都若丸劇団(新開地劇場)2015/10/02
《浅草の灯》とご家族の舞踊《宴》
若ちゃんの話によると、初日の夜の部、送り出しのとき、劇場外はたいへんだったらしい。
風がきつくて、木が倒れるんじゃないかと心配したくらいだったそう。
私も帰りが23時ちかくになったのだけど、自転車に乗っていて、前からまるで空気のかたまりが
自分めがけて発射され続けているみたいな、生まれて初めての感覚を味わった。
すごく生温かい空気で気味が悪かった。
前夜の荒天が嘘のように晴れた、よかった。
通し勤務が前日で、主婦としては掃除洗濯のやっつけ仕事をすましてからの劇場ダッシュ。
今月は若丸座長が、新開地劇場を若丸劇場と呼んでますから、
ますます、気持ちが高まるじゃないですか。たまりませんよ、若ちゃん。
朝日劇場で一緒に観劇してからおともだちになった若友さん(ラインで最近盛り上がってる!)から、
別の、ネットでよく存じ上げている若友さんを引き合わせたいという、ありがたいお話があって、
テンションあげあげで向かいました。
着いたのは開場10分前ですよ。とほほ。
無事にネットの若友さんにお会いすることができました。
小柄でしっとりした素敵な方でした!これからもよろしくお願いします
仲良しの若友さんとは、劇場帰りからずっとLINEで興奮の「よかったね!」な感想のおしゃべり!
来年、遠征しようぜ!のお話まで出ました(女子会のノリですな。実現したいー!)
ぬあんと、すごく前の席につくことができました!超ラッキー!
そこでも隣に、朝日劇場で一緒に並んだ若友さんが。きゃー、嬉しい嬉しい。
最近、劇場のなかで孤高を保ってることが多かった(そんないいものではない。
自分からあんまり声かけられないB型気質ゆえ)ので、またもや
あのですね、正直に言いますと、
みんな初日に集中して、きょうは在宅勤務なのだろうか、などと。
大阪で燃え尽きたのでしょうか、というね。夜の部も少し淋しい感じだったそうです(友だち曰く)
ファンクラブで予約取ってもらっていないので、嬉しいのではありますけど、
若ちゃんを喜ばせましょうよお、と虚空にむかって吼える^^
本日のお芝居は《浅草の灯(ともしび)》、
そして目玉は都城太郎、月宮弘子、都若丸、都剛、城月ひかる(順不同)という、
ご一家による演舞《宴》なのであります。
3月の京橋羅い舞座で一度舞われているのですが、私は鑑賞かなわずで、
どきどきしました。
月宮弘子さんのお芝居は《しじみ売りと八兵衛》で3度拝見していますが、
おかあさん、という言葉を役者で振り仮名つけるなら、月宮弘子とつけたいくらい、
おかあさんがしっくり、ぴったり。母親のあらゆる要素を体現なさる方ですよね。
でも、華麗な舞踊ははじめてこの目で拝見しました。
都ファミリーの女優陣の舞踊のうまさは動きがぴたりと一致してぶれないこと、と聞いたことがありますけど、
月宮先生のご指導の賜物なんだなあと思いました。
緩やかな舞踊に芯があるというのって美しいものですね。
私はずぶの素人なので、いっさいえらそうなことは言えないのですけれども、
5人お揃いで金屏風の前で踊られる舞は、特別の晴れの舞台、という気がしましたし、
そういう場にいれて幸せだと思いました。
やっぱり、ご両親と若丸座長の3人に目が行ってしまって、剛さんとひかるさんは、
申し訳ないけど、ほとんど記憶がありません。
若丸座長の、宙いってんを見つめるまなざしの力強さに、私は、橋本正樹さん著の
《晴れ姿! 旅役者街道》の、《都丈太郎》の項の最終行を思い出しました。
もしも神様が願いを叶えてくれるならば、
親父に長生きしてもらって、いまの若丸を見てほしかった。
舞台には5人しかいないけれど、観客席の最前列のどまんなかに、
都若丸劇団の初代・都城太郎さんが座っていらっしゃったのではないかと思います。
あるいは舞台の袖でしょうか。
早世なさった初代は芸能関係者がいないお家柄から、こんなに立派な都若丸劇団の礎を築かれた方。
キャプテンの親思い、親孝行なお気持ちはお姿がなくなった今もお変わりがないのだろうし、
その思いはそっくりそのまま、若丸座長に引き継がれていますよね、
若丸座長が「お父さん」「お母さん」と口に出される時の純真さ、35歳のひとりの男性としても
そういう言い方は失礼かもしれないけれど、私はそう思うのです。
そして、それこそが大衆演劇から教わるこころの一端であり、嘘がない若丸座長だからこそ、
まったく説教くさくなく《こころ》を数々のお芝居から教わるんだなあと思うんです。
いったん、ここまででUPします^^
ミックスジュースの時のお話をすこし。
このときに初日の悪天候の話が出たんですけど、
若ちゃんは明るいのが大好きだそうで、お日様大好き。とのことです。
外を走ってると気持ちが良いって。
一日中、劇場の中ですもんね。
よその座長さんも必ず一日に1回は外出しないとあかんねんと言ってたと妹が^^
買い物行くのも、吹き抜けがあって明るいショッピングモール、そういう感じのとこが好きらしいですよ。
去年の広島の話がでまして、広島では1月のうち28日が雨だったそうです。
それどころか、大雨の災害も出て、「舞台やってていいのかな」的な感じになってしまって、
劇場でもお客さんが帰るに帰れなくなって相当やばかったのだそうです。
東日本大震災のときも、舞台やってていいのかな、そういうのを思ったそうです。
(戦争はじまったらいの一番に大衆演劇はできなくなると、どこかの座長さんが舞台で、
安保法案反対!を声高に発言されたそうです)
そういうとき、MCで話すことにも神経をつかうと若ちゃんが話してました。
「気をつけないと不謹慎になるからね、僕は大丈夫ですけど」と(笑)
呉服座で新しいお客さんが増えたそう。
面白かった、とか、また来ます、とか、遠征しますとか、の声もあったとか。
そうやって大衆演劇ってどんなものかな、って初めて見に来てくれるのは嬉しい、と若ちゃん。
「うちの劇団はよそとちがってちょっと変わってますけどね」とも。
いやいやいやいや、ちょっと変わってるんじゃなくて、エンタメの宝石箱や~、じゃないですか。
よそより、うんと、たんと、こんなにも、宝石ざっくざくですよー!!!
大衆演劇は気楽な気持ちで来てほしい、コンビニ感覚で、と若ちゃん。
「2000円でお釣りくるでしょ、昼間時間があいてるな、ちょっと覗いてみよかなって、
そういう気楽な気持ちでね」
ミックスジュースの掛け声も、「大衆演劇は」「これからだー!」だった(ような気がする)←おいおい
あーーーーーーー、
忘れてた!
「あきらさん、おかえりなさい!」があったんです。
あきらさん、高橋恵子さん主演の舞台にずっと出ていらしたそうですが、
途中で高橋恵子さんの付き人さんが体調壊されて、なんと、あきらさんが付き人に。
すっごく気をつかったそうで、あきらさん、2ヶ月で5キロ、やせたそうですよ。
なるほど、しゅっとしてられましたわ。
久しぶりにあきらさんの綺麗なソロ舞踊が見られて、やっぱりあきらさんがいてくれなくちゃ!と思いました。
またまた、今日も体重の話が出まして、
若ちゃんは油断すると余裕で90キロ、100キロ、行く自信?あるみたいです(笑)
送り出しのとき、「太った」ばっかり言われるらしくて、
舞斗くんに「言われたことないやろ!」と食ってかかってました(笑)
舞斗くんも必死と「言われますよ!」って。
頬のあたりがそげたようになったりするそうで、
剛さんにも飛び火。
剛さんも言われるそうですけど、
若ちゃんが「長い髪の毛2センチ切ったくらいやろ。わかれへんわっ!」と、
わけがわかるようなわからんような、とにかく面白い展開でした。
体重、太ったやせたの話になると、余裕をなくす若ちゃんが可愛すぎて困る(笑)
ちなみに剛さんはラーメンとかお肉とか大好きみたいですよ。いいなあ。ちょっと胃下垂ぎみなのかなあ。
あーー、また、時間がなくなったので、このへんで。すみません。明日はお芝居のことを書くぞ~。
思い出したこと。
若ちゃんいわく、「外に出ないで、中にいるでしょ。近頃は肩が内側に入ってきてるひとが多いそうです。
パソコンとかスマホとか使ってると肩が内側にきゅーっと入ってきて固まってしまう。だからね、
肩を開く運動をした方がいいそうですよ。一日30回を2セットくらい」
肝心の運動は忘れたけど(笑)、まあ、腕をまわすとか胸を張り出すとか、だと思います←無責任な^^
若ちゃんって、雑学みたいな類もよく知ってるというか、仕入れてますよね。
「なんやねん、ここ、健康教室かい」と自分で突っ込んでた(笑)
それから、喘息を気遣って紗助くんの話題になって、紗助くんに、
「やめたいと思ったことある?」と若ちゃんが聞いたんですよ。
紗助くん、即座に「ないです」って。
若ちゃん「一度も?」
紗助くん「はい、一度も」。
15から8年間、多感な時期ですよ。でも、紗助くんはまっすぐ歩いてきたんだな。
からだ悪くなってたいへんな思いした9月にもやめたくはならなかったんだな。
と思うと、じいんとしてしまいました。
紗助くんって嘘つけるひとじゃないもんね。
お芝居については知りたくない方もおられると思うので、この先は読まないでください。
といいつつ、UPできるかどうか定かではありませんが。時間がなくてすみません。
お芝居の内容、ネタバレにつき、読みたくない方はスルーお願いします。
*********お芝居《浅草の灯(ともしび)********************************
まさ(星矢)は強盗で、おつとめを終えたのにまた、仲間と盗みにはいり、
岡っ引きの親分(キャプテン)につかまった。
親分に更正するよう諭されるが、まさは「このひとのため」と思える人がいないと言う。
親分は息子と生き別れて、泣きはらし、ついには盲目になってしまった母親(月宮弘子)の
息子になってはどうかと打診する。しぶしぶ承諾するまさ。
まさと母親が楽しく暮らしていると、追っ手から逃れて、幾年かして、舞い戻ってきた強盗団が
まさを見つける。頭(剛副座長)は足を洗いたいなら、片腕片足を切れという。
まさはいまはもう母親を捨てることができない。その場を兄貴分の源太(若丸座長)が、
自分がおさめるから、と頭に言う。
まさと母親の会話から、お守りが生き別れの息子の証、とわかり、それが自分が大切にしてきた
お守りであると知った源太。しかし、人殺しまでした自分は息子の名乗りをあげることができない。
まさに母親と暮らしてくれと頼む。なんとかふたりを逃がしてやろうとする源太だったが、
頭と子分たちがそろそろ源太がうまく話をつけた頃かと舞い戻ってくる。
頭や子分たちと対立する源太・・・・
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感想はまたのちほど。いつになったら終わるんだ、すみません^^