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今日はお休み。「海炭市叙景」を観に行ってきます。十三の商店街のなかの劇場。猥雑な街でステキなんです。でもたどり着けるか??祈っててください(笑) 風邪ほぼ治りました。心配してくださった方々、ありがとうございます。
阪神淡路大震災が起こった日に、
《その街のこども》舞台挨拶の話。
俳優の森山未來、佐藤江梨子が15日、都内で行われた映画『その街のこども 劇場版』(井上剛監督)の公開初日舞台あいさつに登壇した。同作は阪神・淡路大震災から15年目にあたる昨年1月17日に放送されたNHKドラマに未公開シーンを加えて再編集したもの。実際に震災を体験している佐藤は出演をためらったものの脚本に惹かれて決断した経緯を話し、ついでに「未來さんのファンで、共演してみたいなーというミーハー根性で。というのは冗談ですけど、お芝居を見てみたい、一緒にやってみたいと思った」と告白。森山は照れまくった。
物語は、震災後父親の仕事が原因でいじめに遭い、神戸を離れた勇治(森山)と幼稚園からの親友を失った美夏(佐藤)が2010年1月16日に偶然神戸で出会い、震災から15年がたった17日の朝を迎えるまでに、誰にも言えずに抱え続けてきた思いを語り合う姿を描く。当時神戸市東灘区に住んでいた森山と佐藤の出演、同じく震災体験者である作家・渡辺あやの脚本が話題を呼び、放送後には視聴者から感動と絶賛の声が多数寄せられ、NHK制作のテレビドラマとしては、史上初の劇場公開が実現した。
森山は満員の客席を見渡して「ドラマが映画になることなんてあまりない。ここまできたのはプロデューサーの熱意」と感慨深げに語り、井上監督に目配せしながら「NHKの監督なので普段舞台に上がることがなく、すごく緊張しています」と代弁。また“スタート、カット”の声がなかったという撮影では1時間も撮られ続けたこともあったといい、佐藤は神戸で「別の撮影で来ていた阿部寛さんが撮影を見かけたらしいけど全然気付かなかった。あの大きい阿部さんに気付かないなんて、よっぽど芝居に入ってたんだと思う」と振り返っていた。
(オリコンスタイル)
L図書では再三取り上げている「その街のこども」。
何度も見逃して、先行上映で見ることができて、感動した作品について、
東京では初日舞台挨拶が行われ、
主演したおふたりの言葉をきけるというのはとても感慨深いです。
森山さんはドラマが完成したときも、
《全編ほとんど夜のシーン、というドラマを作ったスタッフの
勇気をたたえたいと思います》
というような事を話されていました。
夜間にずっと歩きっぱなしの撮影で、とてもたいへんだったろうと思うのに。
今回も監督の気持ちを代弁なさるなど、スタッフ思いの方ですね。
私は実は佐藤江梨子さんのことをモデルさん寄りの方だとずっと思っていて、
あまり意識したことがなかったし、松山ケンイチさんと共演なさった、
あの名作・ユニクロCMを見たときも《足の長いモデルさんだなあ》程度にしか
思っていなかったんですが、このドラマですっごく共感できました。
素顔と役の顔と両方がときどき、「どっち?」と思う按配だったんですが、
役の女性が抱えている悲しみは真実と伝わってきました。
そして、「よかったねー、ひとつ乗り越えたね」と声をかけてあげたくなりました。
森山未來さんのファンだったなら、余計に記憶に残る作品になったことでしょうね。
森山さん、ちょっと不機嫌そうで、そして関わってしまうという役柄がとても
素敵でした。実は森山さんの不機嫌そうな顔から今回はどんなドラマが始まるか、
いつも楽しみにしてしまうのです^^
この映画、全国でたくさんの方がご覧になれるといいなあと思います。
あの震災があったからこそできてしまった作品だとは思うのですが、
若者が自分のなかの過去に向き合う試練をいかにして乗り越えていくか、
それをともに経験させてくれる《ある夜の出来事》だと思うからです。
脚本家の方が、DVDで見ると「データの再生」になるけれど、映画館まで足を運んで映画を見ると「体験」になる、とおっしゃっていて、深く頷きました。