新ラ☆スーサの星

ラ☆スーサのいろいろ
  
 ここ数年はコスタデルソル暮らし。

絵と語りの1日。

2005-10-10 23:17:48 | 映画
四谷のコア石響(シャッキョウ)というところへ、「踊るアコーディオン 唄う紙芝居。村井しげると梅田佳声の演芸大運動会」を見に行った。
梅田佳声さんの紙芝居「猫三味線」を以前に見て、とても感激して3日間は思い出すだけで涙がでてしまう、なんて日々を過ごしたものでしたが。今回はなんかしょうもない系の昔ながらの詰めの甘いストーリーで、これまたおかしいものでした。(モンゴルのとある部族の王子が他の部族に捕らえられた母親と、殺されてしまった父親の敵を討つために戦うのだけれど、強い彼でも1人では到底無理な話で、それを日本かどこかで聞きつけた顔がライオン体がにんげんのライオンマンとヨーロッパの鎧をつけた人(ってだれやねーーん)が助っ人に向う、という話。しかも助っ人に向う!と言うところで終了)。
アコーディオン弾きの村井さんは今回はじめて見ました。いっつもでっかい、一本調子でしか歌ったり出来ない自分に反省したよ。ささやくようなシャンソンで始まって当時の風刺をうたった大正演歌、歌謡曲、タンゴ。♪ラーメちゃんがぎっちょんちょんでパ~イのパ~イのパイ♪とか。この歌この部分以外を初めて聴いたよ。わーん、もっと知りたいぜ大正演歌!!!

そんでその後はポレポレ東中野で「山中常盤」という映画を見ました。
江戸時代にとても流行った浄瑠璃で、その絵巻物12巻を新しく作った浄瑠璃にのせて見せて行くというものでした。
ストーリーは、平泉にいる義経を母常盤がたずねて行く道中(山中というところ)で強盗に襲われて身包みはがされて殺されてしまう、後日そこを訪れた義経の夢枕に母が立ち母親の仕返しに強盗を皆殺しにする、というもの。
その話を追いながら絵は撮られ、浄瑠璃で語られていくのです。風景とかそういった実写もうまい具合に入っている。
母親が強盗に襲われて刺されるシーンや遺言を宿の夫婦に託すシーンなんて凄い迫力があった。
絵巻物を映画にする、というのはどんなこっちゃ、と思っていたけれども、ちっとも不自然じゃなくて、あ~、絵巻物は映像とかそういう技術が開発される前の映画なんだなあ、と改めて思ったよ。まあ、あんな立派な絵巻物を見れる人というのは限られていたとは思うけれども。。。

ひょ~。今日はいろんな物を見て疲れたっぴ。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まるで、アカシックレコードじゃないの (多元的進行上?のレイの一摘み)
2005-10-13 06:39:06
新星堂のインディーレーベルから出ている、うめ吉の「明治・大正流行り歌」は名盤だよ。

絵巻物のような映画を作るのは難しそうだ。小津作品なんかは紙芝居的だね。そういえば中上健次が、絵巻物のような小説が書きたい、と言っていた頃があって哲学者のデリダと公開対談した際に「あなた方欧州人はピラミッド型の表現しか持っていない、僕なんかは日本人だし横軸というか同時系列で全てが存在し進行しているという表現が可能だと思う、そっちの方が刺激的なんだ」という感じの事を語って睨みをきかせていたっけなあ。
返信する
〇チガイ (マ) (デジタル不規則配置上の一粒のレイ)
2005-10-14 01:18:37
あっ、記憶違いだった。中上が言っていたのは「ピラミッド型」ではなくて「ツリー状」だった。

派生していく、という機能を含んでいるか、いないかという意味においてこの二つの縦軸モノの違いは大きいので、訂正しておきます。
返信する

コメントを投稿