいた所に一回り小さいトラスで目隠ししてみました。丸穴支柱は以前書いた、0,5ピンバイスで穴を開けた方法を採用。やはりプラモ作りは、何かいい方法は無いか・・・など考えるのもまた楽しいものです。私はプロモデラーではないので、お金をかけずにちょっとした工夫でそれなりに見えれば良しとします。この方法ならトラスパーツだけ買えば誰にでも出来ますよ。いずれにせよトラスパーツが無くなったので、新たに購入しなくてはなりません。。。
トモ甲板トラスの方法を少し変更です。プラパーツの上下部分をカットし・・・
上下甲板に取り付け、トラスガイドのようにします。これですと、中が透けて見えるようになります。
この方法で行こうと、ネットでトラスエッチングを注文しようとしたところ、ハセガワの三段赤城のトラスエッチングが流用出来ることが判明。ちょっとトラスパターンが違うけれど・・・ う~ん。。。
トラス支柱の試作のしすぎで、エッチングパーツが足りない・・・ しかし、金欠で買うことが出来ず・・・ 仕方ないのでほかの部位を組み上げていきます。甲板支柱に0.3の真鍮線でブレースを付けました。ほかにも、トラスが付くとその間にもブレースがはいります。
プラパーツではクレーンが右舷にしか無いので、0,5真鍮線で作ってみました。プラパーツと形が違うので、2つ作ってこちらと差し替えます。先端の滑車とフックは初霜用のボートダビットエッチングをカット流用しています。
トラスエッチングを入手したので、対空砲奥のトラスとトモ甲板トラスを製作。ブレースもつけて、次は飛行甲板の取り付けです。
甲板を船体に取付け木シールを貼りました。赤城の木シールは2分割になっています。貼るときに前後は、プラパーツにあるモールドがマーキングの代りになるのですが、左右は曲がって甲板からシールがはみ出さないように注意する必要があります。甲板デカールはドライタイプではなく、キット付属の水デカールをダメもとで木甲板に貼ってみました。このデカールは分割ではなく1枚物です。しかも、相手が木シール・・・かなりのギャンブル。プラパーツなら位置修正も容易ですが木シールとなると・・・当然、一発勝負か? ということで貼ってみました。貼り付けた後に上から水をかけると極少の位置調整は出来ます。木シールもふやけたり剥れたりする様な事はありませんでしたが、このへんは微妙なさじ加減が必要とおもわれます。木シールは凹凸があるので、このままではデカールがぴったり張り付きません。ミンスクで紹介したマークセッターをデカールの上からタップリ塗ります。よく乾かして仕上げにつや消しトップコートを吹き付け。出来栄えは、正面から見るとバッチリ。斜から見ると、デカールの透明部分が目立つといった所でしょうか。
完成しました。艦橋左舷の空中線マストは0.3の真鍮線で自作。空中線は垂れ下がった状態を再現したかったので0.2の真鍮線を使用しましたが、色を塗ると太くなるので0.1以下を使用した方が良さそうです。それと、トラス支柱のブレースは0.5真鍮線ですが、0.3位の方が他とのバランスが良いかもしれません。
赤城を一部改修しました。写真上のウエザリングマスターは限定品で、木甲板の汚しがセットされています。写真下は空中線用の金属線で、5mで定価¥1,800とかなり高価です。今までは釣用のハリスや真鍮線の0.2とかを使っていましたが、これに張り替えてみたところ、説明には1/350用と書いてありましたが少し細いような気がします。1/700ではこの下の0.15か0.1ですが、ちと細すぎるかと・・・ 張り方はハリスなどに比べるとメタルリギングのほうが楽です。リールに巻いてあってもクセなどは一切つきません。裏を返すと垂れなどを表現する曲がりは、少し工夫しながら張る必要があります。あと、毛髪より細いので老眼が来てる方はつらいです。。。 以上、木甲板汚しと空中線の張替えを行なった赤城を再アップします。